朝目覚めたとき、胃がキリキリ、チクチクと痛んだり、胃もたれや胸やけなどを感じたことはありませんか?

寝起きの胃痛は、暴飲暴食、ストレス、自律神経の乱れ、刺激物の食べ過ぎ、喫煙など様々な要因が考えられます。

そもそも、胃は自律神経によりコントロールされているので、ストレスや疲労の蓄積、不健康な生活習慣などから、自律神経が乱れると、胃の防御機能が低下し、炎症や潰瘍などが起こりやすくなります。

 

今回は、寝起きに胃痛が起こる原因やその解消法についてまとめておきます。

 

寝起きの胃痛の原因

寝起きに胃が痛いのは、以下のような原因が考えられます。

  1. 前日の暴飲暴食
  2. ストレス
  3. 自立神経の乱れ
  4. 胃酸過多
  5. 冷たいものの食べ過ぎ
  6. 薬の服用
  7. 喫煙
  8. 急性胃炎
  9. 慢性胃炎
  10. 十二指腸潰瘍
  11. 過敏性腸症候群
  12. 食道炎

では、各要因について順番に説明します。

 

前日の暴飲暴食

食べ過ぎや飲み過ぎの場合、胃が膨らむことによる圧迫感や、お腹が突っ張ったような感じがして、腹部に痛みを伴います。

お酒を大量に飲むと、胃が刺激され、胃酸と胃粘液のバランスが崩れて、胃の粘膜が荒れるため、胃痛が起こることがあります。

特に、空腹時で、胃が空っぽの状態では、アルコールが胃の粘膜に直接触れて刺激を与えるので、胃の粘膜がダメージを受けやすくなります。

そのため、寝酒などは極力控えるようにした方がよいでしょう。

 

ストレス

怒り、悲しみ、心配、ストレスなどがあると、胃液の分泌量が極端に減少することがあります。

すると、消化機能が落ち、内容物が通常より長時間にわたって胃の中に停滞します。

胃に食べ物が長くとどまると、胃がもたれるという症状が現れます。

 

自立神経の乱れ

胃液の分泌や胃の運動は、自律神経により制御されています。

ストレスなどが原因で自律神経のバランスが崩れると、胃を保護する粘液の分泌が極端に鈍ることがあります。

そこへ、塩酸を含んだ胃液が分泌されると、胃の内壁が荒れて、胃に痛みを生じさせるのです。

 

胃酸過多

上記で説明したように、胃液の分泌は自律神経によりコントロールされています。

精神的なストレスが長く続くと、交感神経が過剰に緊張し、胃の働きを強め、胃酸を必要以上に分泌してしまいます。

さらに、ストレスは、胃を保護する粘液の分泌量も減少させてしまうので、胃壁が荒れやすくなります。

 

冷たいものの食べ過ぎ

キンキンに冷えたビール、アイスクリーム、かき氷など、冷たい飲食物が胃に入ると、血管が収縮して、血流が悪くなります。

すると、粘液の分泌量が減り、胃壁がダメージを受けやすくなるため、胃酸過多と同じような状態に陥ります。

 

薬の服用

風邪薬や解熱鎮痛薬などを服用した後に、胃に痛みや不快感などが現れることがあります。

イブプロフェンなどの抗炎症・解熱鎮痛剤は、炎症を起こすプロスタグランジンという物質の合成を抑制することで、炎症や痛みを鎮めます。

しかし、このプロスタグランジンは、胃粘膜の血液をよくしたり、細胞を修復する働きもあるため、プロスタグランジンの生合成が抑えられることにより、胃粘膜が弱くなってしまい、胃酸に侵されやすくなります。

 

また、空腹時に薬を服用すると、胃は薬を食べ物とみなして、胃酸を分泌させるので、胃粘膜が荒れてしまうことがあります。

 

喫煙

タバコを吸うと、胃粘膜の毛細血管が収縮し、血行が悪くなります。

すると、胃粘膜が酸欠状態となり、粘膜の機能や抵抗力が低下してしまいます。

また、喫煙によりプロスタグランジンが減るため、胃粘膜の防御機能がさらに弱くなります。

このような胃の粘膜が傷つけられやすい状態が長く続くと、炎症や潰瘍が起こるリスクが高くなります。

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急性胃炎

胃炎は、胃の内壁の粘膜が炎症を起こす疾患です。

急性胃炎は、みぞおちの痛み、吐き気、嘔吐などの症状が急に症状が現れるのが特徴です。

 

慢性胃炎

慢性胃炎は、上腹部のもたれや胃の不快感などがあり、空腹時や食後に胃痛や吐き気が見られます。

慢性胃炎では、上腹部の不快感や胃もたれなどが現れます。ただし、慢性胃炎に特有の症状がなく、長期にわたって自覚症状がない場合もあります。

 

 

十二指腸潰瘍

みぞおちの痛み、胸やけ、出血、吐き気などで、痛みは空腹時や夜間に起きることが多いです。

夜間や空腹時のみぞおちの痛み、胸やけ、出血など、胃潰瘍と同じような症状があります。吐き気、嘔吐、食欲不振などもよく見られます。

 

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群では、下痢と便秘を交互に繰り返し、腹痛、腹部不快感、腹鳴などをともないます。

頭痛、めまい、動悸、疲労感など自立神経失調症状や精神神経症状も見られます。
便秘や下痢のほかに、腹痛、腹部不快感、腹鳴などが起こります。

また、頭痛、めまい、動悸、肩こり、不眠など自立神経失調の症状も現れます。

 

食道炎

胸やけがして、食べ物を飲み込むときに痛みがあります。

食べ物を飲み込んだときの痛み、胸やけ、胸痛、上腹部の痛みなどです。

 

続いて、寝起きの胃の痛みを解消する方法について説明します。

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胃痛の解消法および予防法

寝起きの胃痛を解消したり、予防するには、次の方法が有効です。

  1. 胃薬を服用する
  2. ツボ押し
  3. 寝る5時間前に食事を終える
  4. 自律神経の乱れを防ぐ
  5. 刺激物を食べ過ぎない

では、順番に説明します。

 

 

胃薬を服用する

胃痛を鎮めるには、胃腸薬が有効です。

胃が痛んだり、胸やけする人は胃酸の分泌量が多く、反対に胃もたれを感じる人は、胃の働きが弱く、消化不良を起こしていると考えられます。

そこで、市販の胃腸薬を選ぶときは、胸やけしやすい胃酸過多の人は制酸剤、胃もたれしやすい消化不良の人には消化剤が有効です。

なお、総合胃腸薬には、制酸剤、消化剤、鎮痛剤、健胃剤、粘膜保護剤などがバランスよく組み合わされています。

 

ツボ押し

胃もたれや胸やけによる胃の痛みを解消するには、ツボ押しも効果的です。

下肢にある足三里梁丘(りょうきゅう)は、胃の働きを活発にするツボです。

 

<足三里>

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出典:http://shopping.c.yimg.jp/lib/iimono/zz-images-shohin-10000-17945s02.gif

 

足三里は、整腸や疲労回復にも効果のあるツボです。

親指を立てるようにして押しましょう。

 

<梁丘>

梁丘は、膝の骨の外上角から上に向かって指3本分進んだところにあります。

 

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出典:https://gogo89.com/wp-content/uploads/9a2cc8e5c16b38d3e61a008532352bc5.jpg

 

 

次に、おへその横にある天枢(てんすう)は、胃腸の調子を整えてくれるツボです。

<天枢>

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出典:http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/japanesemassagemasa/20150203/20150203171529.png

 

寝る5時間前に食事を終える

胸やけ、胃痛などの症状があるときは、規則正しく食事をする、間食しないことのほかに、夕食の時間を夜6時から7時までには終わるようにします。

そして、寝る時間を11時から12時に決めて、胃の中が完全に空っぽの状態で寝ると、翌朝の胃痛を防ぐことができます。

 

自律神経の乱れを防ぐ

先に説明したように、胃液の分泌や胃の運動は、自律神経が支配しています。

自律神経の乱れにより、胃液と粘液のバランスが崩れ、胃粘膜が傷ついたり、炎症や潰瘍などが起こり、痛みが発生するのです。

そのため、胃のトラブルを予防するには、自律神経を乱れを防ぐことが大切です。

 

自律神経の機能を正常に保つためには、以下の点に気をつけましょう。

  • ストレスを溜め込まない
  • 寝る時間と起きる時間を一定に保つ
  • 過度な飲酒や喫煙を極力控える
  • ビタミンやミネラルの不足に気をつける
  • 適度に運動や筋トレなどを行う

 

特に、以下のような人は、自律神経のバランスが崩れて、自立神経失調症になりやすいので、注意してください。

痩せ型、虚弱体質、アレルギー体質、低血圧、下痢・便秘になりやすい、人に依存しがち、周囲の目や他人の評価を気にする、気持ちの切り替えが下手、クヨクヨしやすい、些細なことが気になる

 

刺激物を食べ過ぎない

香辛料のきいた料理やアルコールなど、胃に強い刺激を与える飲食物を過剰に摂取すると、胃の内壁の粘膜が傷ついたり、炎症を起こすことがあります。

特に、疲労やストレスが蓄積するなどしているときは、自律神経が乱れており、胃の防御機能が弱くなっています。

このようなときに、刺激物を大量に摂取すると、急性胃炎を起こす恐れがあります。

 

お酒や辛い料理は、ほどほどにしておきましょう。

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