Pocket
LINEで送る

最近、頭がふわふわしてめまいが起きることはありませんか。

めまいやふらつき、立ちくらみに襲われるのは、貧血や低血圧、メニエール病など様々な原因が考えられます。

 

今回は、頭がふらふらする原因について解説します。

頭がふらふらする原因

頭がふらふらするのは、次のような原因が考えられます。

  1. 鉄欠乏性貧血
  2. 低血圧
  3. 自律神経失調症
  4. 肩こり、首こり
  5. 緊張型頭痛
  6. メニエール病
  7. 良性発作性頭位めまい症
  8. 前庭神経炎
  9. 突発性難聴
  10. 一過性脳虚血発作
  11. 脳梗塞

 

では、各項目について順番に説明します。

 

鉄欠乏性貧血

鉄欠乏性貧血はその名の通り、体内の鉄分不足が原因で起こる貧血です。

鉄分が不足するのは、出血、月経・妊娠・分娩・授乳、食事からの摂取不足、胃腸の疾患、その他の病気などいくつかの要因が考えられます。

女性に多く起こる貧血ですが、偏食をしていると男性でも起こりやすいです。

 

鉄欠乏性貧血では、ふらつきの他に、だるさ、息切れ、動悸、下肢のむくみ、微熱、食欲不振、吐き気などの症状が現れることがあります。

胃腸に疾患があったり、病気が原因の場合は、まずはその治療が必要になります。

鉄欠乏性貧血そのものは、鉄剤の服用で治ります。

 

予防するには、偏食を避けてバランスよく栄養素を摂るようにします。

また、肉類やレバーなど鉄分を多く含む食べ物を意識して摂ることも大切です。

 

低血圧

血圧が下がったときは、めまいが起こりやすくなります。

これは、血圧が低下することで、脳に必要な血液が届かなくなるからです。

 

低血圧症は、大きく分けて本態性低血圧と症候性低血圧の2つに分類されます。

 

本態性低血圧

本態性低血圧とは、原因となる疾患が存在しないのに低血圧になるもので、低血圧のほとんどを占めています。

一般的には、頭痛、頭重、立ちくらみ、肩こり、不眠、倦怠感、集中力低下、動悸、息切れ、不整脈、食欲不振、胃もたれ、下痢、便秘、胸焼けなど症状は多彩です。

 

症候性低血圧

次に、症候性低血圧は何らかの疾患の症状として低血圧が現れています。

心血管の病気、肺の病気、ホルモンの病気、薬剤など原因は様々です。

 

起立性低血圧

長時間立ち続けていたり、体位を変えたときに起こる低血圧です。

特に寝た状態や座った状態から急に立ち上がったときに起こりやすいです。

主に立ちくらみが起こります。

sponsored link

食後低血圧

食後30分から1時間くらいの間に、めまい、ふらつき、立ちくらみなどを起こす場合を食後低血圧といいます。

また、このとき眠気に襲われることもあります。

消化のために血液が腸管に集中することに体が適応できずに起こります。

 

高齢者で多く見られます。

食事量を減らして、食事の回数を増やしたり、炭水化物やアルコールを控えます。

食後にコーヒーやお茶を飲むと、血管収縮作用のあるカフェインによって症状が軽減できます。

 

自律神経失調症

診察や検査で病気が特定できないとき、とりあえずの診断名として自律神経失調症という病名が用いられることがあります。

自律神経失調症の症状は多岐にわたり、めまい、頭重、頭痛、集中力低下、疲れやすい、のぼせ、冷えなど挙げらればきりがありません。

ストレス、寝不足、不規則な生活習慣、偏った食事、飲酒・喫煙、性格、体質などが原因で発症すると言われています。

 

肩こり、首こり

肩や首の筋肉がこって緊張したときに、ふらつきを伴うめまいが起こることがあります。

特に首の筋肉は頭とつながっているので、首の筋緊張は頭の筋肉のこりを引き起こし、頭痛や頭重などの症状となって現れます。

 

 

緊張型頭痛

うなじや肩などの筋肉が緊張しておこる頭痛です。

頭に何かがぶつかったような、締め付けられているような痛みをともないます。

また、肩こりや首こりなども一緒に起こることがあります。

 

さらに、緊張型頭痛の患者の約6割にふわふわとしためまい症状が起こると言われています。

緊張型頭痛の治療には、抗不安薬、筋弛緩薬、鎮痛薬などが用いられます。

sponsored link

メニエール病

メニエール病は内耳の異常により、めまいを起こす病気の一つです。

過労や慢性の睡眠不足、人間関係のストレス、家事育児の疲れ、身内の不幸などが引き金になると考えられています。

この病気は、回転性のめまい発作を繰り返し、発作のときに耳が詰まった感じがしたり、耳鳴りが起こるのが特徴です。

 

発作は繰り返し起こり、いつ起こるのかは予測できません。

めまいが起きたときに、動悸や吐き気も起こり、嘔吐してしまうこともよくあります。

 

メニエール病では、めまいが起きているときは少しでも楽な姿勢をとり、できるだけ頭を動かさないようにして安静を保ちます。

また、めまいを和らげる薬、吐き気や不安感を抑える薬などを用います。

メニエール病は基本的に薬物療法と生活習慣の改善をはかることで、大多数の人の症状が落ち着くと言われています。

 

 

 

 

良性発作性頭位めまい症

めまいで最も多く見られるものです。

中年以降の女性に多い傾向があり、高齢者は手術後など長期間の安静のあとに起こります。

治療しなくても、多くは2~3週間程度で治ります。

 

頭を動かしたときやその後などに短時間のめまいが起こります。

例えば、寝たり、起きたり、寝返りをうったり、顔を洗おうとしたときなどです。

回転性のめまいのことが多いのですが、歩いているときにふわふわした感じがすることもあります。

 

めまい以外の耳鳴り、難聴や手足のしびれなどの症状はありません。

 

疲れや過度のストレス、頭を強くぶつけること、中耳炎や整形外科の手術後、長時間頭の位置が同じになるような状態のとき、耳の奥にある内耳の三半規管の中にある耳石というカルシウムの塊が剥がれ落ちてしまいます。

体が動いたあと、剥がれた耳石がバランスを感じる神経を刺激するためにめまいが起こります。

 

めまいを和らげるために内服薬、点滴を使うことがあります。

頭の位置をいろいろと変える体操を指導する病院もあります。

 

 

 

前庭神経炎

この病気は、特別な誘因などがないのに、突然激しいめまいが起こるものです。

めまい、吐き気以外の症状はありません。

 

片側の前庭神経が障害されることにより、左右の前庭に不均衡が生じ、めまいが起こります。

ウィルス感染や血液循環の悪化が推定されますが、明確なことは分かっていません。

激しい回転性のめまいが起こり、吐き気や嘔吐をともない、安静にしていても続きます。

 

数日経つとめまいは軽くなり、伝い歩きができるようになります。

1か月くらいでほとんどの人は通常の生活に支障がなくなります。

 

前庭神経炎にかかった場合は、最初の数日は安静にして点滴を受けます。

めまいを抑える薬、血液の循環を改善させる薬、ステロイドなどが使われます。

sponsored link

突発性難聴

突然、耳が聞こえにくくなる病気であり、通常は片側だけに起こります。

いつ難聴が起きたかを自覚していることが多く、聞こえないことよりも、耳鳴りや耳の閉塞感を強く感じる場合があります。

めまいやふらつき、ときに吐き気をもよおすこともあります。

 

40~50代に多いのですが、子供や高齢者にも起こります。

一般的には、副腎皮質ホルモン剤、循環改善剤、代謝賦活剤、ビタミンが使用されます。

早期治療ほど効果が高く、発症から治療まで2週間以上が経過すると聴力の改善が困難とされています。

 

心身の疲労を避けて、内耳の循環障害の原因となる動脈硬化を防ぐようにします。

約30%は完治しますが、残りは難聴や耳鳴りなどの後遺症が残るようです。

 

 

一過性脳虚血発作

脳へいく血液の流れが悪くなり、脳虚血状態となり、様々な神経症状が出現するものです。

24時間以内に自然に症状がなくなるものを一過性脳虚血発作といいます。

多くは20分以内に自然によくなります。

 

一過性脳虚血発作では、ふわふわと浮くような感じの浮動性めまいが起こります。

他にも、片側の手足や顔の麻痺などの運動障害、しびれや感じ方が鈍くなるといった感覚障害、言葉が出なかったりする言語障害、片方の目が見えにくくなる視力障害、片側にあるものが見えなくなる視野障害など症状は様々です。

 

一過性脳虚血発作は、すぐに症状がよくなるのですが、そのまま治療せずに放置していると、数年以内に2~3割の人が脳梗塞を起こします。

そのため、脳梗塞の前の警告症状として大変重要な意味を持ちます。

特に、発作を何回も繰り返したり、発作のたびに症状が強くなる、症状の持続時間が長くなるなどの場合は、一過性脳虚血発作に続いて脳梗塞の発作を起こすことが多いです。

 

脳梗塞

めまいやふらつきは脳梗塞が原因でも起こります。

脳梗塞は、動脈が詰まって、その先に血液が流れていかなくなるものです。

詰まった部位より先は、酸素や栄養が運ばれず、壊死したり、働きが低下したり、失われたり、障害が起こったりして、様々な神経症状が現れてきます。

 

めまいやふらつきの他に、片側の顔面や舌の麻痺、ろれつが回らない構音障害、手足の麻痺や感覚の低下などがよく見られます。

 

 

 

 

何科へ行けばいいのか?

頭がふらふら、クラクラ、ふわふわするなど、めまいやふらつきを覚えたときは、耳鼻咽喉科、内科、脳神経外科、心療内科など様々な診療科で診察や治療を受けることができます。

めまいの原因によって、初めに受診した診療科から、別の診療科を紹介されて、そこで治療を行うことがよくあります。

片側の難聴、耳鳴りが一緒に起こったようなめまいや、頭を動かしたときだけに起こるめまいなどは、耳鼻咽喉科を受診するとよいでしょう。

 

原因がよく分からない場合は、とりあえず総合病院の内科を受診しておくのが無難です。

総合病院であれば多くの診療科を抱えているので、内科の範囲外であれば別の診療科をスムーズに紹介してもらえるでしょう。

 

まとめ

めまいやふらつきは、貧血や低血圧、自律神経の乱れ、肩こり・首こりなどが原因で起こる比較的軽度ものから、一過性脳虚血発作や脳梗塞など重い病気の症状として現れているものまで、様々な原因が考えられます。

重大な病気からのサインの可能性もあるので、めまいが続く場合は一度医療機関を受診してみてください。

sponsored link

参考にした書籍

Pocket
LINEで送る