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インフルエンザワクチンの接種料金は、医療機関によって、値段の差が大きいと言われています。

これから予防接種を受ける人は、全国平均などのおおよその相場を知っておかないと、高い料金を支払うハメになりかねません。

そこで、今回は、2017-2018シーズンの予防接種の料金について解説します。

 

2017-2018ワクチンの種類

ワクチンの料金について説明する前に、まずはワクチンの種類について理解しておきましょう。

今年も昨年に引き続き、ワクチンの内容は、A型2種類とB型2種類を含む4価ワクチンとなります。

  • A/California(カリフォルニア)/7/2009(X-179A)(H1N1)pdm09
  • A/Hong Kong(香港) /4801/2014(X-263)(H3N2)
  • B/Phuket(プーケット)/3073/2013(山形系統)
  • B/Texas(テキサス)/2/2013(ビクトリア系統)

 

今シーズンは、9月時点で、すでにA香港型(H3N2)ウィルスが検出されており、例年通りA型の流行が予想されます。

インフルエンザウィルスの検出数や最新の流行状況については、以下の記事をチェックしてみてください。

2017-2018シーズンのインフルエンザの流行状況

 

続いて、ワクチン接種の料金について解説します。

 

今年度のワクチン接種の価格(成人1回接種)

まずは、成人が1回接種する場合における、予防接種料金の全国平均について解説します。

医療総合メディア会社QLifeの調査によると、インフルエンザ予防接種の全国平均価格は、3346円です。

なお、東京都は3440円、大阪府は3162円です。

ちなみに、昨シーズンの全国平均は3204円なので、今シーズンは142円ほど高くなっています。

 

次に、小児と大人の接種料金について説明します。

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小児と大人の接種料金

小児と大人では、接種回数などが異なるので、ワクチン接種にかかる料金は異なります。

2017-2018シーズンの予防接種の料金は、以下のように予想されます。

 

  • 生後6ヶ月~13歳未満(2回接種):5000~6000円程度
  • 13歳以上(1回接種):3000~4000円程度
  • 高齢者:無料~2000円程度

 

では、各項目について順番に説明します。

 

生後6ヶ月~13歳未満(2回接種):5000~6000円程度

まず、生後6ヶ月~13歳未満の小児は、2回予防接種を受ける必要があるので、基本的に大人よりも費用がかかります。

以下のグラフは、QLifeが全国300の医療機関にアンケートを取り、子供の1回目接種にかかる費用をまとめたものです。

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出典:https://www.qlife.jp/square/hospital/story875.html

子供の1回目接種の平均費用は、病院で2702円、診療所で2525円となっています。

2000~2500円の価格帯が多いことが分かります。

 

続いて、2回目の接種費用も見てみましょう。

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出典:https://www.qlife.jp/square/hospital/story875.html

 

2回目接種の平均費用は、病院で2379円、診療所で2160円となっています。

どちらも、2回目の接種費用の方が安くなっていることが分かります。

これは、2回目の接種を促すために、2回目の料金を安くしていたり、2回目を無料にしているところもあるからだと考えられます。

2回目接種も、2000~2500円の価格帯が多いことが分かります。

 

以上から、病院での予防接種の平均費用は、4000~5000円になると予想されます。

 

ただし、上記のデータは2008年のものです。

2015年にワクチンが3価から4価へと変更されたことで、ワクチンの仕入れ価格などが上昇しました。

成人1回分の全国平均は、2015年が3204円で、前年より265円もアップしています。

つまり、2回分なら500円以上の上昇が見込まれます。

ワクチン変更による料金上昇分は、広めにとって1000円としておきます。

 

2008年のデータから算出した、子供の2回接種の合計費用4000~5000円に対して、ワクチンが変更されたことによる料金の上乗せ分1000円を考慮すると、合計費用は、5000~6000円になります。

よって、2017-2018シーズンにおける、子供の2回接種の合計費用は5000~6000円と予想されます。

 

13歳以上(1回接種):3000~4000円程度

大人1回分の接種費用は、先に説明したように、全国平均価格が3346円となります。

数字が細かいので、3000~4000円としておきます。

 

なお、13歳以上の大人は、1回接種が基本とされていますが、2回接種することで免疫増幅効果により、予防効果は高くなります。

詳細については、以下の記事を読んでください。

インフルエンザワクチンは大人も子供も2回接種した方がよい!その理由と有効率を解説

 

ただし、2回接種の必要性については医師の判断によるため、処方医の指示に従ってください。

 

高齢者:無料~2000円程度

65歳以上の高齢者は、公費助成の対象となるため、予防接種の料金は安くなります。

私が住む地域では、65歳以上の方は1500円で予防接種を受けることができます。

 

役所のHPには、以下のように書かれています。

1,500円

標準的な接種回数は、1回です。ただし、医師が必要と認め、2回目以降の接種を希望する場合は任意接種となり、全額自己負担です(公費助成は1回目の接種のみ、2回目の接種料金は医療機関によって異なります)。

出典:http://www.city.kobe.lg.jp/life/health/infection/vaccination/inhulu.28.html

 

助成が受けられるのは、1回目の接種のみで、2回目は全額自己負担となるので注意が必要です。

 

また、60歳以上で、心臓、腎臓、呼吸器系に重い疾患や障害を抱えている人なども、助成の対象となります。

満60歳から64歳で心臓,腎臓,呼吸器の機能に身体障害者手帳1級相当の障害のある方、またはヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に身体障害者手帳1級相当の障害のある方(いずれも身体障害者手帳1級所持または同程度以上の方)(接種日現在)

出典:http://www.city.kobe.lg.jp/life/health/infection/vaccination/inhulu.28.html

 

さらに、上記のような助成対象者の中で、生活保護を受けている人などは、予防接種を無料で受けられることがあります。

上記「2 接種対象者」の方のなかで、生活保護世帯・市民税非課税世帯に属する方、市の公害被認定者、中国残留邦人等支援給付制度受給者(以下、「無料対象となる方」とする)は自己負担額1,500円が無料になります。

出典:http://www.city.kobe.lg.jp/life/health/infection/vaccination/inhulu.28.html

 

ここで、公費補助を受ける際には、以下の点に注意してください。

  • 定められた接種期間内に受ける
  • 無料対象者は確認証が必要なところも

 

公費補助には接種期間が設けられていることがあります。

その期間内に予防接種を受けた対象者のみが助成を受けられます。

 

また、無料で接種を受ける際は、役所で発行される確認証などの、無料対象者であることを証明する書類が必要な場合もあります。

そのため、事前にお住いの役所のHPをチェックするなどして、助成を受けるための条件について確認しておきましょう。

 

続いて、医療機関によって予防接種の料金に差が出る理由を解説します。

 

値段に差が出る理由

ワクチンの接種を受けるだけでは、保険診療の初診料や再診料は発生しません。

そのためインフルエンザの予防接種は、保険外診療、いわゆる自由診療にあたります。

よって、各医療機関は予防接種の料金を独自で設定できるので、全国一律とはならないのです。

 

病院の中には、予防接種をきっかけとして患者と接点を持ったり、来院数の増加につなげるため、戦略的に他の医療機関よりも安く設定しているところもあります。

また、普段から来院患者の多い病院は、インフルエンザの流行時期に患者が殺到しないように、予防接種の料金を高く設定しているところもあります。

そのため、医療機関によって、料金に1000円以上の差が出るのも珍しくはありません。

 

もちろん、ワクチン自体に差はありません。

2000円の病院で予防接種を受けても、5000円のところで受けても、効果は同じです。

 

繰り返しになりますが、インフルエンザのワクチン接種は、健康保険が適用されないため、基本的に費用はすべて自己負担となります。

ただし、加入している保険組合によっては、補助金が適用されることがあります。

また、会社によっては、費用を補助してくれるところもあります。

そのため、予防接種を受ける前に、まずは保険組合に問い合わせてみたり、役所のHPをチェックするなどして、費用を安く抑えられないか確認してください。

 

次に、病院と診療所の予防接種費用の差について説明します。

 

病院と診療所の料金の差は小さい

以下のグラフをご覧ください。

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出典:https://www.qlife.jp/square/hospital/story875.html

 

これは、先程紹介した子供の1回接種にかかる費用を示したグラフです。

ここで、注目して欲しいのは、病院と診療所の費用の差です。

一般的に、病院は高く、診療所は安いというイメージを持っている人が多いですが、平均値を比べると病院の2702円に対して、診療所は2525円であり、接種料金の差はわずかであることが分かります。

また、上のグラフを見ると、安いと言われる診療所でも4000円と高く設定しているところもありますし、高いと言われる病院でも1000円で受けられるところもあります。

 

ただし、診療所は、割引制度を設けているところがあるので、場合によってはお得に受けられることがあります。

家族同時接種や早期接種に対しては、割引を適用している診療所は少なくないです。

 

次に、接種料金の地域差について目を向けてみましょう。

 

宮崎の3083円から岩手の3880円まで地域差は大きい

以下の図をご覧ください。

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出典:https://www.qlife.jp/square/healthcare/story59685.html

 

これは、2016-2017シーズンにおける、都道府県別の大人1回接種の平均費用をまとめたものです。

平均費用は、宮崎の3083円から岩手の3880円まで、約800円の差が見られます。

このように、ワクチン接種にかかる費用は、地域差がかなり大きいようです。

 

さて、ここまでの説明で、予防接種の相場については、ご理解いただけたかと思います。

次に、ワクチンの防腐剤による健康への影響について説明します。

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ワクチンの防腐剤について

2016-2017シーズンは、すべてのメーカーのインフルエンザワクチンに、チメロサールという成分が含まれていました。

チメロサールは、有機水銀製剤であり、ワクチンの防腐剤として使用されます。

体への影響はほとんどないと言われていますが、海外では自閉症との関連性を指摘する医師もおり、安全性に関しての見解が統一されていません。

そのため、子供にはチメロサールフリーのワクチンを接種するよう促すケースもあります。

 

しかし、昨年度は熊本地震により、大手ワクチンメーカーの工場が被災したことが影響し、チメロサールフリーのワクチンは製造されないことが決定されています。

そのため、2016-2017シーズンのワクチンには、すべてチメロサールが含まれることとなったのです。

ちなみに、一般的に、チメロサールフリーのワクチンは、チメロサール入りのものよりも値段が高くなります。

 

予防接種の真の目的とは?

インフルエンザ感染症については、予防接種を受けていたにも関わらず、不運にも感染してしまう人がいます。

「予防接種なんて受けても、どうせインフルにかかるんだから、意味ないでしょ。」

予防接種に対して、このようなマイナスイメージを持っている人も多いはずです。

 

実際のところ、インフルエンザの予防接種による有効率(発症を防止する効果)は、健康な成人でも60%程度と言われています。

65歳以上の高齢者は45%、小児にいたってはわずか30%と、お世辞にも高い数字とは言えません。

この数字を聞くと、ますますワクチン接種の有効性に疑問を感じてしまうかもしれませんね。

 

しかし、インフルエンザの予防接種は、発症防止が主な目的ではありません。

それよりも、もっと重要な意味があります。

 

インフルエンザ予防接種の真の目的については、説明すると長くなるので、以下の記事にまとめています。

ワクチン接種の有効性に疑問を感じている方は、ぜひ読んでみてください。

また、以下の記事では、予防接種による効果の発現時間や持続期間などについても解説しています。

インフルエンザワクチン接種の目的、有効率、効果の発現時間、持続期間はこちら

 

最後に

インフルエンザ予防接種の料金に関するツイートを見ていると、大人1回で3000~5000円が多いです。

中には1000~2000円で受けられるところもあるようです。

インフルエンザ予防接種は、医療機関によって料金の差が大きいので、事前にネットや電話で、近くの病院や診療所の料金を調べてみると良いでしょう。

ただ、安いところは、流行直前になると予防接種を受ける患者が激増することが予想されるので、早めに行動しましょう。

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