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「毎日、耳垢が取れる。」

「最近、耳垢が多い気がする。」

「片側の耳だけ耳垢が多い。」

「耳が詰まった感じがして、耳掃除しても取れない。」

 

もし、あなたがこのような症状でお悩みなら、耳掃除のやりすぎが原因かもしれません。

特に、毎日とは言わずも、数日に1回くらいの頻度で耳かきした際に、大量の耳垢が取れる人は、皮膚の細胞が剥がれ落ちて、表面が傷ついている恐れがあります。

つまり、「耳垢」が取れているのではなく、「剥がれた皮膚」が綿棒についているだけの可能性があります。

 

また、頻繁に耳掃除をしている人は、外耳道炎など耳の病気を発症するリスクが高くなります。

今回は、耳垢が多い原因や耳掃除の適切な頻度、正しい耳垢の取り方について解説します。

 

耳垢が多い原因

耳垢が多いのは、次のような要因が考えられます。

  1. 耳掃除のやりすぎ
  2. チリやホコリの多い環境にいる
  3. 病気

では、順番に解説します。

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耳掃除のやりすぎ

耳掃除をやりすぎると、皮膚を傷つけてしまうことがあります。

このとき、皮膚の表皮細胞が剥離します。

そもそも、耳垢は、古くなって自然に剥離した表皮細胞、外部からのチリやホコリ、汗腺からの汗などが混ざったものです。

 

耳掃除を頻繁にすると、皮膚の細胞が剥がれ、それが耳垢となって取れます。

よく、毎日耳垢が取れるという人がいますが、これは耳掃除するたびに、皮膚の表皮細胞を剥がしているからです。

 

チリやホコリの多い環境にいる

耳垢の成分には、チリやホコリも含まれているので、これらが多い環境で活動している人は耳垢も多くなる傾向にあります。

私も中学でサッカー部に所属していたときは、毎日土のグランドを走り回っていたので、耳掃除したときに、耳垢がどっさり取れていた記憶があります。

 

病気

耳垢が多いのは、病気の可能性も考えられます。

こちらについては、次項で詳しく説明します。

 

耳垢と病気の関係

耳垢がたくさん取れるのは、次のような病気が疑われます。

  1. 耳垢栓塞
  2. 外耳道炎
  3. 外耳道真菌症
  4. 脂漏性皮膚炎

では、各疾患について説明します。

 

耳垢栓塞

耳垢は、外耳道の入り口付近に作られるため、耳掃除をしなくても、あくびをしたり、物を噛むなどして顎を動かしたときに、自然と耳の外に落ちる仕組みとなっています。

しかし、耳掃除の際に、誤って耳垢を耳の奥に押し込んでしまうと、自然に耳垢が取れなくなってしまいます。

耳垢栓塞になると、難聴、耳鳴り、耳が詰まったような感じ、自分の声が大きく響くなどの症状が現れます。

 

なお、耳の奥に詰まった耳垢は、耳鼻科で取り除いてもらいましょう。

 

外耳道炎

耳掃除の際に外耳道を傷つけてしまい、そこに細菌などが繁殖して炎症が発生する病気です。

症状は、耳の痒みや軽い痛みに始まり、夜眠れないほどのズキズキとした痛みに発展します。

耳から膿のような耳垢が出たり、耳が詰まったような感じがしたり、耳鳴りや難聴をともなうこともあります。

 

普段から頻繁に耳かきをして、外耳道の皮膚を傷つけている人は、外耳道の抵抗力が落ちているので、プールや海水浴などで不衛生な水が耳の中に入ることで発症しやすいです。

また、耳垢栓塞の耳垢を無理に自分で取り除こうとして、外耳道を傷つけてしまうケースもあります。

外耳道炎の初期症状として、耳の中の痒みがあるので、このときに綿棒で耳掃除をしてしまうと、余計に皮膚を傷つけてしまい、症状を悪化させる原因となります。

 

外耳道真菌症

外耳道真菌症は、傷ついた外耳道の表面にカビが繁殖する病気です。

普通は、免疫や防御機能が働くので、耳の中にカビが発生することはないのですが、耳掃除のやりすぎや外耳道炎などで抵抗力が落ちていると、菌が寄生することがあります。

主な症状としては、我慢できないくらいの耳の痒み、臭い耳汁がでる、痛み、耳が詰まった感じがするなどです。

 

脂漏性皮膚炎

耳垢が大量に発生するのは、脂漏性皮膚炎の可能性があります。

頭、耳の後ろ、耳の中、鼻の外側などは、アブラの出やすい部位であり、ここに炎症が起こる病気です。

原因は、まだ解明されていませんが、遺伝、環境、ストレス、ビタミンの不足などが関与しているとされています。

 

また、近年では、皮膚に常在しているカビが、脂腺から分泌された皮脂を栄養源として増殖していることが要因と考えられています。

脂漏性皮膚炎では、皮膚が赤くなり、軽い痒みとともに、黄色いカサブタのようなものが肌に付着します。

そのため、耳掃除した際に、黄色いカサブタのような耳垢が取れます。

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片側だけ耳垢が多い理由

耳垢が多くて悩んでいる人の中には、片方の耳だけ、耳垢が多く、もう片方はほとんど溜まっていないという場合があります。

これは、片方の耳だけが、耳垢栓塞や慢性的な外耳道炎を起こしていることが原因と考えられます。

というのも、私が耳垢栓塞を発症したのは、右耳だけでした。

 

治療していただいた先生によると、左耳にも外耳道奥に大量の耳垢が詰まっていましたが、耳が詰まった感じがしたり、難聴が起きたのは、右耳だけです。

これは、右耳だけ、耳垢が外耳道を完全に塞いでいたか、鼓膜の周りを耳垢が覆ってしまっていたことが原因と考えられます。

ちなみに、耳垢栓塞の治療費は、保険が適用されるので、1150円で済みました。

 

耳掃除の頻度

耳掃除は、2週間に1回くらいの頻度で、耳の外に出てきた耳垢を綿棒やティッシュなどで拭き取る方法が好ましいです。

耳の中に綿棒を入れて、グリグリと回すやり方だと、耳の入り口にある耳垢を奥へと押しこむ恐れがあります。

また、耳の中がかゆいときに、指を耳の中に入れると、爪で外耳道の皮膚を傷つける危険があるので、こちらもNGです。

 

次に、耳掃除のやり方について説明します。

 

耳垢を取るタイミング

耳垢の取り方を解説する前に、まずは耳掃除する最適なタイミングについて理解しておきましょう。

耳垢は、平常時に取った方がよいです。

休みの日などに、家でテレビを見ながらくつろいでいるときなどが適切なタイミングと言えます。

 

耳掃除は、お風呂あがりに行った方がよいと解説しているサイトもありますが、実は入浴後に耳掃除すると、外耳道炎のリスクが高くなります。

医療法人たまき耳鼻咽喉科のHPでは、次のように説明されています。

お風呂やプール後に耳垢が湿って膨張している時に、耳かきをすると特に外耳道炎になりやすいので、注意が必要です。

出典:http://www.tamaki-ent.com/disease/gaijidouen.php

 

お風呂あがりは、耳垢が湿って、ふやけているので、取りやすいように思われがちですが、柔らかくなった耳垢は、耳に綿棒を入れたときに、奥の方へと押しやられてしまいます。

すると、耳の奥に垢が溜まっていき、耳垢栓塞になる恐れがあるので、入浴後の耳かきはしない方がよいでしょう。

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耳垢の取り方

ここでは、耳垢の取り方を紹介します。

  1. 綿棒で取る
  2. ポケットイヤークリーナーを使う
  3. 耳用ピンセットを使う
  4. 耳鼻科で取る

では、各方法について順番に説明します。

 

綿棒で取る

綿棒を使って耳垢を取る場合は、綿棒を耳の穴に対してまっすぐ、ゆっくりと挿入します。

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出典:http://hochoukinosebe.co.jp/setup/img/img05.jpg

そのまま、綿棒を回転させて、耳垢を綿棒に巻きつけるようにして、穴から抜いてください。

耳垢は、外耳道の入り口付近に発生するので、奥まで入れる必要はありません。

綿棒を挿入したときに、耳の壁に押し付けたり、こすらないようにします。

 

綿棒で外耳道をこすると、傷がついて、外耳道炎の原因となります。

 

ポケットイヤークリーナーを使う

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ポケットイヤークリーナーで、耳垢を吸引して取り出すことができます。

以下のように、クリーナーのノズルを耳の入り口に挿入し、ゆっくりと回転させて、耳垢を吸引します。

 

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ポケットイヤークリーナーは、ノズルやフィルターが着脱可能であり、水洗いもできるので、衛生的で何度も使えます。

 

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イヤークリーナーは、吸引式なので、竹の耳かきのように、外耳道を傷つけるリスクが低いと言えます。

しかし、耳の壁にべっとりとべばりついた湿性の耳垢が取れにくいというデメリットもあります。

乾性耳垢は、クリーナーで綺麗に除去できますが、ベトベト耳垢は綿棒の方が取りやすいです。

 

なお、ポケットイヤークリーナーは2500~3000円くらいでアマゾンや楽天で購入できます。

耳用ピンセットを使う

綿棒やポケットイヤークリーナーでも耳垢を除去できない場合は、耳用ピンセットと耳鏡を用いて、家族に耳掃除してもらいましょう。

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耳用ピンセットと耳鏡は、楽天にて1400円くらいでセット販売されています。

耳垢が付着している箇所を耳鏡にて目視で確認し、ピンセットで耳垢をつまんで取り出します。

自分が使ってみた感想としては、耳用ピンセットは通常のピンセットよりも扱いが難しい印象です。

 

最初は、耳垢をうまく掴むことができず、悪戦苦闘しました。

不器用な人が扱うと、耳垢を奥へと押しやってしまったり、外耳道や鼓膜を傷つける恐れもあるので、細かい作業が苦手な方にはおすすめしません。

特に、外耳道の奥の方にある耳垢を取ろうとすると、誤って鼓膜をつついてしまうリスクが高いので、奥の耳垢は耳鼻科で取ってもらいましょう。

 

耳鼻科で取る

綿棒、クリーナー、耳用ピンセットのいずれの方法でも耳垢を除去できなかった場合や、確実に綺麗に安全に耳垢を取り除きたい場合は、耳鼻科にかかることをおすすめします。

また、外耳道の奥の方へ入り込んだ耳垢は、個人で取り除こうとすると、外耳道や鼓膜を傷つける恐れがあるので、耳鼻科医にとってもらった方がよいです。

 

「耳が痛いなどの理由もなく、耳掃除だけお願いするために、耳鼻科へ行ってもいいのか?」

ヤフー知恵袋を見ると、このような心配をしている人がいますが、近所の耳鼻咽喉科クリニックへ行けば、普通に耳垢を除去してもらえます。

もし、恥ずかしくて、耳垢を除去して欲しいことが伝えられない場合は、「耳がつまったような感じがするので、診てもらえますか。」などとお願いすればよいのです。

 

私も耳垢栓塞にかかったときには、自分で取り除くことができなかったので、近くの耳鼻科で耳垢を取ってもらいました。

両耳の治療に1分もかからず、全く痛みもありませんでした。

さらに、保険が適用されるので、治療費はたったの1150円です。

 

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先に紹介した耳垢クリーナーは2500~3000円くらい、耳鏡・耳用ピンセットは1400円くらいなので、実は耳鼻科にかかった方が安いのです。

しかも、クリーナーやピンセットなどを使う方法は素人が行うので、確実に耳垢を除去できるかどうかわかりません。

さらに、耳の中を傷つけたり、耳垢を余計に奥へと押しやってしまうリスクもあります。

 

そのため、私は最初から耳鼻科にかかった方が、安全かつ確実で、しかも安いので、おすすめです。

 

まとめ

耳垢が多い原因としては、次の理由が考えられます。

  1. 耳掃除のやりすぎ
  2. チリやホコリの多い環境にいる
  3. 病気

 

特に、頻繁に耳掃除していると、耳垢を奥に押し込んで、耳垢栓塞になる恐れがあります。

そして、外耳道の奥に溜まった耳垢を自分で無理に取り出そうとすると、外耳道を傷つける恐れがあり、外耳道炎を発症するリスクを高めてしまいます。

さらに、外耳道炎を発症すると、傷ついた皮膚にカビが繁殖し、外耳道真菌症に発展する恐れがあります。

 

つまり、元をたどれば、耳掃除のやりすぎが、外耳道炎などの元凶だと分かります。

そもそも、耳には自浄作用があり、耳掃除をしなくても、あくびをしたり、物を噛むなどして顎を動かしたときに、自然と耳の外に排出される仕組みになっています。

頻繁に耳掃除をすると、耳垢栓塞から耳の病気に発展するリスクを高めるので、耳垢が気になる場合は、耳鼻科でお医者さんに取り除いてもらいましょう。

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参考にした書籍

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