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38度以上の高熱や全身の倦怠感で、毎年私たちを悩ませるインフルエンザですが、今年も流行が懸念されています。

今回は、2017-2018シーズンのインフルエンザの流行時期について解説します。

流行時期とピーク

まずは、インフルエンザの流行時期について説明します。

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出典:http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/flu/flu/

 

上図は、東京都感染症情報センターがまとめた、2012-2016現在までの年間におけるインフルエンザ患者数の推移を表したものです。

このグラフから、インフルエンザの流行時期は、おおよそ12月から3月下旬頃までと分かります。

ただし、2014年は、例年よりも流行時期が早く、9月中旬頃から感染者が急増していることがわかります。

 

そして、患者数がピークを迎えるのは、毎年1月下旬から2月にかけてであり、その後は急激に減少していきます。

 

通常より早い時期に流行する理由

先に説明したように、インフルエンザは、通常は12月から3月にかけて流行しますが、2014年のように例年より早い9月から猛威をふるうこともあります。

このように、思いがけない時期にインフルエンザなど感染症が流行するのは、いくつか理由があります。

 

まず、9月のような季節の変わり目は、気温の変化が激しく、体がうまく対応できないために、免疫力や抵抗力が落ちて、インフルエンザや風邪などにかかりやすいとされています。

また、インフルエンザは、北半球では12月から3月、南半球では4月から9月に流行します。

近年では、外国人観光客が増えたことで、南半球の感染症流行が日本にも影響を及ぼしているとされています。

以下のグラフは、2003年から2015年までの訪日外国人客数の推移を表したものです。

2011年から右肩上がりで客数が増えていることがわかります。

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出典:https://inboundnavi.jp/wp-content/uploads/2016/01/hounitigaikyaku2015.png

以上から、流行時期に関わらず、感染症に対する予防策を講じておくことが大切と言えます。

続いて、インフルエンザが冬に流行する理由について説明します。

 

12月から3月に流行する理由

インフルエンザが冬の時期に流行するのは、温度と湿度が関係しています。

インフルエンザウィルスが、空気中で長時間生存するには、気温が15℃以下、湿度が20%前後が最適とされています。

 

空気が乾燥していた方が、ウィルスが遠くまで飛ぶことができるので、飛沫感染しやすくなります。

反対に、湿度が高いと、ウィルスが空気中の水滴に捉えられて、落ちてしまい、浮遊できません。

 

次に、湿度が低いと、喉が乾燥し、ウィルスが喉の細胞から侵入しやすくなります。

通常であれば、口や鼻から侵入したウィルス、チリ、ホコリなどの異物は、気管内壁にある「線毛」と呼ばれる細かい粘膜の突起によりキャッチされます。

そして、気管の粘膜が刺激されることで、神経を介して、横隔膜や肋間骨が急激な収縮を起こし、咳が出ます。

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出典:http://www.seihaito.jp/img/structure_img_02.gif

それにより、ウィルスなどの異物は、口から排出されます。

このとき、線毛についた異物が多い場合は、気管内壁の粘液に包まれ、痰となって口から吐き出されるか、食道から胃に入って、消化されます。

 

ところが、喉が乾燥していると、線毛を覆う粘液が少なくなり、ウィルスが気管の上皮細胞に侵入しやすくなります。

そのため、冬場は特に空気の乾燥に注意する必要があるのです。

鼻呼吸ではなく、口呼吸する癖のある人も喉が乾燥し、粘膜によるバリア機能が弱くなるので、要注意です。

 

以上から、冬の時期は、インフルエンザウィルスが活動しやすく、なおかつ人もウィルスに感染しやすい状況なので、インフルエンザが流行しやすいのです。

 

なお、喉の保湿には、加湿器やマスクなどが有効です。

加湿器がない場合は、部屋に濡れたタオルを干しておくだけでも、湿度を高くすることができます。

 

次に、インフルエンザの流行状況について確認しておきましょう。

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流行状況

それでは、最後に、2017-2018シーズンのインフルエンザの流行状況をチェックしておきましょう。

 

ウィルス検出数

【最新のウィルス検出数の推移】

 

 

出典:http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/flu/flu/

 

上記のグラフは、東京感染症情報センターが公表している、インフルエンザウィルス検出数の最新情報です。

A型、B型インフルエンザウィルスが検出されていますが、2017年7月25日現在は収束しています。

 

例年、1月から検出数が爆発的に増加するので、年が明けてからは注意が必要です。

 

集団感染の状況

【最新の集団感染の推移】

 

出典:http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/flu/flu/

 

上のグラフは、インフルエンザの集団感染の状況を表しています。

こちらも2017年7月25日現在は、流行の兆しはありませんが、例年11月から12月にかけて集団感染の報告数が急増しています。

 

まとめ

インフルエンザの流行時期は、おおよそ12月から3月下旬頃までです。

毎年1月下旬から2月にかけて、感染者数がピークを迎えます。

 

冬の時期は、気温も湿度も低いので、インフルエンザウィルスが活動しやすく、免疫力が弱っていると感染するリスクが高くなります。

栄養バランスのよい食事や十分な休息をとり、温度と湿度に注意してください。

 

なお、インフルエンザの流行状況については、最新情報が入り次第、記事を更新します。

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