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風邪をひくと、食べ物の味がいつもと違うように感じられたり、タバコの味がまずく思えることがあります。

これは、食べ物やタバコに対する味覚が変わったのではなく、嗅覚の機能が低下していることが原因です。

つまり、タバコの風味が消えて、本来のまずい味を舌で感じているということです。

 

そして、タバコは風邪の症状を悪化させたり、喫煙することで風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。

今回は、風邪のときにタバコがまずい理由や、喫煙によって風邪の症状が悪化する理由について解説します。

風邪でタバコがまずい理由

風邪をひいたときにタバコを吸うと、まずい味がするのは、次の理由からです。

  • 味蕾の働きの低下
  • 嗅覚機能の低下

 

味蕾の働きの低下

まず、舌には味覚を感じる装置である味蕾(みらい)があります。

風邪により、味蕾の働きが低下するために、味覚が鈍くなり、通常よりも味を感じにくくなります。

また、風邪にかかっているときは、発汗により、汗と一緒にミネラルが失われやすいです。

ミネラルの一つである亜鉛は、味覚や嗅覚を正常に保つ働きがあるので、不足すると、味覚障害を起こしやすくなります。

 

嗅覚機能の低下

鼻腔の粘膜は、嗅上皮と呼ばれ、においを感じる嗅細胞が存在しています。

風邪により、鼻づまりや鼻腔粘膜に炎症が起こると、嗅覚に異常が生じ、においが分かりにくくなります。

そもそも、味を決めるのは、味覚だけではなく、視覚や嗅覚からの情報も味そのものに大きく影響を及ぼします。

 

そのため、風邪でにおいの判別機能が低下することで、いつもより味が感じにくくなることがあります。

 

以上から、風邪のときに、タバコの味がまずいと感じるのは、味覚が変わったのではなく、嗅覚の感度が低下したことで、タバコの風味を感じることができなくなり、煙の味だけを純粋に感じているからだと考えられます。

よって、タバコとは本来は、とてもまずいものだということが分かります。

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タバコで風邪が悪化する理由

風邪をひいているときにタバコを吸うと、症状が悪化する恐れがあるのは、次の理由からです。

  • ニコチンで血行不良になる
  • ビタミンCが大量消費される
  • 一酸化炭素により酸欠状態になる

では、各要因について順番に説明します。

 

ニコチンで血行不良になる

ニコチンは、血管の収縮や心拍数の増加を引き起こします。

血管が収縮することで、血行が悪くなり、細胞に酸素や栄養素が補給されなくなるうえ、老廃物や腐敗物の回収・排泄が遅れることとなります。

また、血液中の免疫細胞の働きも阻害されるため、免疫力が低下し、風邪の症状が長引く原因となります。

 

ビタミンCが大量消費される

ビタミンCは、以下のような働きがあり、免疫力を強化する作用があります。

  • 筋肉・血管・皮膚・骨の強化
  • 抗酸化
  • 疲労回復
  • 免疫力の強化
  • 白血球の働き強化
    etc

 

風邪から回復するには、免疫細胞を活性化してくれるビタミンCを多く摂ることが大切ですが、タバコを吸うと、ビタミンCが大量に消費されてしまいます。

タバコを吸うと、ニコチンなどの有害物質が体内に送り込まれ、それを攻撃するために多量の活性酸素が発生します。

そして、この活性酸素を中和するために、カタラーゼ、グルタチオン、ペルオキシダーゼなどの抗酸化物質が大量に使われます。

ビタミンCも抗酸化物質の一つなので、タバコを吸うことで、ビタミンCが大量に失われるというわけです。

 

ビタミンCの適正摂取量は1日100mgですが、タバコ1本で体内のビタミンC貯蔵量が25mgも減少してしまいます。

タバコにより、ビタミンCが大量消費されることで、免疫力が低下してしまい、風邪の回復が遅れることがあります。

 

一酸化炭素により酸欠状態になる

タバコを吸うと、タバコの葉が不完全燃焼を起こすことで、一酸化炭素が生じます。

一酸化炭素は、血液中に入ると、ヘモグロビンと結合します。

一酸化炭素は酸素より240倍もヘモグロビンと結合しやすいのです。

本来、ヘモグロビンは、酸素と結合して、血液にのって、全身に酸素を運ぶ働きをしています。

 

 

一酸化炭素がヘモグロビンと結合することで、酸素の運搬が阻害されるため、酸素が全身の細胞に行き渡らず、酸欠状態になります。

すると、疲労回復の遅れや免疫機能の低下を招きます。

 

 

タバコを吸うと風邪をひきやすくなる理由

タバコを吸うと、鼻や喉の粘膜が刺激を受けます。

そして、粘膜が刺激を受け続けると、傷ついたり、のどがイガイガするなど炎症が起こります、

風邪やインフルエンザは、ウィルスが鼻や喉の粘膜から侵入し、増殖するので、粘膜が傷ついていると、バリア機能の低下により、ウィルスが侵入しやすくなります。

 

まとめ

風邪でタバコの味がまずく感じるのは、次の要因が考えられます。

 

  • 味蕾の働きの低下
  • 鼻づまりや鼻粘膜炎症による嗅覚障害

 

 

そして、喫煙により風邪の症状が悪化するのは、以下の理由からです。

  • ニコチンで血行不良になる
  • ビタミンCが大量消費される
  • 一酸化炭素により酸欠状態になる

また、タバコの煙には、多くの有害物質が含まれており、喫煙することで、鼻や喉の粘膜を傷つけます。

そのため、粘膜による免疫機能が低下し、ウィルスが粘膜から侵入しやすくなるため、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。

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