インフルエンザが流行するのは、12月から3月にかけてです。

そのため、予防接種する人の多くが11月から12月にワクチン接種を受けます。

ただ、この期間は、忘年会などの時期と重なるので、予防接種の前後に大切な接待があるという方もいることでしょう。

 

そこで、今回は、インフルエンザの予防接種を受ける日、前日、当日、翌日における飲酒や入浴などの可否について解説します。

予防接種前後の飲酒やお風呂について

予防接種の前後における飲酒や入浴については、以下の点に注意してください。

前日、当日の接種前

予防接種の前日は、過度な飲酒でなければ、お酒を飲むことができます

アルコールの代謝能力には個人差があるので、具体的に「何杯まで」と言うことはできません。

コップ1杯で、顔が真っ赤になり、気持ち悪くなるような、お酒に弱い人もいれば、何杯飲んでも二日酔いにならないような強い人もいます。

 

ただ、いずれにせよ、気持ち悪くなったり、二日酔いになったり、体調が崩れるような飲み方がNGなのは言うまでもありません。

体調不良になるまで飲酒すると、肝臓に負担がかかり、免疫力が低下するなどして、接種後の副作用が出やすくなったり、副作用の症状が重症化する恐れがあるからです。

なお、当日の接種前にわざわざお酒を飲む人はいないと思いますが、できるだけ避けておいた方がよいでしょう。

 

次に、入浴について、前日の入浴は問題ありません

ただし、当日の接種直前に入浴してしまうと、体温が37.5度以上になる可能性があります。

ワクチンは、発熱時(37.5度以上)に接種できないので、接種直前の入浴は避けた方がよいでしょう。

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当日の接種後

厚生労働省のインフルエンザ予防接種のガイドラインには、以下のように記載されています。

接種当日はいつも通りの生活をしてもかまいませんが、激しい運動や大量の飲酒は避けましょう。

出典:http://www.mhlw.go.jp/topics/bcg/tp1107-1f.html

 

そのため、予防接種を受けた後、当日の飲酒については、少量であればお酒を飲むことができます。

先に説明したように、個人差もありますが、乾杯の1杯目だけ、または晩酌でたしなむ程度にしておくのが無難でしょう。

少なくとも以下のような飲み方は避けてください。

  • 深夜、朝まで飲み続ける
  • 勧められるがままにお酒を飲む
  • 二軒目、三軒目にまではしごしてお酒を飲む
    etc

 

続いて、接種後の入浴についてですが、接種を受けてから1時間以上が経過していれば問題ありません。

ただし、入浴の際には、いくつか注意点があります。

  • 熱いお湯は避ける
  • 注射を打った箇所をこすらない
  • 不特定多数が利用する銭湯などは避ける
  • 副作用が現れた場合は、入浴を避ける

 

熱いお湯につかると、体力を消耗し、身体に負担をかけることになるので、ぬるめのお湯を使用するのがよいでしょう。

注射した箇所を強くこすったり、もんだりするなどして刺激を与えると、皮下出血を起こすことがあります。

 

多くの人が浸かったお湯には、細菌やウィルスなどが潜んでいる恐れがあります。

ワクチンを打った箇所(傷口)から病原菌などが侵入すると、炎症などを起こす可能性があります。

銭湯は避けて、自宅でシャワーを浴びるにとどめるくらいが良いでしょう。

 

なお、予防接種後24時間は、激しい運動を控えてください。

24時間後であっても、ワクチンによる副作用と疑われるような症状が出た場合は、治るまで避けることが望ましいとされています。

 

翌日

予防接種を受けた翌日は、お酒は少量であれば飲むことができます。

接種後の数日は、副作用が現れる可能性があるので、やはり大量の飲酒はやめておいた方がよいす。

入浴は問題ありません。

 

接種後の飲酒がNGなワケ

予防接種後に大量の飲酒をしてはいけない理由は、接種後に現れる副作用の症状を悪化させる恐れがあるからです。

ワクチン接種後には、以下のような副作用が現れることがあります。

 

接種した箇所

注射の跡が赤くなる、熱をもって腫れる、痛みが出るなどの症状が10~20%の確率で起こります。

全身

発熱、頭痛、嘔吐、悪寒、下痢、めまい、全身の倦怠感などの症状が5~10%の確率で起こります。

 

上記の副作用は、多くは接種後24時間以内に現れますが、接種後3日間ほどは、副作用の発生に注意しておく必要があります。

そのため、この間に大量の飲酒をすると、副作用が悪化したり、症状の回復が遅れてしまうことがあります。

よって、予防接種から3日間は、体調の変化に注意し、過度な飲酒は控えるようにしましょう。

 

なお、予防接種による副作用は、通常は2~3日程度で治ります。

 

その他の注意点

まず、以下の項目に該当する人は、そもそも予防接種を受けることができません。

  • 発熱(37.5度以上)している人
  • 重い急性疾患にかかっている人
  • ワクチン接種によりアレルギー反応※を起こしたことのある人
  • その他、医師が不適当だと判断した場合

 

ワクチン接種によるアレルギー反応は、通常は接種後30分以内に現れ、発汗、顔のはれ、蕁麻疹、吐き気、嘔吐、声が出にくい、息苦しい、血圧低下などが見られます。

そのため、予防接種を受けてから30分間は、医師とすぐに連絡をとれる状態にしておくことが大切です。

例えば、接種後の帰宅中に車を運転していて、上記のような症状が現れると危険です。

予防接種を受けたら、すぐに病院を後にするのではなく、しばらく体調に変化がないか観察して、30分~1時間くらい様子を見てから、帰宅した方がよいでしょう。

 

また、次のような人は、接種を受ける際に医師に事前に相談する必要があります。

  • 鼻水や咳など風邪の症状がある人
  • 下痢や嘔吐などの症状がある人
  • 気管支喘息の人
  • 妊娠している人

 

そして、予防接種後は、次の点に注意しておいてください。

  • 激しい運動を避ける
  • 接種後24時間は安静にする
  • 副作用が現れた場合は処方医に相談する
  • 接種後にアレルギー反応を起こした場合はただちに処方医に報告する

予防接種後に抜歯をしても大丈夫か?

インフルエンザのワクチン接種後の抜歯については、医師会によると1ヶ月間は避けた方がよいとされています。

予防接種後に抜歯をしても大丈夫ですか?

原則、接種後1か月間は避けましょう。

抜歯や緊急性のない手術については、原則として接種後1か月間は避けてください。ただし、どうしても必要な場合はかかりつけ医に相談しましょう。

出典:http://www.inba-med.or.jp/mmv/vqa.html

 

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