あなたは、みぞおちの痛みでお悩みではありませんか?

 

「最近、食後にみぞおちが痛くなる。」

「みぞおちと背中に痛みを感じる。」

「みぞおちにギューっとした痛みがある。」

「食前、食後関係なく、常にみぞおちに鈍痛がある。」

「痛いときと痛くないときがある。」

「お腹を凹ますと、みぞおちが痛い。」

 

みぞおちが痛くなる理由としては、暴飲暴食、刺激物、タバコ、ストレスなど様々な要因があり、病気が原因の可能性もあります。

そこで、今回は、「みぞおちが痛い」という症状について、考えられる原因や病気の可能性について解説します。

 

みぞおちが痛む原因

まず、みぞおちが痛む原因としては、次の6つの理由が考えられます。

  1. 食べ過ぎ、飲み過ぎ
  2. 刺激の強い食べ物
  3. タバコの吸い過ぎ
  4. ストレス
  5. 冷え
  6. 病気の症状

では、各項目について順番に説明します。

 

1.食べ過ぎ、飲み過ぎ

食べ過ぎ、飲み過ぎにより、胃腸に負担がかかると、みぞおちのあたりが痛むことがあります。

食べ過ぎると、胃の中の大量の食べ物を消化するために、胃液(胃酸)が大量に分泌されます。

すると、胃の内側を覆っている粘膜が胃酸によってダメージを受けて、炎症を起こしてしまうのです。

これにより、みぞおち付近に痛みが生じます。

 

2.刺激の強い食べ物

唐辛子などの香辛料を摂り過ぎると、胃酸の分泌を促進させるので、胃の粘膜を傷つけてしまい、みぞおちの痛みの原因となります。

sponsored link

3.タバコの吸い過ぎ

タバコを吸うと、胃の粘膜の毛細血管が収縮し、血流量が低下します。

これにより、胃粘膜の抵抗力が弱くなり、炎症や潰瘍を起こしやすくなります。

さらに、喫煙は、幽門括約筋(ゆうもんかつやくきん)※の機能を制御している自律神経を乱すので、十二指腸液や胆汁が胃へ逆流することもあります。

※幽門括約筋:胃が十二指腸と接する部分の筋肉

胃の構造 幽門括約筋の場所

 

出典:http://healthil.jp/10305

その結果、胆汁によって胃の粘膜が傷つけられ、みぞおちのあたりに痛みを感じるのです。

 

4.ストレス

ストレスを受けると、自律神経(交感神経と副交感神経)の働きが乱れます。

通常は、副交感神経が優位なときは、胃酸の分泌が増え、交感神経が優位な場合は、胃酸の分泌が減少します。

過度なストレスにより、これらの調整機能がうまく機能しなくなるため、胃酸が過剰に分泌されるなどして、胃の粘膜を傷つけ、みぞおちに痛みが発生します。

 

5.冷え

冷えにより、胃腸の粘膜の血行が悪くなると、抵抗力が弱くなり、潰瘍にかかりやすくなります。

また、暖房や冷房による室内外の温度差も身体的なストレスとなり、自律神経の働きを乱す原因となります。

そのため、冷えや室内外の温度差も胃の粘膜に炎症や潰瘍を引き起こす原因となります。

 

6.病気の症状

胃腸の病気が原因で、みぞおちに痛みが生じているケースもあります。

そのため、ここからは、みぞおちに痛みが現れる病気を紹介するので、病気の症状に合致していないかチェックしてみてください。

みぞおちの痛みに隠された13個の病気

みぞおちが痛む男性

家庭の医学事典によると、みぞおちに痛みを生じさせる病気としては、次の13種類の疾患が考えられます。

  1. 虫垂炎
  2. 急性胃炎
  3. 慢性胃炎
  4. 胃潰瘍
  5. 十二指腸潰瘍
  6. 急性膵炎(すいえん)
  7. 慢性膵炎
  8. 食道炎
  9. 食道潰瘍
  10. 食道裂孔ヘルニア
  11. 胃癌
  12. 胆石症
  13. 肝臓癌

みぞおちが痛いのは、胃や腸の病気だけでなく、食道、膵臓、胆道、肝臓などの疾患が原因の可能性もあります。

では、これらの病気の原因、症状、治療法について順番に説明します。

 

1.虫垂炎

虫垂炎の場合、最初はみぞおちやへそのあたりが痛くなり、徐々に痛みが右下腹部へと移動していくのが特徴です。

小腸から大腸へ変わる部分に盲腸があり、盲腸の先端からは虫垂というしっぽのような管が出ています。

虫垂の場所

 

出典:https://kotobank.jp/image/dictionary/nipponica/media/81306024000601.jpg

この虫垂の先は閉じており、人体において特別な機能や役割はありません。

この虫垂に炎症が起きるのが虫垂炎です。

【原因】

虫垂炎は、暴飲暴食、過労、かぜ、便秘などがきっかけで、虫垂に腸内細菌などが感染して、炎症を起こすことで発症します。

一般的には、青年期(13歳~19歳あたりまで)の発症が多く見られます。

虫垂炎自体は、深刻な病気ではなく、手術も比較的簡単だとされています。

しかし、虫垂が破裂したり、他の組織に癒着した場合、急性腹膜炎や腸閉塞といった危険な合併症を起こす恐れがあります。

【症状】

虫垂炎は、最初にみぞおち付近の痛み、吐き気、嘔吐などの症状が現れます。

そして、みぞおちの痛みは、少しずつ部位を変えながら、徐々に痛みがひどくなり、最終的には虫垂のある右下腹部に痛みが現れます。

発熱、下痢、便秘などをともなうこともあります。

【治療】

虫垂炎の治療としては、入院して切除手術を受けることが必要です。

ただし、症状の程度によっては、手術をせずに、抗生物質などで保存療法を行うこともあります。

仮に、急性腹膜炎などを合併した場合、手術が困難となり、生命に危機が及ぶこともあります。

sponsored link

2.急性胃炎

胃炎は、消化器の病気としては多く見られ、胃の内壁の粘膜が炎症を起こす疾患です。

急性胃炎は、みぞおちの痛み、吐き気、嘔吐などの症状が急に症状が現れるのが特徴です。

ここで、急性胃炎には、大きく分けて次の2種類があります。

  • 外因性急性胃炎
  • 内因性急性胃炎

では、順番に原因、症状、治療法を見ていきましょう。

 

<外因性急性胃炎>

【原因】

食べ物、飲み物、薬品などが原因で起こり、特にアルコールや香辛料の過剰摂取により発生します。

最近では、テレビ番組の影響もあり、香辛料をふんだんに効かした激辛料理が人気を博していますが、こういった料理を食べ過ぎると、胃の粘膜を傷つける恐れがあります。

薬品では、アスピリンなどの消炎鎮痛剤、解熱剤、抗生物質などが原因となります。

他にも異物の誤嚥や寄生虫の感染なども原因として挙げられます。

【症状】

外因性急性胃炎では、寒気、腹部の不快感、腹痛、嘔吐といった症状が続きます。

このとき、嘔吐物には血が混ざっている場合もあります。

【治療】

症状が軽い場合は、1,2日ほど絶食し、柔らかくて消化のよいものを食べつつ回復するのを待ちます。

しっかり水分補給をして、脱水症に気をつけながら安静にしておけば、数日で治ります。

一方で、嘔吐や下痢がひどく、脱水症状が現れた場合は、入院して治療を受けた方がよいでしょう。

ここで、お薬としては、胃潰瘍と同様に制酸剤や粘膜保護剤などが使われます。

 

<内因性急性胃炎>

【原因】

消化器官ではない臓器への急性感染症の合併症として起こります。

急性感染症としては、例えば、インフルエンザ、ノロウィルス、猩紅熱(しょうこうねつ)、腸チフスなどが挙げられます。

また、牛乳や卵などの特定の食品に対するアレルギー反応によって起こる場合もあります。

なお、内因性急性胃炎は、小児がかかりやすい病気だとされています。

【症状】

腹痛や嘔吐といった胃の症状だけでなく、細菌感染による症状も現れることがあります。

【治療】

細菌感染症の場合は、原因になる病気の治療が行われるとともに、脱水症状が起こらないようにします。

 

3.慢性胃炎

慢性胃炎は、上腹部のもたれや胃の不快感などがあり、空腹時や食後に胃痛や吐き気が見られます。

【原因】

酒、タバコ、熱いもの、辛いものなどの刺激が、慢性的に胃に加わることが原因と考えられています。

胃の粘膜が持続的に炎症を起こし、それが慢性的になる病気です。

なお、慢性胃炎は、粘膜の炎症の状態により、次の3つに分けられます。

  • 表層性胃炎
  • 萎縮性胃炎
  • 肥厚性胃炎(ひこうせいいえん)

まず、表層性胃炎は、胃の粘膜の表面だけに軽い炎症が発生している状態です。

ここから萎縮性胃炎に移行する場合もあります。

 

続いて、萎縮性胃炎では、胃の粘膜が萎縮して薄くなってしまいます。

すると、粘膜の中にある胃腺※も萎縮してしまうため、胃液の量が少なくなります。

萎縮性胃炎の症状としては、みぞおちの不快感、胃もたれ、胃の痛み、げっぷなどが挙げられます。

※胃腺とは、胃壁の粘膜にある分泌腺のこと。

 

最後に、肥厚性胃炎は、萎縮性胃液とは逆に、胃の粘膜が正常な状態よりも厚くなった状態です。

また、胃液(胃酸)の分泌量が増加し、過酸症(胃酸過多症)※が見られることもあります。

※過酸症とは、胃液の酸の濃度が異常に高い状態のこと。

過酸症になると、空腹時に胃が痛んだり、胃もたれ、胸やけ、げっぷ、すっぱいものが胃からのどにこみ上げてくるといった症状が起こります。

【症状】

慢性胃炎では、上腹部の不快感や胃もたれなどが現れます。

ただし、慢性胃炎に特有の症状がなく、長期にわたって自覚症状がない場合もあります。

【治療】

酒、タバコ、香辛料など胃炎の原因となるものを避けるようにします。

また、胃炎や胃液のタイプに合った食事療法と、制酸剤や消化剤を使った薬物療法を行ないます。

特に治療を必要としないことも多いようです。

 

4.胃潰瘍

みぞおちの痛み、吐血、下血、胸やけ、げっぷなどが見られます。痛みは食後に起きやすいです。

【原因】

胃液が胃の粘膜を消化してしまい、粘膜より下の層に欠損が生じた状態です。

なお、薬剤やストレスが原因で急性の潰瘍ができることもあります。

【症状】

腹痛、出血(吐血、下血)、過酸症(胸やけ、げっぷ)が三大症状といわれています。

さらに、嘔気、嘔吐、食欲不振なども見られます。

【治療】

安静にして、ストレスを軽減し、食事療法と薬物療法を併用します。

薬物は、制酸剤、粘膜保護剤などの抗潰瘍剤を使用します。

胃潰瘍そのものは、放置しても治りやすい病気ですが、原因が除かれなければ再発を繰り返します。

さらに、胃潰瘍は治癒するまでに2~3ヶ月くらいかかります。

 

5.十二指腸潰瘍

みぞおちの痛み、胸やけ、出血、吐き気などで、痛みは空腹時や夜間に起きることが多いです。

【原因】

胃液が十二指腸の内側の粘膜を消化することで、粘膜より下の層に欠損ができた状態です。

十二指腸潰瘍の場合は、とくに胃の働きが活発で胃酸の分泌量が多い人によく起こります。

胃潰瘍は、高齢者にも見られますが、十二指腸潰瘍は20代、30代の若い人が発症しやすいとされています

【症状】

夜間や空腹時のみぞおちの痛み、胸やけ、出血など、胃潰瘍と同じような症状があります。

吐き気、嘔吐、食欲不振などもよく見られます。

【治療】

安静、食事療法のほかに、制酸剤などの薬物療法を行ないます。

 

6.急性膵炎(すいえん)

上腹部や背中に強い痛みがおこり、痛みのために体を折り曲げるような体勢をとるのが特徴です。

アルコールなどを飲み過ぎた後に、突然起こるのが急性膵炎です。

【原因】

膵臓から分泌される膵液に含まれる消化酵素が、膵臓そのものや周囲の臓器を消化して炎症を起こしてしまうものです。

原因として多いのは、暴飲暴食で、とくにアルコールの飲み過ぎや胆石です。

胆石が膵液の出口を塞いでしまうために起こります。

重症の場合、ショック状態に陥り、心不全や呼吸困難をおこして生命にかかわることもあります。

【症状】

腹部と背中に痛みが発生しますが、最初から激痛のものと、だんだん激痛へと変わっていくものがあります。

背中を丸めると痛みが和らぐのが特徴です。

また、吐き気や嘔吐もともなります。

【治療】

軽症、中程度の症状であれば、絶食をして、補液や薬物療法を行ないます。

症状が重く、膿瘍(のうよう)などを合併していた場合は、早期に開腹手術をします。

 

7.慢性膵炎

上腹部や背中の鈍痛が3ヶ月以上続きます。

【原因】

急性の膵炎を繰り返すうちに、膵液の消化酵素が膵臓の細胞を消化してしまい、膵臓が線維化して硬くなってしまった状態です。

これにより、膵臓の機能が低下します。

 

ここで、膵臓は、膵液(消化液)を分泌する外分泌機能とホルモンを分泌する内分泌機能を有しています。

膵液には、糖質を分解するアミラーゼ、たんぱく質を分解するトリプシン、脂肪を分解するリパーゼといった様々な消化酵素が含まれています。

慢性膵炎が進行して、膵液を分泌する働きが機能不全に陥ると、消化吸収に障害が現れ、下痢や体重減少などの症状が見られるようになります。

 

さらに、内分泌機能が正常に働かなくなると、インスリンなどのホルモンの分泌量が少なくなります。

インスリンは、血液中の糖からエネルギーを作り出す働きをしているため、インスリンが不足すると、血液中の血糖値が高くなっていきます。

その結果、慢性膵炎により糖尿病を合併することもあります。

 

なお、慢性膵炎の原因としては、アルコールによるものが大きな比重を占めています。

また、アルコール性膵炎の場合は、膵石を形成することが多く、それが慢性膵炎を進行させます。

【症状】

急性膵炎と同じように、腹痛や背中の痛みが主な症状です。

ときどき痛むこともあれば、一定期間痛みが続くこともあります。

食欲不振、嘔吐、黄疸(おうだん)※、下痢などの症状も現れます。

※黄疸は、眼球や皮膚が黄色く染まった状態のこと。

【治療】

急性と同じように、安静にして薬物療法を行ないます。

合併症がある場合は、手術を行ないます。

 

8.食道炎

胸やけがして、食べ物を飲み込むときに痛みがあります。

【原因】

食道炎のうち、最もよく見られるのは、下部食道の括約筋機能が低下し、胃液や胆汁が食道に逆流しておこるものです。

食道と胃の構造図 食道括約筋の場所

 

出典:http://www.shinkyu.jp/reflux-esophagitis/

逆流は、食道裂孔ヘルニアでも起こりやすくなります。

そのほか、強い刺激物の摂取、細菌感染などでも食道に炎症が起こることがあります。

【症状】

食べ物を飲み込んだときの痛み、胸やけ、胸痛、上腹部の痛みなどです。

特に、逆流性食道炎では、夜間、就寝中に痛みが生じるのが特徴です。

【治療】

感染が原因となっている場合は、感染に対する治療が行われます。

逆流による食道炎には、食道括約筋の機能を高める薬剤や、制酸剤、粘膜保護剤などが使われます。

また、食事の直後に寝ない、寝るときは、上半身を少し起こすなどの生活指導も重要です。

 

9.食道潰瘍

食べ物を食べたときのつかえ、胸やけ、差し込むような痛み、嘔吐などの症状があります。

服用したカプセル薬剤が喉にとどまり、食道の粘膜を痛めて起こることがあります。

【原因】

食道炎と同じように、胃液や十二指腸液が逆流したり、物理的、化学的な刺激が原因となります。

特に、最近注目されているのは、カプセルに入った薬剤によるものです。

胃に送られるはずのカプセルが食道に停留し、中の薬剤が出て、食道の粘膜を傷つけます。

【症状】

食後の胸やけ、げっぷ、嘔吐、胸骨あたりの刺すような痛みなどが特徴です。

また、胃の膨満感(ぼうまんかん)を感じることもあります。

【治療】

制酸剤、粘膜保護剤、抗潰瘍剤などの薬物療法を行ないます。

逆流が原因で内服治療で改善されない場合は、手術も行ないます。

 

10.食道裂孔ヘルニア

胸やけ、胸痛、げっぷ、食べ物が飲み込みにくいなどの症状が現れます

症状は、食後に起こりやすく、起き上がって歩くと軽減します。

【原因】

胸郭と腹腔の間にある横隔膜には、食道を通すための穴が開いています。

これが食道裂孔ですが、この穴がゆるんだりすると、いつもは横隔膜より下にある胃の一部が、この穴をすり抜けて、胸郭内にはいり込んでしまいます。

食道裂孔の場所を立体的に説明した図 食道 横隔膜 食道裂孔 胃 

 

出典:http://www.mcube.jp/operative/explanation/img/gerd_img02-2.jpg

 

正常な状態と食道裂孔ヘルニアとの比較図

 

出典:http://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/hiatal_hernia/zu.jpg

 

これが食道裂孔ヘルニアですが、このような状態では、食道の株の括約筋が機能しなくなり、胃の内容物が食道へ流れ込んで逆流性食道炎を合併しやすくなります。

高齢者に多く、これは横隔膜の筋肉が弛緩してくるために起こると考えられています。

ただし、他に肥満、妊娠などによる腹腔内圧の上昇なども原因となります。

【症状】

胃液や胆汁が食道へ逆流するために、食後や就寝中に胸やけやげっぷ、嘔吐、腹痛などが現れます。

【治療】

自覚症状がないものや、あっても軽いものは治療の必要はありません。

食道裂孔ヘルニアによって、食道炎がおきた場合は、制酸剤や抗潰瘍剤などを使用する薬物療法を行ないます。

薬剤で改善しないときは、手術により胃の脱出を防ぐ処置を施します。

sponsored link

11.胃癌

胃痛、上腹部の鈍痛、胸やけ、食欲不振、体重減少などが見られます。

特有の自覚症状がなく、早期では全く症状が出ないことも多いです。

中高年に発生することが多く、特に男性は女性の倍の数となっています。

【原因】

長期に渡る暴飲暴食、胃を刺激する食べ物の摂り過ぎなどが原因とされています。

他にも、喫煙やストレスによって胃潰瘍や胃炎を繰り返していると、胃の粘膜細胞が傷つき、修復が追いつかなくなって、癌化することもあります。

【症状】

初期は自覚症状はありません。

癌が進行していくと、腹痛、胸やけ、吐き気、嘔吐、もたれ、食欲不振などが現れてきますが、他の胃腸の病気によくある症状と特に変わらないので、自分で見分けることが困難です。

さらに進行すると、腹部の腫瘍が押さえてわかるほどになり、全身が衰弱して、腹水がたまるようになります。

吐血や下血も起こります。

さらに、血液やリンパ液で運ばれて、他の臓器に転移すれば、低タンパク血症や脱水症状が現れ、臓器に障害がおこります。

【治療】

手術療法を中心に、化学療法や免疫療法をあわせて行ないます。

早期に根絶手術を行えば、その8,9割は治り、範囲が小さければ内視鏡を使った治療でも切除できます。

早期がんでは、内視鏡で切除し、お腹を切らないで治すことも可能です。

進行した癌で範囲が広い場合は、胃を全部摘出するとともに、リンパ節の郭清を行い、周囲の臓器に転移していれば、それらの臓器も摘出します。

 

12.胆石症

みぞおちから上腹部にかけて突然激しい痛みが起きます。

痛みは、背中や肩にも広がり、吐き気、寒気、震えをともなうこともあります。

【原因】

胆のうや胆汁の通り道である胆道に結石ができる病気です。

胆石ができる場所

 

出典:http://kankinou.net/shitteru/images/img_tannseki.jpg

 

結石の数は、大きい物が1つであったり、小さいものが無数にできることもあります。

結石を作る成分としては、コレステロールやカルシウムなどがあります。

現在では、食生活の変化から、コレステロールが原因となっている場合が多いようです。

なお、胆石があると、胆嚢炎や胆管炎を合併しやすくなります。

疝痛発作と呼ばれる激しい痛みが起きるのは、脂肪の多い食事やストレスがきっかけとされています。

【症状】

胆石症では、腹痛、胃の不快感、食欲不振などがあります。

ただし、全く症状が出ないこともあります。

胆管や肝内に結石ができた場合は、黄疸や疼痛(とうつう)が見られることが多いです。

 

また、ときには突然の激しい腹痛がみぞおちから右脇腹にかけて現れます。

そして、痛みは肩、背中へと広がることもあります。

痛みの発作は、通常は10分~1時間ほどで、すーっと消えてしまいます。

発作の頻度も、月に数回から数年に一度までと様々です。

【治療】

胆のう結石症については、外科的に結石を含めて、胆のうを摘出する方法や結石を薬剤で溶解したり、超音波で砕いてしまう方法などがあります。

外科的に摘出する際には、現在では腹腔鏡を用いて、小さい傷で手術するのが一般的です。

胆管結石、肝内結石については、内視鏡を使った治療や、手術などが行われます。

 

 

13.肝臓癌

だるい、腹痛、衰弱、黄疸、貧血、吐き気、嘔吐などが見られますが、かなり進行するまで症状は出ないことが多いです。

【原因】

肝臓癌の原因は、肝炎ウィルスの感染、過度の飲酒、喫煙、慢性肝炎・肝硬変からの発展などが原因とされています。

【症状】

初期には、自覚症状がありません。

進行して癌が大きくなってくると、まず身体のだるさや腹痛、腹部膨満、食欲不振などが現れます。

そして、次第に黄疸、衰弱、嘔吐などの症状が出てきます。

【治療】

手術療法、化学療法、放射線療法などを行います。

手術するかどうかは、癌の大きさや肝硬変の程度、あるいは他の臓器に転移しているかどうかなどで判断されます。

最近では、超音波により癌細胞を殺す治療や肝臓を部分的に切除する技術が向上したため、手術できる場合が増えています。

また、手術ができなくても腫瘍凝固療法など様々な外科的療法が開発されています。

まとめ

本記事では、みぞおちが痛む原因について解説しました。

もう一度、みぞおちに痛みを生じさせる6つの要因について、おさらいしておきましょう。

  1. 食べ過ぎ、飲み過ぎ
  2. 刺激の強い食べ物
  3. タバコの吸い過ぎ
  4. ストレス
  5. 冷え
  6. 病気の症状

みぞおちの痛みは、胃、腸、膵臓、肝臓など内蔵の病気が原因の可能性もあるので、早めに医者にかかることをおすすめします。

sponsored link