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インフルエンザ感染症の治療薬としては、イナビル、タミフル、リレンザなどが有名です。

今回は、これらの中で、インフルエンザb型の治療に最も適している薬を紹介します。

解熱時間ではリレンザが優位

b型インフルエンザの治療において、解熱時間という観点では、リレンザに優位性があると考えられます。

まずは、以下の図を見てください。

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出典:http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/special/flu/topics/201210/527237.html

 

上の図は、a型(H3N2)とb型のインフルエンザにおいて、各種抗インフルエンザ薬の解熱時間をそれぞれ比較したものです。

紫色の棒グラフでは、a型(H3N2)において、タミフル、リレンザ、イナビル、ラピアクタの投与から解熱までにかかる時間を比較しています。

いずれも解熱時間は、25~30時間であり、ほとんど差は見られません。

 

続いて、赤色のグラフは、b型における各薬の解熱時間を示しています。

ラピアクタについてはデータがないので、*マークを入れています。

b型では、解熱時間はタミフルが37.8±27.5時間、リレンザが31.6±17.9時間、イナビルが38.5±23.7時間となっています。

データのばらつきを考慮しても、リレンザの解熱時間がやや短いと言えます。

そのため、熱を早く下げるという点では、リレンザが最も優れていると言えます。

 

続いて、イナビル、リレンザ、タミフルの服用方法、効果、薬の費用を比較してみましょう。

イナビル、リレンザ、タミフルを比較

まずは、以下の表を見てください。

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上の表は、代表的な抗インフルエンザ薬の服用方法、効果、費用を比較したものです。

 

抗インフルエンザ薬を治療に用いる場合、イナビルが1回の吸引で済むのに対し、リレンザとタミフルは1日2回、5日間も服用しなければなりません。

そのため、服用忘れなどの恐れがあります。

服用方法では、手間のかからないイナビルが優位と考えられます。

 

続いて、イナビル、リレンザ、タミフルは、いずれも作用機序は同じなので、インフルエンザウィルスに対する効き目には大差はありません。

ウィルスに感染した気道粘膜の細胞において、感染細胞からウィルスが遊離するのを阻害し、それ以上のウィルス増殖を抑制する働きがあります。

ただし、先に説明したように、b型インフルエンザ感染症においては、解熱時間の短いリレンザが最適と言えるでしょう。

 

リレンザは、効果が発現するまでの時間が約1~3時間であり、3つの薬の中で最も短く、早く効き目が現れるというメリットがあります。

ただし、効果の持続時間も最も短いため、効き目が長続きしないデメリットもあります。

タミフルは、リレンザよりも効果発現時間は遅いですが、持続時間は長くなります。

同様に、イナビルも効果発現時間ではリレンザに敵いませんが、持続時間では圧倒しています。

 

最後に、治療にかかる薬の費用は、リレンザが1592円で最も安いです。

ただし、薬局では、上記の薬価分の料金に、調剤料、基本料、薬剤服用歴管理指導料などが加わります。

また、病院での受診費用も発生するので、お忘れなく。

 

いずれの薬もメリット・デメリットがあり、一概にどれが最適とは言い難いですが、早く効き目が現れ、解熱までの時間が短いという点を重視するなら、リレンザが優位と考えられます。

まとめ

a型(H3N2)インフルエンザにおいて、タミフル、リレンザ、イナビル、ラピアクタの解熱時間に差はほとんどありません。

しかし、b型インフルエンザでは、リレンザの解熱時間が最も短いです。

また、リレンザは、効果発現時間もタミフルやイナビルより短く、薬の効き目が早く現れます。

さらに、薬の費用(薬価分)も一番安いです。

 

以上から、効き目が現れるまでのスピードや、解熱までにかかる時間を重視するなら、b型インフルエンザ感染症には、リレンザが最適と考えられます。

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