躁病、躁状態の治療剤であるリーマス(成分名:炭酸リチウム)の副作用や効果についてまとめておきます。

リーマスは、精神科の薬の中では、比較的太りにくいとされていますが、リーマス服用による体重増加で悩んでいる人もいるので、今回は肥満を防ぐ方法についても紹介します。

リーマスの副作用

リーマスには、以下のような副作用があります。

ふるえ、口渇、下痢、めまい、眠気、言語障害、吐き気、嘔吐、食欲不振、胃部不快感、多尿、肝機能異常、脱力・倦怠感、頭痛、発熱、不眠、知覚異常、記憶障害、焦燥感、失禁、悪寒、耳鳴り、腹痛、便秘、唾液分泌過多、胃腸障害、血圧低下、頻脈、不整脈、排尿困難、乏尿、頻尿、腎機能異常、甲状腺機能異常、運動障害、緊張亢進・低下、皮疹、むくみ、体重増加・減少、性欲減退など

 

リーマスの添付文書によると、上記の副作用の発現率について、以下のように記載されています。

総症例4,993例中777例(15.6%)1,202件の副作用が認められた。

その主なものは、振戦227件、口渇120件、下痢59件であった。

出典:http://www.bruin728.com/limas.pdf#search=%27%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%B9+%E6%B7%BB%E4%BB%98%E6%96%87%E6%9B%B8%27

 

よって、副作用では、ふるえ、口渇、下痢が起こりやすいです。

 

リーマスの重大な副作用

リーマスには、次のような重大な副作用が起こることがあります。

悪性症候群、徐脈、リチウム中毒、洞不全症候群、腎性尿崩症、急性腎不全、間質性腎炎、ネフローゼ症候群、甲状腺機能低下症、甲状腺炎、副甲状腺機能亢進症、認知症様症状、意識障害

 

ここで、聞き慣れない症状や疾患がある場合は、以下の記事をチェックしてみてください。

次の記事では、これらの副作用についてより詳しく説明しています。

薬の副作用まとめ

リーマスの働き

リーマスは、中枢神経に作用して、異常に高揚した精神状態を鎮め、情緒を安定させます。

躁状態とうつ状態を繰り返す躁鬱病に予防効果を示す薬です。

 

リーマスの効果

リーマスの効果については、添付文書に以下のように記載されています。

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出典:http://www.bruin728.com/limas.pdf#search=%27%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%B9+%E6%B7%BB%E4%BB%98%E6%96%87%E6%9B%B8%27

 

よって、躁病や躁うつ病の躁状態への有効性については、まずまずといったところでしょう。

 

リーマスは太るのか?

精神科の薬は太りやすいと言われています。

しかし、リーマスは、食欲不振や吐き気などの副作用があり、どちらかと言うと太りにくいお薬です。

ただ、SNSを見ると、リーマスを服用後に太ったというコメントが見受けられます。
リーマスの服薬により体重が増加するのは、以下の2つの原因が考えられます。

  • 抗ヒスタミン作用による食欲増加
  • 代謝抑制作用による消費カロリーの低下

 

なお、リーマス服用による体重増加を防止するためには、以下の方法が有効です。

  1. 毎日体重を測る
  2. 間食、炭水化物の摂り過ぎに注意
  3. 生活習慣を見直す
  4. 運動や筋トレの習慣を取り入れる
  5. 薬の量を減らす(医師に相談)
  6. 別の抗うつ薬に変える(医師に相談)

 

まずは、毎日体重をチェックし、体重の変化に気を配るようにします。

そして、食べ過ぎなど、摂取カロリーが増加しないように注意してください。

太るのは、リーマスが原因だけとは限りません。

偏食や運動不足などに心当たりのある方は、まずはそれらから改善しましょう。

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使用上の注意

リーマスを使用する際の注意点についてまとめておきます。

使用してはいけない人

以下に該当する人は、リーマスを使用できません。

  • てんかん、重い心疾患、腎機能障害、発熱、発汗、下痢をともなう疾患のある人
  • 衰弱している人
  • 脱水状態の人
  • 塩分の摂取が制限されている人
  • 妊婦

 

使用に注意が必要な人

以下に該当する人は、リーマスの使用に際して注意が必要です。

  • 脳の器質障害、心疾患の既往歴、腎機能障害の既往歴、肝機能障害、甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症のある人
  • 食事や水分摂取量が不足している人

 

服用方法

1日200~1200mgを1~3回に分けて服用します。

1日200~800mgが維持量となります。

症状に合わせて服用量が調整されます。

服用量が多すぎると中毒を起こすことがあるので、指示された用法、用量を厳守しましょう。

併用してはいけない薬

併用してはいけない薬は、特にありません。

ただし、併用する薬があるときは、念のために処方医に相談してください。

 

その他の注意点

その他の注意点についてまとめておきます。

危険作業の中止

めまいや眠気などが起こることがあるので、車の運転や危険な作業は避けましょう。

 

急な中止

服用を急に中止すると、甲状腺中毒症(甲状腺機能亢進症)の症状が悪化することがあります。

自己判断で中止しないでください。

 

リチウム中毒

服用開始後に、食事および水分の摂取量が不足したり、脱水を起こしやすい状態になったり、非ステロイド性消炎鎮痛剤を併用したりすると、リチウム中毒が起こる可能性があります。

そのため、服用を開始する前に本人および家族が十分に説明を受け、中毒の初期症状が現れたら医師の診察を受けてください。

 

定期検査

本剤はリチウム中毒を起こしやすいので、服用初期や増量時は1週間に1回、維持量の服用中は2~3ヶ月に1回程度、血清リチウム濃度を測定する必要があります。

 

リーマスの薬価

リーマスの薬価は以下の通りです。

100mg 1錠 12.1円

200mg 1錠 19.8円

 

なお、リーマスのジェネリック医薬品には、炭酸リチウムという薬があります。

こちらは、複数の製薬メーカーが同じ名前の商品を販売しており、薬価は以下の通りです。

100mg 1錠 5.8~9.4円

200mg 1錠 8.3~14.5円

 

まとめ

リーマスは、躁病、躁状態の治療薬であり、高揚した精神状態を鎮めて、気分を安定させる作用があります。

一方で、リーマスは副作用が多く、特にふるえ、口渇、下痢が起こりやすいです。

また、服用開始後に、食事および水分の摂取量が不足したりすると、リチウム中毒が起こる可能性があります。

指示された用法、用量を厳守しましょう。

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