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麻疹は、発疹と二段階の発熱が特徴のウィルス感染症です。

感染力が極めて強く、空気感染を起こすため、市販のマスクで予防するのは困難です。

今回は、麻疹の流行時期や2017年の流行状況についてまとめておきます。

流行時期

麻疹は、例年春から夏にかけて流行しやすいです。

以下のグラフは、2011年から2017年における麻疹の報告数の年間推移を示しており、国立感染症研究所が公表しているデータです。

 

 

出典:http://www.nih.go.jp/niid/ja/id/222-disease-based/ma/measles/idsc/trend/575-measles-doko.html

 

黄色の折れ線が、昨年の報告数推移を示しています。

2016年は、第33週目(8/15~8/21)あたりから報告数が急増しており、夏に患者が増えたことが分かります。

 

次に、麻疹の流行状況について、さらに詳しく見ていきましょう。

 

2017年の流行状況

まず、以下のグラフは、最新の(2017年7月6日時点における)都道府県別の麻疹ウィルスの検出数を示したものです。

 

 

出典:http://www.nih.go.jp/niid/ja/id/655-disease-based/ma/measles/idsc/4780-iasr-masin-graph.html

上記ページの図4を引用

 

 

すでに全国的に感染が広がりつつあります。

特に、広島、三重、山形で患者が多いようです。

 

最後に、麻疹の基本情報についてまとめておきます。

麻疹の基本情報

ここでは、麻疹の基礎知識について説明します。

 

麻疹とは?

麻疹は、麻疹ウィルスによるウィルス感染症です。

麻疹ウィルスは感染力が極めて高く、日本では年間数万人の患者が発生しています。

 

感染経路

麻疹は、空気感染、飛沫感染、接触感染のいずれでも感染が起こります。

空気感染では、目の結膜や上気道を経て感染します。

 

感染力

麻疹は感染力が強くて、潜伏期間から発疹出現後の5日目くらいまで周囲への感染が認められます。

また、免疫がない人が感染すると、ほぼ100%発症するとされています。

インフルエンザでは、免疫のない人の中に、発病者が1人入ると、1~2人がウィルスに感染する程度で済みますが、麻疹の場合は12~14人も感染してしまうと言われています。

 

潜伏期間

潜伏期間は9~11日です。

 

症状

麻疹を発症すると、まず発熱、鼻水、咳、くしゃみ、目ヤニ、充血などの症状が現れます。

この発熱は、38~39℃で3~5日ほど続きます。

そして、口の中にコプリック斑と呼ばれる白色の発疹が発現します。

その後、熱は一旦下がります。

 

そして、2度目の発熱では40℃を超えてくることもあります。

さらに、全身に小さな赤い発疹が現れます。

 

その後、熱が下がり、発疹は数週間で消失します。

 

 

合併症

麻疹にかかると、二段階の高熱で体力を消耗するため、免疫力や抵抗力が下がって、肺炎、中耳炎、脳炎、心筋炎、心外膜炎、クループ症候群などの合併症を起こしやすく、重症化するケースもあります。

 

治療法

抗ウィルス薬がないので、解熱や咳止めなどの対症療法が中心となります。

 

予防法

麻疹の予防には、ワクチン接種が有効です。

現在、麻疹予防には、生ワクチン(病原性を弱めたウィルス)が用いられています。

生ワクチンを接種することで、麻疹にかかったときに近い状態が得られ、免疫をつけられます。

 

ワクチンには、麻疹だけを予防する単独ワクチンと、麻疹・風疹の両方を予防する混合ワクチンがあります。

どちらも、接種から2週間ほどで免疫を得られます。

 

なお、ワクチンは、2回接種が推奨されています。

近年は、麻疹の患者数が減少したことで、自然に麻疹ウィルスに接する機会が少なくなったため、ワクチンによって得た免疫が、徐々に低下してしまうことがあります。

2回接種を受けることで、1回目で免疫を得られなかった人や、時間経過の影響でワクチンによる免疫が低下してしまった人も、しっかりと免疫を獲得することができます。

そのため、ワクチンは2回接種がすすめられています。

 

発症したらどうする?

麻疹と疑われる症状が現れたら、大きな総合病院へ行きましょう。

総合病院では、麻疹対策をしっかりと行っているところが多いので、感染拡大を防げます。

一方で、近所のクリニックなどで診察を受けてしまうと、そこで感染が広がってしまうリスクがあります。

 

病院に行く前に、麻疹の疑いがある旨を電話で伝えておき、マスクを着用します。

 

まとめ

麻疹は、麻疹ウィルスによる感染症であり、例年春から夏にかけて流行しやすいです。

昨年は、8月に患者数が急増しているので、夏場は特に注意が必要です。

麻疹ウィルスは、感染力が非常に強く、空気感染するため、市販のマスクや手洗いなどでは防ぐことが困難です。

 

麻疹の予防には、ワクチン接種が有効であり、2回接種が推奨されています。

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