抗炎症、鎮痛、解熱剤であるブルフェン(成分:イブプロフェン)の副作用や効果について解説します。

また、代表的な解熱鎮痛薬であるロキソニンやカロナールとの違いについても説明します。

 

ブルフェンの副作用

ブルフェンには、以下のような副作用があります。

胃の不快感、食欲不振、腹痛、吐き気、嘔吐、発疹、かゆみ、消化不良、下痢、頭痛、眠気、めまい、不眠、むくみなど

 

なお、ブルフェンの添付文書には、副作用の発現率について、以下のように記述されています。

総症例17,485例中、副作用が認められたのは532例(3.04%)690件で、その主なものは消化系(胃部不快感、食欲不振、腹痛、悪心・嘔吐等:2.99%)、発疹(0.20%)、そう痒(0.14%)、顔面浮腫(0.15%)等であった。

出典:http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00054856.pdf

 

このため、副作用の発現率は3.04%であり、消化器系に症状が現れやすいことが分かります。

 

ブルフェンの重大な副作用

ブルフェンには、次のような重大な副作用が起こることがあります。

肝機能障害、急性腎不全、血小板減少、再生不良性貧血、消化性潰瘍、ショック、中毒性表皮壊死症、ネフローゼ症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群、無顆粒球症、無菌性髄膜炎、溶血性貧血

 

ここで、聞き慣れない症状や疾患がある場合は、以下の記事をチェックしてみてください。

次の記事では、薬の副作用で現れる症状についてより詳しく説明しています。

薬の副作用まとめ

 

 

ブルフェンの副作用に関するツイートをチェックすると、副作用がしんどかったというコメントはほとんどありませんでした。

ただ、少数ながらも、上記のように腹痛や胃の不快感に苦しんだというコメントは見られます。

ブルフェンの添付文書では、胃の不快感や腹痛など消化器系の症状の発現率が2.99%と最も高いです。

そのため、ブルフェンを服用する際には、胃腸の副作用に注意してください。

 

ブルフェンの効果

ブルフェンには、イブプロフェンという成分が含まれており、炎症を引き起こすプロスタグランジンという物質の生成に関与する酵素シクロオキシゲナーゼを阻害します。

それにより、プロスタグランジンの生合成を抑え、炎症にともなう腫れや痛みを和らげて、熱を下げます。

作用は、アスピリンより強力で、速効性もあります。

坐剤は、小児の急性上気道炎の解熱に用いられます。

 

なお、ブルフェンは、以下の疾患の消炎、鎮痛に効果を示します。

関節リウマチ、関節痛、関節炎、神経痛、神経炎、頚腕症候群、子宮付属器炎、紅斑、背腰痛、月経困難症、手術・外傷後

また,急性上気道炎の解熱鎮痛にも用いられます。

 

ブルフェンは頭痛に効くのか?

ブルフェンの添付文書には、頭痛に対しての効果は明記されていません。

ただし、ブルフェンは、痛み、熱、炎症を引き起こす原因物質であるプロスタグランジンの生合成を抑制し、解熱鎮痛効果を示します。

そして、頭痛もこのプロスタグランジンが原因の1つなので、ブルフェンを使用することで、頭痛も軽減されると考えられます。

 

 

ブルフェンとロキソニンの違い

ブルフェン(成分:イブプロフェン)とロキソニン(成分:ロキソプロフェンナトリウム水和物)は、ともにアリールプロピオン酸系NSAIDに分類される解熱鎮痛薬です。

そのため、薬の作用機序は同じであり、プロスタグランジンの生成に関与するシクロオキシゲナーゼを阻害します。

2つの薬の違いとしては、速効性と効き目にあります。

 

ロキソニンは、ブルフェンよりも半減期が短いため、吸収が早く速効性が高いです。

つまり、ロキソニンの方が薬の効果がより早く現れるということです。

また、効果の強さもロキソニンの方がブルフェンよりも強いとされています。

 

次に、ロキソニンと同じく、有名な解熱鎮痛薬であるカロナールについても、ブルフェンとの違いを説明します。

 

ブルフェンとカロナールの違い

まず、カロナール(成分:アセトアミノフェン)は、ブルフェンと異なり、NSAID(非ステロイド性抗炎症薬)に分類されない解熱鎮痛薬です。

そのため、ブルフェンとは作用機序が異なります。

 

カロナールは、中枢神経系にある体温調節中枢に作用して、皮膚血管を拡張することで、熱を放散させて、解熱させます。

また、痛みを感じる視床と大脳皮質の閾値※を高めることで、痛みを止めます。

※閾値:ある刺激や作用が生体に引き起こす最小の有効値のこと。

 

カロナールは、副作用は比較的少ないのですが、効果はブルフェンの方が強いとされています。

なお、カロナールの添付文書には、効果の欄に頭痛と明記されています。

 

薬の効き目については、個人差によるところも大きいので、あくまで参考にしかなりませんが、ここまでの説明を総合すると、解熱鎮痛薬の効果の強さについては、以下のようになります。

ロキソニン>ブルフェン>カロナール

 

では、次にブルフェンの使用上の注意について解説します。

sponsored link

使用上の注意

ブルフェンを使用する際の注意点についてまとめておきます。

使用してはいけない人

以下に該当する人は、ブルフェンを使用できません。

  • 消化性潰瘍、重い血液異常、重い肝機能障害、重い腎機能障害、重い心機能不全、重い高血圧症、アスピリン喘息またはその既往歴のある人
  • 本剤でアレルギー反応を起こしたことがある人
  • ジドブジンを服用している人
  • 妊娠後期の人

 

使用に注意が必要な人

以下に該当する人は、ブルフェンの使用に際して注意が必要です。

  • 消化性潰瘍の既往歴、血液異常またはその既往歴、出血傾向、肝機能障害またはその既往歴、腎機能障害またはその既往歴、心機能異常、高血圧症、過敏症の既往歴、気管支喘息、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、潰瘍性大腸炎、クローン病のある人
  • 妊婦

 

服用方法

1日600mgを3回に分けて服用します。

急性上気道炎の場合は、1回200mgを頓用しますが、原則1日2回までであり、1日最大600mgです。

併用してはいけない薬

本剤は、ジドブジンと併用してはいけません。

血友病の人では、出血傾向が増強したとの報告があります。

 

その他の注意点

消化性潰瘍のある人は症状を悪化させる恐れがあります。

また、喘息のある人は、発作を誘発させることがあります。

ブルフェンの薬価

ブルフェンの薬価は以下の通りです。

顆粒剤:20% 1g 9.9円

錠剤:100mg 1錠 5.8円

錠剤:200mg 1錠 8.9円

 

ブルフェンは先発品であり、ジェネリック医薬品にはイブプロフェンがあります。

こちらは、辰巳、鶴原、テバ製薬などが同名の商品を販売しており、薬価は以下の通りです。

顆粒剤:20% 1g 6.2円

錠剤:100mg 1錠 5円

錠剤:200mg 1錠 6.4円

sponsored link