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朝起きて、ベッドから体を起こそうとしたとき、急にめまいに襲われ、起き上がることができなかったり、起きたときフラフラして立ちくらみを起こしたことはありませんか?

また、めまいと一緒に、吐き気を催したことはありませんか?

 

1日がスタートする起床時にめまいや吐き気などにさいなまれると、不安になったり、憂鬱な気分になりますよね。

そこで今回は、寝起きにめまいや吐き気が起こる原因と治し方などについてまとめておきます。

 

寝起きのめまいの原因

起床時にめまいや吐き気が起こるのは、次のような原因が考えられます。

  1. 自立神経失調症
  2. 低血圧症
  3. メニエール病
  4. 良性発作性頭位めまい症
  5. 二日酔い
  6. 高血圧
  7. 貧血
  8. 目の疾患
  9. 耳の疾患
  10. 脳の疾患
  11. 心の病気
  12. 薬の副作用
  13. 更年期障害
  14. その他の病気

では、各要因について順番に説明していきます。

 

自立神経失調症

自立神経失調症は、心臓や内蔵などをコントロールしている自律神経に異常が起こる病気です。

主な原因は、ストレスと生活リズムの乱れであり、以下のような特徴の人に起こりやすいです。

痩せ型、虚弱体質、アレルギー体質、低血圧、下痢・便秘になりやすい、人に依存しがち、周囲の目や他人の評価を気にする、気持ちの切り替えが下手、クヨクヨしやすい、些細なことが気になる

 

自立神経失調症では、頭から足の先まで全身の様々な器官に不調が生じますが、代表的なものとしては、次のような症状が現れやすいです。

頭痛、めまい、肩こり、動悸、息切れ、立ちくらみ、手足のしびれ、吐き気、腹部の不快感、下痢、便秘、倦怠感、食欲不振、不眠、イライラ、不安感、集中力・記憶力低下など

 

この病気は、自立神経調整剤や抗うつ剤などによる薬物療法を行ったり、日常生活を規則正しくしたり、ストレスをうまく発散させるなどの方法により改善できます。

 

低血圧症

低血圧症は、血圧の最高が100ミリ以下で、最低が60ミリ以下という低いものをさします。

低血圧になると、頭痛、肩こり、めまいなどの症状が現れることがあります。

そもそも、低血圧症には、いつも血圧が低い慢性低血圧症と、一時的に低くなる起立性低血圧症があります。

 

起立性低血圧症は、急にベッドから起き上がったり、急に椅子から立ち上がったときに生じやすいです。

睡眠時には、血液が下半身に溜まりやすいため、起床時に急に上半身を起こすと、下半身に流れた血液がすぐには心臓に戻らず、血圧が下がっているために、めまいや立ちくらみが引き起こされます。

また、一時的に目の前が暗くなったり、意識が軽く薄れることもあります。

長時間同じ体勢でいる場合も、重力で下半身に流れた血液が下半身に留まるために、急に体勢を変えたときに、めまいやふらつきなどの症状が現れます。

 

起立性低血圧症によるめまいを予防するには、寝る前に軽いストレッチをして、血液の流れをよくしておくとよいです。

また、朝体を起こすときは、ゆっくりとした動作で頭を起こすようにしましょう。

 

メニエール病

めまいの他に、耳鳴り、難聴、嘔吐などの症状をともなう場合は、メニエール病の可能性があります。

メニエール病は、心身のストレス、不規則な生活、睡眠不足などが引き金になると言われています。

地方よりも都市部に、単純労働よりも専門技術職や管理職に従事する人に多く見られます。

また、性格的に神経質で几帳面な人も発症しやすいとされています。

 

メニエール病によるめまい、耳鳴り、難聴などの発作は数時間でおさまり、通常と変わらない休止期に入ります。

そして、発作期と休止期を繰り返すうちに、めまいの程度は軽くなっていくものの、難聴の度合いは進行していきます。

発作期と休止期の周期は、一定していませんが、めまいは明け方に多いと言われています。

 

メニエール病の治療には、循環改善剤、血管拡張剤、ビタミン剤などが用いられます。

発作が起きた場合には、安静にして、鎮静剤や鎮暈薬などを用います。

 

ちなみに、本サイトで紹介しているイソバイドという薬もメニエール病の治療に用いられます。

 

良性発作性頭位めまい症

起床時に急に上半身を起こしたり、急に振り返ったり、急に上を向いたりなどして、頭の位置や体位を変えたときに、強い回転性のめまいが起こる病気です。

 

まず、耳は外耳、中耳、内耳の3つに分かれています。

そして、内耳の中間には前庭があり、頭部の傾きや直線運動の変化を感知しています。

 

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出典:http://www.memai.jp/QandA/image5.jpg

 

次に、前庭には球形嚢と卵形嚢という2つの袋があり、これらの壁の一部には、有毛細胞の集まった平衡斑があります。

 

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出典:http://inagaki-ent.com/wp-content/uploads/2011/10/%E5%8D%8A%E8%A6%8F%E7%AE%A12.png

 

 

そして、有毛細胞の感覚毛には、カルシウムからなる耳石が集まって、耳石膜をつくっています。

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出典:http://heart-clinic.jp/index.php?%E3%82%81%E3%81%BE%E3%81%84

 

この耳石が何らかの理由で剥がれ落ちて、半規管のクプラに付着したり、半規管のリンパ液の中に遊離することがあります。

そして、剥がれ落ちた耳石が頭を動かした際に動いて、半規管を刺激することでめまいが起きていると考えられています。

 

良性発作性頭位めまい症は、朝起きて、上半身を起こしたときにめまいが生じることが多く、吐き気をともなうこともあります

ただし、めまいは数秒~数十秒ほどで消失し、体を動かしているうちに、だんだんと症状が軽くなっていくことがほとんどです。

 

この病気は、リハビリや、頭位変換療法という遊離した耳石を元に戻す治療法などにより改善することが可能です。

 

二日酔い

アルコールの飲用により、頭痛、吐き気、嘔吐、めまいなどを起こすことがあります。

 

高血圧

高血圧は、この病気そのものの自覚症状はほとんどありませんが、頭痛、めまい、頭重感、動悸、息切れ、肩こりなどの症状が現れることがあります。

そもそも、高血圧症は、最高血圧が160ミリ以上で、最低血圧が95ミリ以上のものをいいます。

この高血圧症には、原因を特定できない本態性高血圧症と、体の何処かに原因となる病気がある二次性高血圧症の2つに分類されます。

 

そして、日本では高血圧症の9割以上を本態性高血圧症が占めています。

本態性高血圧症は、運動不足、ストレス、塩分の摂り過ぎ、タバコ、飲酒などが誘因と考えられています。

このような要因は、最初は、一時的な血圧上昇をもたらすだけですが、習慣的になると、高くなった血圧が下がらないようになり、慢性的な高血圧へと移行します。

 

高血圧症の治療には、薬物による対症療法と、食事の節制や運動を中心とする日常生活での一般療法からなります。

 

貧血

貧血は、血液中の赤血球や血色素が減少して、血液中の酸素濃度が減少するものです。

頭痛、めまい、動悸、疲労感、食欲不振、耳鳴り、息切れ、倦怠感などが現れます。

貧血では、鉄分の欠乏による鉄欠乏性貧血が一番多いです。

 

貧血の改善には、食事療法が有効であり、栄養バランスのよい食事をとることが大切です。

動物性食品、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB群などを多くとるようにしましょう。

 

目の疾患

めまいは、乱視、眼筋麻痺、眼精疲労など目の病気によっても引き起こされます。

眼精疲労は、目を長時間使うことで起こる疲労のことです。

眼精疲労は目の酷使だけでなく、自立神経失調症や代謝障害があったり、体調が悪くても起こります

 

眼精疲労では目の疲れ、痛み、かすみ、充血などに加えて、頭痛、肩こり、吐き気、めまいなどが現れることがあります。

 

耳の疾患

先に紹介した良性発作性頭位めまい症やメニエール病は、耳の異常により起こりますが、他にも耳の病気でめまいを生じるものがあります。

それがこちらです。

  • 乳様突起炎
  • 突発性難聴
  • 薬剤性難聴
  • 内耳炎
  • 聴神経腫瘍
  • 前庭神経炎
    etc

では、これらの疾患について簡単に説明します。

乳様突起炎

耳介の後方の骨である乳様突起に細菌が感染し、炎症を起こしたものです。

めまいの他に、発熱、頭痛、耳だれなどの症状が見られます。

 

突発性難聴

片側の耳に突然難聴が起こり、めまいをともなう疾患です。

耳鳴りがしたり、耳がつまるような感じがすることもあります。

 

薬剤性難聴

結核治療剤、利尿剤、リウマチ治療剤、抗がん剤などの薬剤を服用することにより、めまい、難聴、耳鳴りが起こることがあります。

 

内耳炎

中耳炎の炎症が、前庭、蝸牛などの内耳にまで及んだ場合に起こります。

めまい、耳鳴り、難聴、耳がつまった感じ、吐き気、嘔吐などが現れます。

 

聴神経腫瘍

聴神経にできる良性の腫瘍です。

腫瘍が小さいときは、難聴や耳鳴りだけのことが多いですが、進行すると顔のしびれ、めまいなどが現れます。

 

前庭神経炎

内耳道内を走る内耳神経を形成する前庭神経に炎症が起こると、突発的にめまいが起こり、体を動かしたり、歩いたりするとふらふらします。

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脳の疾患

めまいは、以下のような脳の疾患がある場合にも起こります。

  • 脳腫瘍
  • 脳動脈硬化症
  • ウィルス性脳炎・ウィルス性髄膜炎
  • 脳内出血
  • 小脳出血
    etc

こちらも簡単に説明しておきます。

 

脳腫瘍

脳腫瘍では、めまい、耳鳴り、頭痛、吐き気、嘔吐、視力低下、ものが二重に見えるなどの症状が現れます。

 

脳動脈硬化症

脳動脈硬化症では、めまい、頭痛、耳鳴り、手足のしびれ、のぼせ、立ちくらみ、脱力感、理解力低下、物忘れがひどくなるなどの症状が現れます。

 

ウィルス性脳炎・ウィルス性髄膜炎

これらの病気は、ムンプス、単純ヘルペス、コクサッキーなどのウィルスが脳脊髄膜、または脳に達して炎症を起こすものです。

めまいの他、発熱、頭痛、腹痛、下痢、嘔吐などが見られます。

 

脳内出血

脳内出血は、高血圧や動脈硬化などが原因で脳の血管がもろくなるために起こります。

通常は、めまい、頭痛、嘔吐などが現れ、その数時間後に手足の動きが悪くなる、うまくしゃべれなくなるなどの症状が見られます。

 

小脳出血

小脳に出血が怒ると、嘔吐、頭痛、めまい、手足の麻痺、言語障害などの症状が見られます。

 

 

心の疾患

ストレスなどから心に病を抱えている場合も、めまいが起こることがあります。

  • 心因性のめまい
  • 不安神経症

 

心因性のめまい

精神的なショックを受けたときに、めまいを感じることがあります。

不安神経症

様々な出来事や活動について過剰な不安が起こり、動悸、息切れ、冷や汗、手足のしびれ、めまいなどが起こります。

 

薬の副作用

抗ヒスタミン剤、精神安定剤、催眠剤、自律神経遮断剤などを服用すると、副作用としてめまいが起こることがあります。

 

更年期障害

更年期障害では、以下のような症状が現れます。

 

【血管運動神経障害】

ほてり、動悸、肩こり、頻脈、遅脈、高血圧、低血圧、冷え症、体がだるくて疲れやすいなど

【精神神経障害】

頭痛、頭が重い、めまい、立ちくらみ、不眠、耳鳴り、不安、、恐怖、気力減退、集中力後退、うつ、記憶力低下など

【運動器系障害】

腰痛、肩こり、関節痛、座骨痛、筋肉痛など

【知覚系障害】

しびれ、知覚鈍麻、知覚過敏など

【泌尿生殖器系障害】

頻尿、排尿痛、不正出血、膣の萎縮など

 

その他の病気

上記の他にも、以下のような疾患でめまいが起こることがあります。

  • 片頭痛
  • シャイドレーガー症候群

 

片頭痛

片頭痛は、疲労、睡眠不足、ストレスなどで誘発すると考えられていますが、詳細な原因は解明されていません。

頭痛、めまい、吐き気、嘔吐、肩こりなどの症状が現れます。

 

シャイドレーガー症候群

脊髄の自律神経中枢の一部や、脳幹、小脳などの神経細胞の変性で起こります。

主に中年以後に発症すると言われています。

ひどい立ちくらみ、手のふるえ、発汗の減少、運動失調などの症状が現れます。

 

さて、寝起きにめまいが起こる原因について説明しましたが、めまいを起こす要因は様々です。

例えば、不健康な生活から自律神経が乱れるだけでも、めまいが起こる可能性があります。

また、栄養バランスの悪い食事をしていると、ビタミンやミネラルが不足し、鉄欠乏性貧血になって、めまいが現れることもあります。

さらに、目、耳、脳などの病気が原因で起こることもあるので、軽いめまいだからと安易に考えず、何度か起こる場合は、医療機関を受診した方がよいでしょう。

 

ここまでの説明から、めまいが起こる原因についてはご理解いただけたと思うので、次はめまいを改善したり、予防する方法について解説します。

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寝起きのめまいを改善、予防する方法

寝起きのめまいを改善したり、予防するには、次の方法が有効です。

  1. ツボ押し
  2. 目覚めのストレッチ
  3. 十分な睡眠
  4. 栄養補給
  5. ストレス発散

では、各方法について順番に説明していきます。

 

ツボ押し

めまいや立ちくらみの症状を治すには、ツボ押しが効果的です。

 

<聴宮>

まず、聴宮というツボはめまいの特効穴と言われており、めまいを早く治すのに有効です。

 

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出典:http://kenko.it-lab.com/con_img/tsubo/26.jpg

聴宮は、口を軽く開けると凹む場所にあります。

左右同時に一押し3秒間、各20回指圧します。

めまいが継続的に起こるときは、聴宮のツボに米粒を左右一つずつテープでとめ、めまいがしたらテープの上から呼吸にあわせて静かに押すと、めまいが早く取れます。

 

<合谷>

目の疲れからくるめまいには、親指と人差し指の間にある合谷を指圧すると、早く取り去ることができます。

合谷の見つけ方は、以下の動画にて解説されています。

 

目覚めのストレッチ

先に説明したように、睡眠時には、血液が下半身に溜まりやすく、起床時に急に上半身を起こすと、血圧が下がっているために、めまいや立ちくらみが引き起こされます。

そこで、目が覚めたら、ベッドから起き上がる前に、手のひらを揉んだり、足の裏のあちこちを両手の指で押してください。

手のひらと足の裏には多くのツボがあり、それらを刺激することで、血液の循環がよくなり、起床時のめまいを予防してくれます。

 

また、脚上げ体操も血液の流れをよくするのに効果的です。

起床時に、仰向けの状態で、両手・両足を上に上げて、ブラブラさせるだけでOKです。

これにより、下半身に溜まった血液を心臓へと戻すことができます。

 

十分な睡眠

夜ふかし、寝不足など不規則な生活は自律神経の乱れを生じさせ、めまいの原因となります。

そのため、まずはしっかりと睡眠をとることが大切です。

寝る時間と起きる時間を一定に保ち、自分の睡眠リズムをつくることで、質の高い睡眠を確保できます。

 

栄養補給

独身の男性サラリーマンは、栄養が偏りがちであり、コンビニ弁当やホットフードなどにより、炭水化物や油っこい食べ物を多く摂取しています。

一方で、ビタミンやミネラルなど、体の機能調整、健康維持に欠かせない栄養素は不足しがちです。

例えば、鉄分が不足すると、鉄欠乏性貧血となり、めまい、頭痛、疲れやすいなどの症状が現れます。

 

忙しいこのご時世、サラリーマンは自炊するのも難しいでしょう。

そこで、まずは野菜ジュース、果物ジュース、サプリなどで、自分に不足している栄養素を補うことから始めてみてはいかがでしょうか。

また、スーパーやコンビニの弁当や惣菜に頼ることが多いのであれば、毎日違うものを選ぶだけでも、摂取する栄養素を増やすことができます。

 

美味しいからと、ついつい毎日同じ弁当ばかり食べてはいませんか?

 

ストレス発散

ストレスは、上記で紹介した自立神経失調症、メニエール病、高血圧、心の疾患など様々な病気の原因とされています。

当然ながら、ストレスを溜め込まないことが、めまいの予防につながります。

 

ストレス解消には、以下の方法がおすすめです。

読書、アロマ、音楽、踊る、涙活、散歩、ゲーム、カラオケ、笑う、ものに八つ当たりする、etc

 

 

病院は何科へ行けばいいのか?

これまでに説明したように、めまいが起こる原因は様々であり、自己判断するのは難しいです。

そのため、まずは内科を受診することをおすすめします。

そこで、原因が耳にある場合は耳鼻科に、脳なら神経内科・脳神経外科に、血圧の場合は循環器内科に、ストレスの場合は心療内科・精神科などに回してもらえます。

 

 

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