めまい、吐き気止めの薬・イソバイドの副作用、効果、飲み方などについて解説します。

イソバイドシロップは、独特な甘味や酸味のほか、やや苦みもあり、非常にまずくて飲みにくい薬です。

そこで、今回は、イソバイドシロップの味の悪さを緩和させる方法についても紹介します。

イソバイドの副作用

イソバイドには、以下のような副作用があります。

吐き気、悪心、下痢、食欲不振、不眠、頭痛など

 

また、イソバイドの添付文書によると、上記の副作用の発現率について、以下のように記載されています。

症例1,126例中、83例(7.4%)に88件の副作用が認められている。

その主なものは嘔気16件(1.4%)、悪心13件(1.2%)、下痢13件(1.2%)、嘔吐11件(1.0%)等の消化器症状であった。

出典:http://www.kowa-souyaku.co.jp/upload/item/7/4-pt_016.pdf#search=%27%E3%82%A4%E3%82%BD%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%89+%E6%B7%BB%E4%BB%98%E6%96%87%E6%9B%B8%27

 

よって、副作用としては、吐き気(嘔気)、悪心、下痢、嘔吐などの消化器系の症状が現れやすいです。

イソバイドの重大な副作用

イソバイドには、次のような重大な副作用が起こることがあります。

ショック、アナフィラキシー様症状

 

ここで、聞き慣れない症状がある場合は、以下の記事をチェックしてみてください。

次の記事では、上記の副作用についてより詳しく説明しています。

薬の副作用まとめ

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イソバイドの美味しい?飲み方

まず、イソバイドの添付文書を読むと、飲み方について以下のように記載されています。

必要によって冷水で2倍程度に希釈して経口投与する

出典:http://www.kowa-souyaku.co.jp/upload/item/7/4-pt_016.pdf#search=%27%E3%82%A4%E3%82%BD%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%89+%E6%B7%BB%E4%BB%98%E6%96%87%E6%9B%B8%27

水で薄めるだけでも、あの独特な酸味と苦味を和らげることができます。

 

他にも、以下のような飲み物に混ぜることで、イソバイドのまずい味を軽減させることができます。

  • 柑橘系のジュース
  • リンゴ酢
  • ポカリスエット
  • コーラ
  • CCレモン
  • 炭酸水

 

特に、コーラやCCレモンなどの炭酸水と一緒に飲用すると、原液の酸味や後味の苦みを和らげて、飲みやすくなります。

 

ただし、糖質制限を受けている人は、ジュースの多飲に注意する必要があります。

 

また、薬は水で飲むのが基本ですが、イソバイドは上記のような飲料水と混ぜて飲んでも問題ないとされています。

心配であれば、処方医や薬剤師に相談してください。

 

なお、イソバイドは次のような飲み物で薄めると、逆に原液よりも飲みにくくなるようです。

  • 牛乳
  • 野菜ジュース
  • コーヒー
  • お茶

上記の飲み物と一緒に服用するのは避けた方がよいでしょう。

 

さて、この項では、イソバイドのまずい味を緩和させる飲み方について紹介しました。

次は、イソバイドの働きや効果について解説します。

 

イソバイドの作用機序や効果

まずは、イソバイドの働きについて理解しましょう。

イソバイドの作用機序

イソバイドは、めまいの治療薬として使われます。

まず、めまいが起こる原因の1つに内リンパ水腫と呼ばれる疾患が挙げられます。

耳の中の内耳には、リンパ液が流れており、何らかの原因でリンパ液が耳の中で増えすぎると、水ぶくれのような状態となります。

これが内リンパ水腫という状態です。

 

ここで、内耳には体の平衡感覚を司る部位や音を感じとる部位があり、それぞれがリンパ液によりつながっています。

そのため、内リンパ水腫になると体のバランスを保つ部位の神経に障害が起こり、めまいなどの症状が現れます。

つまり、めまいの症状を改善するには、内リンパ水腫により増えすぎたリンパ液を少なくさせる必要があります。

ここで、イソバイドが使われます。

 

イソバイドに含まれるイソソルビドという成分は、糖の一種です。

そのため、体内ではほとんど代謝されず、経口投与すると、すぐに吸収されて血液中に移動します。

すると、血液中のイソソルビドの濃度が上昇するため、それを薄めるために、組織から半透膜を通じて、水分が血管へと移動します。

 

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このように、イソソルビドを服用することで、浸透圧により、組織内の水分が血管へと取り込まれます。

そして、血液中の水分量が増えると、余分な水分を排泄しようとする働きが強まるので、利尿作用により、水が体外へと排出されます。

その結果、内耳に溜まった水の量が減り、内リンパ水腫が改善されるため、めまいの症状が治まるというわけです。

続いて、イソバイドの効果効能について説明します。

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イソバイドの効果効能

先に説明したように、イソバイドは、浸透圧を利用して、間接的に内耳のリンパ液を排出する働きがあります。

この薬は、腎臓に働いて尿量を増やし、体内の余分な水分を排泄させる作用もあるため、利尿薬としても使われます。

イソバイドは、血液と一緒に腎臓で濾過された後、そのまま余分な水分を引き込みながら、尿として排泄されます。

なお、イソバイドは、体内でほとんど代謝されずに、24時間で80%がそのまま尿中に排泄されます。

 

また、イソバイドは頭蓋内圧や眼圧を下げる作用があるので、メニエール病の治療のほか、緑内障の眼圧低下や脳圧亢進時の脳圧降下などに用いられます。

 

まとめると、イソバイドには以下のような効能があります。

脳腫瘍時の脳圧降下、頭部外傷に起因する脳圧亢進時の脳圧降下、腎・尿管結石時の利尿、緑内障の眼圧低下、メニエール病の治療

 

では、次に、イソバイドを使用する際の注意点について解説します。

 

使用上の注意

イソバイドを使用する際の注意点についてまとめておきます。

使用してはいけない人

以下に該当する人は、イソバイドを使用できません。

  • 本剤でアレルギー反応を起こしたことがある人
  • 頭蓋内血腫のある人

 

使用に注意が必要な人

以下に該当する人は、イソバイドの使用に際して注意が必要です。

  • 脱水状態の人
  • 心臓、腎臓に障害のある人
  • 妊婦、授乳婦

 

服用方法

<脳圧降下、眼圧降下、利尿>

1日70~140mlを2~3回に分けて服用します。

<メニエール病>

1日90~120mlを3回に分けて服用します。

 

併用してはいけない薬

併用してはいけない薬は、特にありません。

ただし、併用する薬があるときは、念のために処方医に相談してください。

 

その他の注意点

長期連用すると電解質異常になることがあるので、注意してください。

開封後はすみやかに服用し、残した場合は廃棄しましょう。

イソバイドの薬価

イソバイドの薬価は以下の通りです。

シロップ剤 70% 1ml 4.9円

シロップ剤 70% 20ml 1包 102.5円

シロップ剤 70% 23ml 1包 114.1円

シロップ剤 70% 30ml 1包 153.2円

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