逆流性食道炎の代表的な治療薬であるネキシウムの副作用、効果、薬価などについてまとめておきます。

ネキシウムの副作用

ネキシウムには、以下のような副作用があります。

下痢、軟便、腹痛、食道炎、腹部膨満感、肝機能異常、味覚異常、発疹、口内炎など

 

ネキシウムの添付文書によると、上記の副作用の発現率について、以下のように記載されています。

 

○逆流性食道炎、非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制

総症例数756例中87例(11.5%)の副作用が報告されている。

主な副作用は、下痢7例(0.93%)、CK(CPK)上昇7例(0.93%)、肝機能異常5例(0.66%)、ALT(GPT)上昇4例(0.53%)等であった。

 

○低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制

アジア共同第III相比較試験(日本人患者を含む)で総症例数214例中31例(14.5%)の副作用が報告されている。

主な副作用は、下痢2例(0.9%)、びらん性胃炎2例(0.9%)、腹部膨満2例(0.9%)、胃ポリープ2例(0.9%)、貧血2例(0.9%)等であった。

出典:http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00059751.pdf#search=%27%E3%83%8D%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%82%A6%E3%83%A0+%E6%B7%BB%E4%BB%98%E6%96%87%E6%9B%B8%27

 

副作用としては、下痢が比較的起こりやすいですが、発現率は1%未満であり低い数字です。

 

ネキシウムの重大な副作用

ネキシウムには、次のような重大な副作用が起こることがあります。

ショック、アナフィラキシー様症状、血小板減少、劇症肝炎、肝機能障害、黄疸、肝不全、中毒性表皮壊死融解症、スティーブンス・ジョンソン症候群、間質性肺炎、低ナトリウム血症、錯乱状態、間質性肺炎

 

ここで、聞き慣れない症状や疾患がある場合は、以下の記事をチェックしてみてください。

次の記事では、これらの副作用についてより詳しく説明しています。

薬の副作用まとめ

 

ネキシウムの働き

ネキシウムは、胃炎・消化性潰瘍の薬としては、プロトンポンプ阻害薬に分類されます。

ネキシウムには、エソメプラゾールマグネシウム水和物という成分が含まれており、胃酸の分泌に関与するプロトンポンプと呼ばれる酵素の働きを妨害することにより、強力に胃酸の分泌を抑え、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの症状を改善します。

 

ネキシウムの効果・効能

ネキシウムの効能

ネキシウムは、以下の症状や疾患に効能があります。

 

胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍逆流性食道炎、zollinger-ellison症候群、非ステロイド性抗炎症剤投与時における胃潰瘍または十二指腸潰瘍の再発抑制

非びらん性胃食道逆流症(ネキシウム10mgのみ)

下記におけるヘリコバクター・ピロリの除菌の補助

【胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃】

 

逆流性食道炎に対する治療効果

また、ネキシウムは、逆流性食道炎の治療効果が高いという特徴があります。

ネキシウムの添付文書の臨床成績の欄を見ると、以下のように記載されています。

 

 

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出典:http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00059751.pdf#search=%27%E3%83%8D%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%82%A6%E3%83%A0+%E6%B7%BB%E4%BB%98%E6%96%87%E6%9B%B8%27

 

上の表は、逆流性食道炎の患者にエソメプラゾール(ネキシウム)を投与した場合の再発抑制効果を示したものです。

同じプロトンポンプ阻害薬のオメプラゾールの非再発率が82.7%なのに対して、エソメプラゾール(ネキシウム)は10mg投与で87.5%、20mg投与では92%と、いずれもオメプラゾールを上回っています。

 

ネキシウムの効果時間

逆流性食道炎に対するネキシウムの効果について、アストラゼネカの公式サイトのPDFには、以下のように記載されています。

胸やけ症状の持続的な消失までの時間は、エソメプラゾール20mgで1.5日、40mgで1日、オメプラール20mgで2日であった。

参考:http://med.astrazeneca.co.jp/product/NEX.html

 

逆流性食道炎の胸やけについては、エソメプラゾール(ネキシウム)20mg投与により、わずか1.5日で症状が消失するとのことです。

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使用上の注意

ネキシウムを使用する際の注意点についてまとめておきます。

使用してはいけない人

以下に該当する人は、ネキシウムを使用できません。

  • ネキシウムでアレルギー反応を起こしたことがある人
  • アタザナビル、リルピビリン塩酸塩を服用している人

 

使用に注意が必要な人

以下に該当する人は、ネキシウムの使用に際して注意が必要です。

  • 薬物過敏症の既往歴のある人
  • 肝障害のある人
  • 高齢者

 

服用方法

<胃潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎>

1日1回20mgを8週間まで服用します。

<十二指腸潰瘍>

十二指腸潰瘍の場合は、1日1回20mgを6週間まで服用します。

 

併用してはいけない薬

ネキシウムは、アタザナビル硫酸塩、リルピビリン塩酸塩と併用してはいけません。

併用により、作用が弱まる恐れがあります。

 

その他の注意点

症状により、用法、用量が違うので、医師、薬剤師の指示に従いましょう。

ネキシウムの薬価

ネキシウムの薬価は以下の通りです。

カプセル剤:10mg 1カプセル 83.4円、20mg 1カプセル 145.1円

 

まとめ

ネキシウムは、胃酸の分泌に関与するプロトンポンプを阻害することで、胃酸の分泌を抑え、逆流性食道炎や胃潰瘍などの症状を改善します。

特に、逆流性食道炎の治療効果の高さに定評があります。

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