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長時間のデスクワークなどで首や肩が凝ったときに、首をポキポキと鳴らすと気持ちがいいものです。

しかし、首ポキは、捻挫を起こしたり、首の神経や血管などを傷つける恐れがあります。

今回は、首がポキポキ鳴る原因、首ポキの危険性、治し方などについて解説します。

首がポキポキ鳴る原因

まず、首を回したり、曲げたりした際に生じるポキポキという音は、関節の隙間に溜まった空気が弾ける音です。

関節と関節の間には、関節腔と呼ばれる隙間があり、その隙間は潤滑油である滑液で満たされています。

このため、関節は滑らかで様々な動きができるわけです。

 

ここで、滑液には空気が溶け込んでいます。

首を回したり、曲げたりした際に骨と骨の隙間が広がり、関節腔の体積が大きくなると、滑液の圧力が低くなります。

すると、滑液に溶けていた空気がそれ以上溶けていられなくなるため、滑液内に気泡が発生します。

そして、発生した気泡が破裂消滅する際にポキポキという音が生じます。

 

これは、炭酸飲料の炭酸が抜けるのと同じ原理です。

炭酸飲料は、圧力をかけて密閉された缶の中に二酸化炭素を溶かしています。

しかし、缶の蓋を開栓すると、缶の内圧が外気圧と同じになり、圧力が下がってしまいます。

このとき、液体に溶けていた二酸化炭素は、押さえつけていた圧力が下がったことで、それ以上液体中に溶けていられなくなり、気泡となって外に出ていきます。

 

このように、気泡の発生と消滅が起こる現象はキャビテーションと呼ばれています。

首を曲げたり、回したりした際のポキポキという音は、キャビテーションにおいて生じた気泡が弾けて消失する際の音です。

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首ポキが危険な理由

前項で、首のポキポキ音の正体は、滑液内の気泡が破裂するときの音だと説明しました。

空気の破裂が起こると、衝撃波が生じ、首を通る神経や血管などの組織に少なからず刺激が及びます。

そして、この刺激を繰り返し受けていると、血管や神経などが傷つく恐れがあります。

 

例えば、血管内部が傷つき、そこに血栓が生じるといったことが想定されます。

血栓が血流にのって脳や心臓に到達すると、脳梗塞や心筋梗塞などを起こすことも考えられます。

 

また、整形外科医などによると、整体やカイロなどで首を鳴らす施術を受けるのも危険だと言われています。

 

以上から、首をポキポキと鳴らすのは、止めた方がよいでしょう。

 

治し方

首をポキポキ鳴らすのは、血管や神経などを傷つける恐れがあるので止めた方がよいと説明しましたが、首ポキしたときの気持ちよさから、首を鳴らすのが癖になっている人もいるでしょう。

首ポキを癖で行うのは、慢性的な首こりや肩こりなどによる、首や肩の不快感を解消するためであることが多いようです。

そのため、首ポキの癖を治すには、首こりや肩こりを解消することが大切と言えます。

 

そこで、首や肩の疲れを解消する方法についていくつか紹介します。

  1. 姿勢矯正エクササイズ
  2. 首の歪みを正すゴロ寝
  3. ドライヤー温熱療法
  4. 生姜汁入りホットタオル温湿布
  5. 机の角で後渓を刺激

では、各方法について順番に説明します。

 

姿勢矯正エクササイズ

首こりや肩こりの原因は、無理な姿勢や猫背からくるもの、運動不足による血行不良ストレスによる緊張など様々です。

特に、猫背で前屈みになったり、崩れた姿勢を続けていると、筋肉疲労を起こしやすくなり、肩こりや首こりの元凶となります。

そのため、コリを改善する最短方法は、まずは正しい姿勢を保つことです。

 

そして、姿勢を矯正するのに役立つのが、頭の上に本をのせて歩くエクササイズです。

本が落ちないようにするには、頭をまっすぐに立てなければなりません。

首で頭を支えていないと、頭に本をのせることはできても、歩き始めた途端に、本が落ちてしまいます。

 

最初は、文庫本や新書本のように、軽い本を乗せて、1分ほど歩くことから始めましょう。

首で頭をまっすぐに支える習慣が身につけば、自然に首の筋肉が鍛えられて、首こりや肩こりが解消されるきっかけとなります。

 

首の歪みを正すゴロ寝

寝転がってテレビを見たり、手枕でソファーに横になったりといった姿勢は、首を歪ませる元になります。

不自然な姿勢によって体の左右のバランスが崩れると、首や腰に歪みが生じて、肩こりや頭痛などの不快症状に悩まされることになってしまいます。

首の歪みを正すには、ゴロ寝が最適です。

 

まず、フローリングなどの硬い床の上に、仰向けでゴロ寝をします。

枕は使わずに、バスタオルを直径5cm程度になるように、くるくると巻いて、首の下に敷き、5分ほど仰向けになります。

このとき、首から腰までが一直線になるように、まっすぐな体の中心を意識することが大切です。

足はやや開き気味にして、腕は体の横に自然に置いて、全身をリラックスさせてください。

 

これを毎日続けるだけで、首の歪みが原因による肩こりや頭痛は徐々に緩和されていくでしょう。

 

ドライヤー温熱療法

起床時に首こりや肩こりがひどい人は、ドライヤー温熱療法がおすすめです。

冬に、目が覚めたとき、首や肩を触ると、冷たいと感じることはありませんか?

首や肩が冷えると、筋肉が収縮して緊張したり、血流が悪くなって疲労物質や老廃物の排出が遅れるために、首や肩の周りが張って痛いと感じることがあります。

 

このようなときは、ドライヤーの温風を痛みのある箇所にあてましょう。

温風が一点に集中しないように、首や肩から全体に円を描くようにドライヤーを動かしながら温めるのがコツです。

ドライヤーの温熱効果によって、首や肩の血行がよくなると、痛みも和らいできます。

 

生姜汁入りホットタオル温湿布

肩がパンパンに張って痛いときは、肩を蒸しタオルで温めて血行改善を促す方法があります。

熱いタオルを首筋や肩にあてて、ゆっくりと時間をかけて温めることで、筋肉がほぐれて血行がよくなります。

このとき、生姜の絞り汁を入れた生姜湯に浸したタオルで温めると、血行促進効果をさらに高めることができます。

生姜の香りや辛味に含まれるジンゲロールと熱によって変化したショウガオールには、血行改善・促進作用があり、温湿布効果をさらに高めてくれます。

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机の角で後渓を刺激

手の後渓(こうけい)というツボを刺激することで、首こりや肩こりを解消することができます。

後渓の位置については、以下の動画にて解説しています。

 

 

 

デスクワークで長時間同じ姿勢をとり続けて肩こりや首こりを感じたら、手にある後渓のツボを刺激しましょう。

動画でも説明していますが、後渓は手を握ったときにできる小指の付け根のシワの外側にあります。

ツボを机の角に当てて、手を上下左右に動かしながら圧を加えます。

首の痛み、肩の痛み、腰の痛みなどを解消し、下腹部の血の巡りをよくする効果もあります。

座ったままで、1時間に1分程度の割合で、指圧を行いましょう。

 

病院は何科?

首をポキポキと鳴らす癖がやめられない、首を鳴らしていたら首が痛くなったなど、首に痛みや違和感を感じたときは、整形外科を受診しましょう。

 

まとめ

首の関節をポキポキと鳴らすのは、首の通る血管や神経を傷つける恐れがありますし、頚椎捻挫などを起こすこともあるので、行わないようにしましょう。

首こりや肩こりによる痛みが酷い場合や、首ポキをしているうちに首が痛くなったといった場合は、早めに整形外科を受診してください。

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