鼻水や鼻息が臭いと感じることはありませんか?

 

「単なる風邪だと思っていたら、黄緑色の鼻水が出始めた。」

「鼻水が喉に流れて、鼻の臭いだけでなく、口臭も気になる。」

「鼻をかむと、悪臭を放つ、膿のようなものが出てきた。」

「鼻水が臭い始めてから、集中力、記憶力、注意力が低下したように感じる。」

 

このような症状が現れたら、蓄膿症や臭鼻症などの鼻の病気にかかっている疑いがあります。

また、鼻が臭うのは、内蔵の不調、虫歯などによる口臭が原因の可能性もあります。

 

今回は、鼻水が臭い原因と治し方について解説します。

鼻水が臭い原因と治し方

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鼻水が臭いのは、次のような原因が考えられます。

  1. 皮脂などの汚れ
  2. 空気中の臭い
  3. 慢性副鼻腔炎
  4. 臭鼻症

では、順番に説明していきます。

 

皮脂などの汚れ

まず、すべての毛穴には皮脂腺が存在しています。

そして、皮脂腺からは、脂肪分の多い皮脂が分泌されています。

皮脂に含まれる脂肪分が酸化し、それが微生物に分解され、臭いの元となります。

 

額、鼻、、胸、背中の中央、陰部には皮脂腺が集中しています。

そのため、皮脂が溜まりやすく、臭いが生じやすいのです。

 

また、不規則な生活やストレスはホルモンバランスの乱れを起こし、皮脂の分泌を抑制する働きのある女性ホルモン(エストロゲン)の量が低下してしまうため、皮脂分泌量が多くなります。

また、脂っこい食べ物の摂り過ぎなど、偏った食事も皮脂量を増加させます。

規則正しい生活、良質な水飲、栄養バランスのとれた食事を心がけてください。

 

空気中の臭い

タバコ、焼肉、便臭など不快な臭いを吸い込むことで、そのニオイ成分が鼻毛や粘膜などに付着し、鼻の中が臭くなることがあります。

 

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)

慢性副鼻腔炎は、副鼻腔の炎症が恒常的になって、膿性の鼻汁がたまる病気で、急性副鼻腔炎が慢性化したものです。

 

原因

一般的には、蓄膿症と呼ばれており、急性鼻炎やアレルギ性鼻炎による鼻腔の炎症から移行することも多いです。

 

症状

この病気では、粘性または膿性を帯びた鼻汁が出て、鼻汁が喉へ下りる後鼻漏という症状も起こります。

この膿が臭いの元となります。

副鼻腔の炎症を起こした部分に痛みを感じたり、鼻づまりがひどいために頭重を覚えます。

そのため、集中力が持続せず、注意力が散漫になったり、記憶力が低下したりすることもあります。

 

治療

治療には、消炎酵素剤や抗生物質によって炎症を抑えます。

また、鼻汁を吸引し、薬剤を鼻内に噴霧して、副鼻腔のふさがった通路を開通させます。

薬物や鼻処置、ネブライザーによる改善が見られない場合は、鼻腔へ膿を排出する通路をつくったり、副鼻腔の粘膜を除去するなどの内視鏡下の手術も行われます。

 

市販薬

なお、蓄膿症には市販薬もいくつかあるので、忙しくて耳鼻科に行く時間がない人は、薬局で薬剤師さんに相談してください。

ここでは、蓄膿症の市販薬を紹介しておきます。

  • チクナイン錠(小林製薬)
  • ベルエムピL錠(クラシエ)
  • 「モリ」ちくのう錠(大杉製薬)

 

臭鼻症

臭鼻症は萎縮性鼻炎とも呼ばれており、鼻の粘膜が萎縮して、薄く硬くなり、湿り気を失うために、鼻腔壁に鼻内の分泌物がかさぶた状につく病気です。

このカサブタが悪臭を放つため、鼻水が臭くなります。

 

臭鼻症は、鼻炎を繰り返すなど、鼻腔粘膜の炎症が続くことが主な原因です。

なお、鼻腔の炎症は、細菌・ウィルス感染、ホコリ、乾燥した空気、ビタミン欠乏、ホルモン障害、鉄欠乏性貧血、自律神経の乱れなどが関係しているとされていますが、ハッキリとした原因は不明です。

 

この病気は、鼻の中のカサブタを取り出し、鼻副鼻腔洗浄を行ない、抗生物質を投与して、治療にあたります。

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鼻息が臭い原因

鼻水に異常が見られないのに、鼻息や鼻の中が臭うのは、内蔵の不調や口臭が原因の可能性があります。

 

内蔵の不調

胃や腸などの内蔵の不調が原因で、口息や鼻息が臭うことがあります。

 

胃が弱っていると、消化が正常に行われず、食べ物が胃の中に長くとどまることとなります。

すると、食べ物が胃の中で発酵して、腐敗臭が発生します。

そして、呼吸したときに、この腐敗臭が口や鼻から息として放たれます。

 

腸内環境が悪化すると、便秘が起こり、排泄物が体の中に長く留まります。

排泄物は、やがて腐っていき、腸内で有毒物質や腐敗物質を作り出します。

それらは、血液に入り込み、肝臓に運ばれます。

 

本来は、解毒を司る肝臓にて、血液の毒素が無害なものになり、排泄しやすい状態となります。

そして、腎臓を通して尿から排出されたり、胆汁に混じって、大腸から便として排泄されます。

しかし、肝臓が弱っていたり、解毒が間に合わない場合は、汚れた血液が全身をめぐり、肺に運ばれてしまいます。

すると、腐敗物質や有毒物質が呼気として排出され、鼻や口から悪臭を放つのです。

 

また、腐敗成分は、汗や皮脂と一緒に排出されるので、体臭の原因にもなります。

 

口臭

口と鼻はつながっているので、口臭がひどい人は、鼻息も臭くなることがあります。

口臭は、歯や歯茎の疾患、舌苔(舌の白いコケ)などが原因で起こります。

後で紹介しますが、蓄膿症の前段階にあたる急性副鼻腔炎は、虫歯による細菌感染から起こることがあります。

 

以上から、鼻の臭いは、鼻の病気だけでなく、口臭や内蔵の不調などが影響している可能性があります。

 

その他鼻の病気

鼻水が臭い、鼻息が臭うなどの他にも、くしゃみ、鼻づまり、頭痛、微熱、鼻の中の痒み、目のかゆみ、充血などの症状が見られる場合は、以下のような鼻の病気にかかっている可能性が疑われます。

  1. 急性鼻炎
  2. 慢性鼻炎
  3. アレルギー性鼻炎
  4. 花粉症
  5. 急性副鼻腔炎
  6. 慢性副鼻腔炎
  7. 鼻ポリープ

これらの病気については、以下の記事で詳しく解説しているので、上記の症状に1つでも当てはまった方はチェックしてみてください。

鼻の病気まとめ

 

鼻の臭いや病気を予防する方法

ここでは、鼻の中の臭いや鼻の病気を予防する方法について解説します。

  1. 鼻うがい
  2. マスク着用
  3. 油っこい食べ物の食べ過ぎに注意
  4. ビタミン、ミネラルを摂る
  5. ストレス解消

では、各方法について順番に説明します。

 

鼻うがい

鼻うがいを行うことで、鼻腔の粘膜に付着したウィルス、花粉、ホコリなどの異物を早めに洗い流すことができます。

これらの異物は鼻腔粘膜を刺激し、鼻炎の原因となるので、鼻うがいにより副鼻腔炎などを予防することができます。

なお、鼻うがいについては、専用の洗浄液が市販されているので、そちらを購入して行ってください。

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小林製薬のハナノアであれば、楽天にて1000円ほどで販売されています。

 

マスク着用

外出するときや掃除するときなどは、マスクを着用しましょう。

空気中のチリ、ホコリ、花粉などを直接吸い込まないようにするためです。

また、マスクをつけることで、鼻の粘膜が乾燥するのを防げるので、鼻炎の予防にも有効です。

 

油っこい食べ物の食べ過ぎに注意

油っこい食べ物を食べすぎると、鼻の中の皮脂腺から、皮脂の分泌量が増えてしまいます。

脂質の多い食事を改めましょう。

 

ビタミン、ミネラルを摂る

先に説明したように、ビタミンやミネラルの不足は、鼻炎を起こす原因となります。

ビタミンは、人が健康に生命活動を営むためには、欠かせない栄養素であり、体内で合成することができないので、必ず食物から摂取する必要があります。

ビタミンの中でも、特にビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6などは、皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあるので、不足すると皮膚や粘膜が弱くなり、感染症にかかりやすくなったり、炎症を起こしやすくなります。

 

そこで、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6を多く含む食品をいくつか紹介しておくので、バランスよく摂取するようにしてください。

 

ビタミンA

ビタミンAを多く含む食品は、以下の通りです。

レバー、うなぎ、しそ、モロヘイヤ、かぼちゃ、にんじん、パセリ、しゅんぎく、あしたば、焼きのりなど

 

ビタミンB2

ビタミンB2を多く含む食品は、以下の通りです。

うなぎ、さけ、すじこ、レバー、豚肉、卵黄、牛乳、のり、干ししいたけ、わらびなど

 

ビタミンB6

ビタミンB6を多く含む食品は、以下の通りです。

鶏肉、レバー、卵黄、牛乳、バナナ、アボカド、ぎんなん、ピスタチオ、にんにく、もやし、ブロッコリー、ほうれんそう、まぐろ、かつお、さんま、さけ、さば、いわしなど

 

続いて、ミネラルは、ビタミンとお互いに協力し合って働いているので、摂取量に偏りがあると、お互いの働きが低下してしまいます。

特に、カルシウム、カリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛などは不足しがちなので注意してください。

 

カルシウム

カルシウムを多く含む食品は、以下の通りです。

小魚、ひじき、海藻類、チーズやヨーグルトなどの乳製品、豆類、ごま、がんもどき、小松菜、モロヘイヤなど

 

カリウム

カルシウムを多く含む食品は、以下の通りです。

カキ、うに、たこ、いか、にしん、いわし、はまぐり、うなぎ、牛肉、羊肉、卵、卵黄、レバー、玄米、ごま、ナッツ類など

 

マグネシウム

マグネシウムを多く含む食品は、以下の通りです。

玄米、アーモンドなどのナッツ類、納豆、大豆、豆腐、きな粉、昆布、ひじき、カキ、ほうれんそう、ごぼう、とうもろこし、しょうが

 

鉄を多く含む食品は、以下の通りです。

煮干し、ひじき、のり、あさり、はまぐり、カキ、レバー、ごま、大豆、高野豆腐、ナッツ類、切り干し大根、ほうれんそう、パセリ、抹茶、卵黄など

 

亜鉛

亜鉛を多く含む食品は、以下の通りです。

カキ、かに、たこ、いか、、にしん、いわし、はまぐり、うなぎ、牛肉、羊肉、卵黄、レバー、玄米、ごま、ナッツ類など

 

ストレス解消

ストレスが蓄積すると、ホルモンバランスの乱れを引き起こし、皮脂が増えます。

ストレス解消には、以下の方法がおすすめです。

読書、アロマ、音楽、踊る、涙活、散歩、ゲーム、カラオケ、笑う、ものに八つ当たりする、etc

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鼻の豆知識:なぜ鼻は2つあるのか?

最後に、オマケとして、鼻に関する豆知識を1つ紹介しておきます。

あなたは、子供の頃に、なぜ鼻が1つではなく、2つあるのかと疑問に感じたことはありませんか?

 

これには、諸説があります。

まず、1つ目は、鼻の穴は1日中どちらの穴も同じように通っていることはなく、どちらかの穴がいつも詰まっています。

鼻の穴はそれぞれ左右の肺に対応しており、鼻を片方ずつ詰まらせることで、一方の肺を休ませているというのです。

 

もう1つは、もし鼻の穴が1つしかない場合、鼻の穴でスクリューのような乱気流が起こり、呼吸がしにくくなるというものです。

ちなみに、鼻の穴が2つあるのは、人間だけに限ったことではなく、ほとんどの動物に当てはまります。

 

まとめ

鼻水が臭いのは、次のような原因が考えられます。

  1. 皮脂などの汚れ
  2. 空気中の臭い
  3. 慢性副鼻腔炎
  4. 臭鼻症

 

また、鼻息が臭いのは、内臓の不調や口臭が影響している可能性があります。

いずれにせよ、鼻の臭いや病気を予防するには、次の方法が有効です。

  1. 鼻うがい
  2. マスク着用
  3. 油っこい食べ物の食べ過ぎに注意
  4. ビタミン、ミネラルを摂る
  5. ストレス解消

なお、鼻の異常は、耳鼻科へ相談しましょう。

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