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2016-2017シーズンも、12月から3月にかけてインフルエンザが猛威を振るうことが予想されています。

インフルエンザというと、高熱にうなされるイメージが強いですが、熱が出ないインフルエンザがあるのをご存知ですか?

 

今回は、インフルエンザで熱が出ない理由や、熱が出ないインフルエンザの症状について解説します。

インフルエンザで熱が出ない理由

まず、インフルエンザで熱が出ないのは、以下の理由が考えられます。

  • 熱を出す力がない
  • B型にかかっている
  • 予防接種を受けている
  • 風邪薬を飲んでいる

では、各項目について順番に説明します。

 

熱を出す力がない

熱が出ない理由として、加齢などにより熱を出す力が弱まっていることが考えられます。

 

そもそも、発熱は体内の免疫細胞が病原菌と戦っていることを示しています。

体内に細菌やウィルスなどが侵入すると、プロスタグランジンという生理活性物質が発生します。

これが脳の体温調節中枢に働きかけると、通常37℃に設定されている体内温度(脇下で36.5℃)のセットポイントが上昇し、体温が上がり始めます。

すると、免疫細胞が活発化し、病原菌を攻撃して弱体化させます。

よって、風邪やインフルエンザのときに熱を出すのは、免疫細胞を活発にさせるためと言えます。

 

ところが、加齢とともに、免疫力が低下し、熱を出す力が弱まってしまうため、病原菌が侵入したときに、免疫機能が十分に働かず、それにより病気を悪化させることがあります。

 

B型にかかっている

インフルエンザには、A型、B型、C型があり、例年12月から3月にかけて猛威を振るうのはA型です。

B型インフルエンザは、A型が収束し始めた、2月から春先にかけて感染者が多くなります。

そして、B型は、A型と異なり、高熱が出ないことがあります。

また、微熱が続いたり、熱が下がりにくいといった特徴もあります。

 

つまり、インフルエンザにかかっているのに熱が出ないのは、B型を発症している可能性が考えられます。

一般的に、B型の症状は、A型よりも軽いと言われていますが、高齢者など体力の低い人は、肺炎などを合併して、重症化しやすいので注意が必要です。

 

なお、B型インフルエンザの詳しい症状、A型との違い、対処法などについては、以下の記事で説明しています。

B型インフルエンザの症状や熱が下がらないときの対処法はこちら

 

また、インフルエンザb型の完治までにかかる日数や完治の判断方法については、こちらの記事をご覧ください。

インフルエンザb型の完治までの期間は?判断方法も解説

 

予防接種を受けている

インフルエンザワクチンの有効率は約60%なので、予防接種を受けていてもインフルエンザにかかる可能性は十分にあります。

ただし、予防接種によりウィルスに対する免疫を獲得できるので、仮にインフルエンザにかかったとしても、高熱が出ずに、軽い症状のまま治癒することがあります。

 

なお、ワクチンの効果や効果の持続期間などについては、以下の記事で解説しています。

インフルエンザワクチンの効果の持続期間は?効果なしは本当なのか?

 

風邪薬を飲んでいる

インフルエンザの症状は、風邪とよく似ているので、初期の段階で、風邪かインフルエンザか分からずに、風邪だと思って、風邪薬を服用したために、熱が下がっている可能性があります。

解熱鎮痛成分が含まれる風邪薬には、熱を下げたりや頭痛を緩和させる働きがありますが、インフルエンザウィルスに対しては効果はありません。

そのため、ウィルスが増殖したり、風邪薬の効き目が切れると、熱が上がる可能性はあります。

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熱が出ないときの症状

インフルエンザで熱が出ないときには、以下のような症状が現れる可能性があります。

鼻水、咳、痰、くしゃみ、喉の痛み、扁桃腺の腫れ、胃炎、下痢、吐き気、嘔吐、腹痛、便秘、目が痛い、充血、関節痛、筋肉痛、倦怠感、背痛、悪寒、ふるえ、頭痛など

 

先に説明したインフルエンザB型の場合は、下痢や腹痛などの消化器系の症状が現れやすいです。

そのため、高熱が出なくても、微熱が続いたり、吐き気や下痢などの症状が現れた場合は、早めに医療機関で診察を受けることをおすすめします。

特に、B型が流行する冬から春先にかけては注意が必要です。

 

なお、嘔吐、下痢、腹痛、発熱などの症状は、ノロウイルス感染症においても発現します。

そして、ノロウイルス感染症の流行時期は、10月頃から3月頃までであり、B型インフルエンザ感染症の流行時期とも一部重なります。

ノロウィルスの最新の流行状況については、こちらの記事で説明しています。

ノロウィルス2016-2017シーズンの流行時期は?流行状況をチェックしておこう

 

このように、冬から春の時期にかけては、風邪、インフルエンザ、ノロウイルスなど様々な感染症が流行するので、発熱、下痢、嘔吐などの異常が見られたら、勝手な自己判断をせず、すみやかに近くの病院や診療所にかかりましょう。

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熱が出ていなくても検査してもらえる

前項で説明したように、風邪、インフルエンザ、ノロウイルスなどは、症状が似ているので、自己判断するのは難しいです。

熱が出ていない場合でも、インフルエンザにかかった場合は、咳やくしゃみにより、ウィルスを周囲に撒き散らす恐れがあるので、早めに医療機関で診断を受ける必要があります。

熱が出ていなくても、自分の体に現れている症状や、インフルエンザ感染の疑いがあることを医師に伝えれば、検査を受けることができます。

 

インフルエンザの診断では、鼻や喉の粘液を綿棒などで拭って採取するインフルエンザ抗原迅速検出キットが使用されます。

30分くらいで診断できますし、A型、B型などの判別も可能です。

また、タミフルリレンザイナビルなどの抗インフルエンザ薬は、症状が現れてから2日以内に使用することで、ウィルスのそれ以上の増殖を抑制し、軽い症状で完治までこぎつけることができます。

そのため、少しでもインフルエンザが疑われる症状が現れたら、早めに病院へ行きましょう。

まとめ

インフルエンザで熱が出ないのは、以下の理由が考えられます。

  • 熱を出す力がない
  • B型にかかっている
  • 予防接種を受けている
  • 風邪薬を飲んでいる

 

B型インフルエンザを発症した場合、高熱が出ずに、微熱が続くことがあります。

また、下痢や嘔吐など消化器系の症状が現れたら、B型にかかっている疑いがあります。

 

ただし、風邪やインフルエンザなどの感染症を自分で見分けるのは難しいので、疑わしい症状が現れたら早めに病院へ行った方がよいでしょう。

インフルエンザの場合、48時間以内に抗インフルエンザ薬を投与すれば、解熱までの時間が短くなったり、比較的軽い症状で完治することが期待できます。

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