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風邪といえば、通常は長くても1週間程度で治るものです。

しかし、数週間経っても熱が続く、咳が止まらない、喉の痛みが続くなど、症状がなかなか治まらないと、何か重大な病気にかかっているのではないかと不安になりますよね。

そこで、今回は風邪が長引く原因についてまとめておきます。

 

ところで、2017年の冬の風邪は、喉の痛みと高熱が特徴と言われています。

実は、喉の痛みや高熱が長く続く場合、気管支炎や肺炎などを発症している可能性があるので、風邪だと決めつけるのは危険です。

病気の中には、風邪によく似た症状が現れるものも多いので、長く続く場合は、早めに医者に診てもらいましょう。

 

風邪が長引く原因

風邪の症状が長く続くのは、次のような要因が考えられます。

  1. 免疫力の低下
  2. 夏風邪
  3. 下剤や解熱剤の使用
  4. 合併症を起こしている
  5. 別の病気にかかっている

では、各項目について順番に説明します。

 

免疫力の低下

風邪の症状がなかなか治まらない原因として、免疫力の低下が考えられます。

風邪をひくと、体の免疫機能がウィルスと闘うわけですが、小さな子供や高齢者は免疫力が低いので、症状が長引くことがあります。

 

また、免疫力は次の要因によっても低下します。

  • 偏った食事
  • 生活習慣の乱れ
  • 運動不足
  • ストレス
  • 低体温
  • 薬の多用
  • 喫煙
  • アルコール
  • 睡眠不足
  • 加齢

 

つまり、普通の大人でも、日頃から不健康な生活をしている人は免疫力が低く、ウィルスへの抵抗力が弱いため、風邪などの感染症にかかりやすいのです。

そもそも、風邪を治すのは体に備わっている免疫力によるものであり、薬は症状を緩和することしかできません。

そのため、ウィルスを倒すのに必要な免疫力を備えていないと、症状がなかなか治まらないことがあります。

 

そして、免疫機能がウィルスと闘う状態が長く続くと、やがて免疫力が低下し、後述する合併症を発症しやすくなります。

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夏風邪

夏風邪は、エンテロウイルス、アデノウィルス、コクサッキーウイルスなどが原因であり、これらに感染すると、長引くことが多いとされています。

また、夏風邪の場合、クーラーによる冷えや夏バテによる体力低下などにより、治りかけの状態をこじらせて、長引くことがあります。

 

下剤や解熱剤の使用

下剤や解熱剤を使うと、風邪の症状が長引くことがあります。

まず、下痢は体にとって都合の悪い異物やウィルスなどを体外に排泄する役割があります。

下剤により無理に下痢を止めようとすると、体に有害なものが長く体内にとどまることになるので、症状が悪化したり、回復が遅れる一因となります。

 

次に、発熱は、体がウィルスや細菌を死滅させるための防衛反応です。

体温が上昇することで、免疫細胞の増加や活性化が促されます。

よって、熱が上がっているときに、解熱剤で無理に下げると、免疫細胞が働くことができず、症状を長引かせてしまいます。

 

合併症を起こしている

前述の通り、風邪の症状はたいていは1週間程度で治まることが多いです。

しかし、症状が長引く場合は、新たな細菌などに感染し、合併症を起こしている可能性があります。

以下は、風邪の主な合併症です。

  • 急性気管支炎
  • 肺炎
  • 急性中耳炎
  • 急性副鼻腔炎
  • ウィルス性髄膜炎

では、それぞれの病気について簡単に説明しておきます。

 

急性気管支炎

風邪の症状が治まりかけてきた頃に、乾いた咳が出始めたら、急性気管支炎の疑いがあります。

急性気管支炎は、ほとんどの場合、風邪などのウィルス感染で上気道炎になり、弱った気道にウィルスや細菌などが二次感染することで発生します。

咳と38℃前後の発熱が特徴です。

咳は最初は乾いたものですが、次第に湿って黄色い痰が出るようになります。

 

他にも、鼻水、鼻づまり、喉の痛み、声がれ、全身倦怠感、頭痛などがあります。

 

肺炎

肺炎は、ウィルスや細菌などの感染により、肺が炎症を起こす病気です。

風邪をこじらせて肺炎になるというのはよくある話ですし、肺炎は前述した気管支炎が悪化して起こることがあります。

肺炎にはいくつかの種類がありますが、肺炎の多くは細菌が感染して起こる細菌性肺炎です。

 

細菌性肺炎では、咳、膿のある痰、胸痛、38~39℃の発熱などの症状が現れます。

 

 

急性中耳炎

中耳炎は、耳と鼻をつなぐ耳管を通って、細菌が中耳に到達し、中耳に炎症が起こるものです。

中耳炎では、強い耳の痛み、発熱、耳閉感、一時的な難聴、耳だれなどの症状が現れます。

 

また、中耳炎は重症化すると髄膜炎などの合併症を起こすことがあります。

 

急性副鼻腔炎

急性副鼻腔炎は、風邪などによる鼻腔の炎症が副鼻腔に広がって、副鼻腔が炎症を起こすものです。

膿のある鼻水や鼻づまりの他、重症になると頭痛、発熱、顔の痛みなどが現れます。

 

ウィルス性髄膜炎

ウィルス性髄膜炎は、ムンプス、コクサッキーなどのウィルスが髄膜に到達して炎症が起こるものです。

発熱、頭痛、腹痛、下痢、嘔吐の他、首の後ろが硬く張って、前に曲げると痛みが生じます。

 

別の病気にかかっている

風邪の症状が長引く場合、風邪とは別の病気にかかっている可能性があります。

実際に、風邪と似た症状が現れる病気は多くあります。

こちらについては、次項で詳しく説明します。

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風邪に似た症状が現れる病気まとめ

ここでは、以下のような症状が続く場合に、考えられる病気について解説します。

  1. 微熱が続く
  2. 喉の痛みが続く
  3. 咳や痰が続く
  4. くしゃみ、鼻水、鼻づまりが続く

では、順番に見ていきましょう。

 

微熱が続く

微熱が続く場合、次の病気の可能性があります。

  • インフルエンザB型
  • 急性ウィルス肝炎
  • 肝膿瘍
  • 腎盂腎炎
  • 白血病
    etc

それぞれの病気の特徴について説明します。

 

 

インフルエンザB型

まず、インフルエンザ感染症では、風邪とよく似た症状が現れるのはよく知られたことです。

インフルエンザウィルスには、A型、B型、C型という3つのタイプがあり、毎年冬の時期に大流行するのがA型です。

A型は、高熱、喉の痛み、鼻づまりなどが主な症状です。

 

一方で、B型インフルエンザでは、高熱が出ないことがあります。

また、微熱が続いたり、腹痛や下痢など消化器系の症状が現れやすいのも特徴です。

 

B型インフルエンザの詳細については、以下の記事で説明しています。

B型インフルエンザ特徴、症状、対処法

B型インフルエンザの完治までの期間

 

B型は、A型の流行が収束し始めた2~3月に流行しやすいので、この時期に風邪のような症状が長引く場合は、B型インフルエンザにかかっている可能性があります。

 

急性ウィルス肝炎

急性ウィルス肝炎には、A型、B型、C型の3種類があります。

いずれも、発熱、全身倦怠感、食欲不振などの風邪によく似た症状が現れるのが特徴です。

 

肝膿瘍

細菌などにより、肝臓が化膿する病気です。

発熱、みぞおちの右の腹痛、全身倦怠感、食欲不振、発熱、黄疸などの症状が現れます。

 

腎盂腎炎

腎盂腎炎は、腎盂や腎実質に細菌が感染ものです。

微熱、腰痛、悪寒、尿の濁り、食欲不振、全身倦怠感、残尿感などが特徴的な症状です。

 

白血病

白血病では、発熱、貧血、出血が三大症状であり、貧血、動悸、息切れ、寝汗などの症状も現れます。

 

喉の痛みが続く

喉の痛みが長引く場合、次の病気が疑われます。

  • 急性咽頭炎
  • 慢性咽頭炎
  • 急性喉頭炎
  • 慢性喉頭炎
  • 急性扁桃炎
  • 慢性扁桃炎
  • 扁桃周囲炎
    etc

では、順番に説明します。

 

急性咽頭炎

急性咽頭炎は、ウィルスや細菌感染などにより、咽頭のネンマクが炎症を起こすものです。

最も多いのは、風邪の症状として起こるケースです。

急性咽頭炎では、咽頭痛、のどの異物感や乾燥感、嚥下痛、倦怠感、発熱などが現れます。

鏡の前で口を開くと、咽頭粘膜が腫れていることを確認できます。

 

慢性咽頭炎

副鼻腔炎が慢性化して鼻汁が絶えず喉に流れ込んだり、汚れた空気や喫煙による刺激をのどに受け続けたりすることで起こります。

また、急性咽頭炎を繰り返すことで慢性化するケースがも多いです。

 

慢性咽頭炎は、急性咽頭炎と同じ症状が見られ、咳をともなうこともあります。

 

急性喉頭炎

急性喉頭炎は、呼吸器官の入り口にあたる喉頭に炎症が生じるもので、風邪の症状としてしばしば起こります。

また、空気中のチリやホコリ、タバコの煙などでのどに刺激を受けたり、有害なガスを吸引することでも起こります。

 

喉頭部に痛みや異物感を覚えたり、声がしわがれたりします。

咳や痰をともなうこともあります。

 

慢性喉頭炎

急性喉頭炎が慢性化して起こるケースがほとんどです。

症状は、急性喉頭炎と同じです。

 

急性扁桃炎

風邪の一部症状として現れるほか、細菌感染によっても発病します。

体内には絶えずウィルスや細菌が侵入しようとし、リンパ組織の集まりである扁桃がこれを撃退しています。

しかし、体の抵抗力が弱まっているときには、抗しきれず、炎症を起こしやすくなります。

 

急性扁桃炎では、咽頭の痛み、38℃以上の発熱、悪寒、ものを飲み込みにくいなどの症状が現れます。

 

慢性扁桃炎

急性扁桃炎を繰り返すうちに慢性化することが多く、抵抗力の弱い人がかかりやすい病気です。

症状は、急性扁桃炎とほぼ同じですが、高熱が出ないことが多いです。

 

扁桃周囲炎

扁桃をおおう扁桃被膜が炎症を起こすもので、細菌感染のほか、急性扁桃炎が波及して起こることがあります。

 

ものを飲み込めないほど咽頭に痛みを覚えたり、発熱をともないます。

 

 

 

 

 

咳や痰が続く

咳や痰がなかなか治まらない場合、次の病気が考えられます。

  • 慢性気管支炎
  • 気管支拡張症
  • 肺結核
  • 胸膜炎
    etc

では、1つずつ見ていきましょう。

 

 

慢性気管支炎

慢性気管支炎では、咳と痰が長期間続くのが特徴です。

痰は黄色の膿状のもので、起床時などに咳とともに持続して出ることがよくあります。

この病気は喫煙者に多いです。

 

気管支拡張症

こちらは、気管支の一部が広がってしまう病気です。

主な症状は、慢性的に続く咳と痰です。

起床時に、咳と一緒に痰が出ることが多く、午後になると痰の量は減ってきます。

発熱や胸痛が現れることもあります。

 

肺結核

肺結核は、結核菌の感染で起こる肺炎です。

通常は、結核菌に感染しても免疫によって抑え込まれるため、発病には至りません。

しかし、病気などで免疫力が低下しているときは発症しやすくなります。

 

肺結核を発症すると、微熱、咳、痰、胸痛などの症状が現れます。

 

胸膜炎

 

胸膜炎は、その名の通り、胸膜に炎症が起こる病気です。

発熱、悪寒、全身倦怠感、咳、痰、胸痛など風邪によく似た症状が現れます。

 

くしゃみ、鼻水、鼻づまりが続く

くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどが長引く場合は、次の疾患が考えられます。

  • アレルギー性鼻炎
  • 花粉症
  • 慢性鼻炎
    etc

では、順番に見ていきましょう。

アレルギー性鼻炎

アレルギー体質の人が、ホコリ、ダニ、ペットの毛、花粉など空気中を漂う様々なアレルゲンを吸入することで起こります。

くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状が現れます。

 

花粉症

花粉症は、アレルギー体質の人がアレルゲンとなる花粉を吸入することで起こります。

くしゃみ、鼻水、鼻づまり、嗅覚異常、目のかゆみ、充血などが代表的な症状であり、他にも頭痛や咳をともなうことがあります。

2017年の花粉症の流行時期については、以下の記事をご覧ください。

2017年花粉症の期間はいつからいつまで?

 

慢性鼻炎

急性鼻炎を繰り返すなど、鼻腔粘膜の炎症が続くことが主な原因ですが、体質や遺伝も要因と考えられています。

鼻づまり、鼻水、嗅覚異常、鼻や喉の乾燥感、鼻腔壁のかさぶたなど症状は様々です。

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長引く風邪の治し方

長引く風邪を早く治すには、免疫力を高めることが大切です。

先に説明したように、風邪を治す薬はありません。

風邪を治すのは、あなた自身の体に備わった免疫力だけです。

 

そのため、風邪をひいたときは、免疫力を高める必要があります。

免疫力をアップするには、次の点が重要です。

  • 温かくして安静にし、体力の消耗を避ける
  • 質のよい睡眠をとる
  • ストレス解消
  • ビタミンCをとる
  • 免疫力を高める食品をとる

 

温かくして安静にし、体力の消耗を避ける

体が冷えて体温が下がると、リンパ球の働きが弱くなります。

体温が1℃下がると、免疫力は30%ほど下がると言われています。

また、風邪のときはウィルスとの闘いにより体力を消耗するので、温かくして安静にしておくことが大切です。

 

質のよい睡眠をとる

睡眠時間が短かったり、睡眠の質が悪くて安眠できていないと、交感神経優位の状態が続き、免疫細胞の活性が低下してしまいます。

そのため、まずは睡眠時間をしっかりと確保しましょう。

 

ストレス解消

ストレスを受けると交感神経が緊張します。

交感神経の優位な状態が続くと、顆粒球とリンパ球のバランスがくずれて、免疫力が弱くなります。

ただし、ストレスを解消してくださいと言っても、具体的に何をすればストレス発散になるのか分からない人もいるでしょう。

 

そんな方は、まずはしっかりと睡眠をとるようにしてください。

睡眠がとれていると、ストレスがうまく解消できたり、ストレスへの耐性も強くなります。

 

ビタミンCをとる

ビタミンCは、免疫細胞を活性化してくれるので、風邪のときは積極的に摂るようにしましょう。

レモン、キウイ、グレープフルーツ、赤ピーマン、ブロッコリー、ゆず、キウイフルーツなどに多く含まれています。

 

免疫力を高める食品をとる

食品の中には、免疫細胞を育ってたり、免疫細胞を活性化させたり、粘膜を強くしたりと、免疫力を高めてくれるものがあります。

免疫力を高める食品については、以下の記事の最初の方で詳しく説明しています。

免疫力を高める具体的な食品まとめ

 

まとめ

風邪の症状が長引くのは、次のような理由が考えられます。

  1. 免疫力の低下
  2. 夏風邪
  3. 下剤や解熱剤の使用
  4. 合併症を起こしている
  5. 別の病気にかかっている

 

特に、以下のような症状が続く場合は、合併症を起こしていたり、風邪ではない別の病気を発症していることがあるので、早めに医療機関にかかってください。

  • 微熱、あるいは高熱が続く
  • 咳が長引く
  • 膿のような痰が出る
  • 喉の痛みが続く
  • 全身倦怠感が続く

 

2017年の冬の風邪は、喉の痛みと高熱が特徴と言われています。

風邪をひかれませんよう、どうぞご自愛ください。

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