「喉のイガイガが1ヶ月以上続く。」

「喉がイガイガして、咳が止まらない。」

「喉の違和感が気になって、眠れない。」

 

喉がイガイガしたり、軽い痛みを感じるのは、空気の乾燥、ハウスダストや煙草の煙など異物による刺激、香辛料やアルコールなどによる刺激、風邪の初期症状など様々な原因が考えられます。

喉のイガイガはたいていは、そのまま自然治癒することが多いのですが、なかには咳や痰を伴うなどして、長く続くものもあります。

 

今回は、喉がイガイガする原因と治し方についてまとめておきます。

喉がイガイガする原因

まず、喉がイガイガして痛むのは、次のような原因が考えられます。

  1. 空気の乾燥
  2. アレルギー
  3. タバコの煙など有害物質による刺激
  4. 胃酸逆流
  5. 喉の筋肉痛
  6. 声の出し過ぎ
  7. 喉に異物が引っかかっている
  8. 喉を火傷している
  9. 病気

では、各要因について順番に説明します。

 

空気の乾燥

空気が乾燥していると、喉の粘膜が乾燥しやすくなります。

すると、喉を保護する機能が弱くなり、チリやホコリ、ウィルス、細菌などの異物の刺激を受けやすくなり、イガイガとした不快感が生じることがあります。

 

特に口呼吸の人は注意が必要です。

口呼吸は鼻呼吸の約6倍も空気量が多いと言われています。

そのぶん、喉が乾燥しやすいということです。

 

起床時に喉のイガイガした不快感や痛みがある人は、夜間の口呼吸で喉が乾燥して、咽頭が軽い炎症を起こしている可能性があります。

 

アレルギー

喉のイガイガした痛みは、アレルギー反応により気管に炎症が生じることでも起こります。

このときのアレルゲンは、家のホコリ、ダニ、ペットの毛、花粉、食べ物(卵、牛乳、そば)など人によって様々です。

 

例えば、花粉にアレルギーがある人は、喉の痛みに加えて、咳、痰、鼻水、鼻づまり、などの症状が現れます。

花粉症のピークは、2月から4月ですが、花粉の種類や地域によって飛散時期は異なるので注意が必要です。

知らず知らずのうちに花粉症を発症している可能性も考えられます。

お住いの地域で飛散する花粉の種類や、飛散時期が知りたい方は以下の記事をチェックしてみてください。

花粉症の期間とピークの時期まとめ

 

タバコの煙など有害物質による刺激

まず、タバコの煙には、ニコチン、タール、一酸化炭素などの有害物質が200種類以上も含まれており、発がん性物質も50種類以上があります。

喫煙習慣のある人は、有害物質の刺激を受け続けた結果、鼻や喉の粘膜が炎症を起こしている可能性があります。

また、非喫煙者の人でも、お酒の席などで、周りの喫煙者の副流煙を吸うことにより、一時的に喉の調子が悪くなることがあります。

 

なお、タバコの煙などの化学物質、冷気、チリ、ホコリなどを吸い込むことにより、喉が物理的刺激を受けたときは、イガイガとともに咳(せき反射)が起こりやすいです。

 

胃酸逆流

アルコールは、胃の内容物が逆流するのを防ぐ食道下部の筋肉の働きを弱くしたり、胃酸の分泌を増やす働きがあります。

日常的に飲酒している人は、逆流性食道炎により、喉の粘膜に炎症が生じている疑いがあります。

飲酒後に、酸っぱいものが喉の奥からこみ上げてくる場合は、胃液が逆流しています

 

また、最近では就寝中に喉に胃酸が逆流して、咽喉頭に炎症が生じるケースも報告されています。

これは、遅い時間帯での夕食、高脂肪食、寝る前のアルコール摂取などが関連しています。

 

喉の筋肉痛

ストレスが増えると、喉の周りの筋肉が硬直して、痛み、詰まり、違和感、閉塞感などを感じることがあります。

 

声の出し過ぎ

喉が痛いのは、声の出しすぎで声がれを起こし、声帯を痛めている可能性があります。

自分では声を出しすぎたと感じていなくても、声帯に大きな負担がかかっていることはあります。

 

例えば、飲酒後のカラオケがそれにあたります。

大量に飲酒すると利尿作用により、尿の排出量が多くなることで、体が脱水気味になるため、喉も乾燥します。

喉が乾燥すると声帯が滑らかに動きにくくなります。

その状態で大声を出して歌うと、声帯によりダメージが加わります。

飲酒後のカラオケは声がれを起こしやすいので注意してください。

 

喉に異物が引っかかっている

魚の骨が喉に刺さるなど、喉に異物が引っかかった場合、喉に痛みや違和感を感じます。

 

喉を火傷している

熱い食べ物や飲み物により、口の中や喉を火傷した場合、喉がイガイガして痛むことがあります。

 

病気

喉のイガイガした不快感や痛みは、病気が原因の場合もあります。

こちらについては、次項で詳しく説明します。

sponsored link

喉がイガイガして痛くなる病気

喉がイガイガしたり、痛みを生じる病気には、次のようなものがあります。

  1. 咽喉頭異常感症
  2. 普通感冒
  3. インフルエンザ
  4. 急性咽頭炎
  5. 急性喉頭炎
  6. 急性扁桃炎
  7. 扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍
  8. 舌咽神経痛
  9. 亜急性甲状腺炎
  10. 風疹
  11. 猩紅熱
  12. 伝染性単核症
  13. 喉頭癌
  14. 咽頭カンジダ症
  15. 中・下咽頭腫瘍
  16. 再生不良性貧血

では、順番に説明します。

 

以下の文章中のピンク色のマーカー部は、その病気の症状が書かれている箇所です。

お急ぎの方は、病気の症状をチェックし、自分に当てはまっていないか確認してみてください。

 

咽喉頭異常感症

咽喉頭異常感症は、耳鼻咽喉科医が診察や検査を行って、咽頭や喉頭に異常が認められないと判断したのにもかかわらず、患者が喉の異常を訴えている状態の総称です。

喉の違和感、閉塞感、異物感などがありますが、常に現れるわけではなく、食事中や何かに熱中しているときは、忘れているといった特徴があります。

また、人によっては、喉がイガイガしたり、ヒリヒリしたり、ザラザラしたりといった感じがあります。

 

普通感冒

普通感冒は、かぜ症候群のなかで、鼻の症状を主体としており、最も軽症のものをいいます。

くしゃみ、鼻水、鼻づまりを主症状として、ときに喉の痛みや咳をともないます。

普通は高熱はなく、頭痛、倦怠感、寒け、食欲不振などの全身症状も弱いです。

 

ライノウィルス、パラインフルエンザウイルス、エコーウィルス、コクサッキーウイルス、RSウィルスなどが原因です。

ときに、副鼻腔炎や中耳炎などを合併します。

普通感冒では、原因ウィルスに有効な薬剤はなく、体力の消耗を防ぎ、自然な治癒力に期待する安静などの一般療法と、それぞれの症状をおさえる対症療法によります。

 

インフルエンザ

インフルエンザウィルスの感染によって起こり、全身症状が強いのが特徴です。

冬に流行するインフルエンザA型の場合、38度以上の高熱、悪寒、筋肉痛、関節痛、倦怠感、頭痛などの全身症状が出現し、やや遅れて鼻水、喉の痛み、咳などの呼吸器症状が現れます。

発熱は成人では3~5日ほど続きます。

 

発症から48時間以内であれば、抗ウィルス薬が有効です。

安静にして十分な睡眠をとることが基本です。

無理をすれば、病気が長引くだけでなく、肺炎のような合併症を引き起こすことにもなります。

 

なお、インフルエンザについて、詳しく知りたい情報がある方は、以下のリンクから詳細説明が書かれた記事を読んで下さい。

 

急性咽頭炎

急性炎症が咽頭粘膜に起こり、咽頭粘膜の赤らみ、腫れが現れるものです。

症状としては、咽頭粘膜全体が赤くなり、咽頭痛が起こります。

ウィルス感染では、発熱、関節痛、全身倦怠感などの全身症状を伴いやすいです。

 

 

急性喉頭炎

急性の炎症が喉頭に生じるもので、多くはかぜ症候群の部分症状で起こります。

声帯に炎症が生じると急性声帯炎といい、声帯より上部(急性喉頭蓋炎)、声帯より下部(急性声門下喉頭炎)に生じることもあります。

 

原因

ウィルス感染が主体で、パラインフルエンザウイルス、アデノウィルス、RSウィルス、単純ヘルペスウィルスなどによって生じます。

肺炎球菌、インフルエンザ菌などの細菌感染をともなうこともあります。

非感染性の場合は、タバコの煙の吸入、寒冷刺激、アレルギー、声の酷使(カラオケ、宴会での発声など)などが原因として挙げられます。

 

症状

急性声帯炎の場合は、声がれ、喉の乾燥感、喉の痛み、咳などが起こります。

急性喉頭蓋炎では、ふくみ声や嚥下痛などをともないます。

 

治療

薬物療法では、消炎酵素剤、去痰薬、解熱鎮痛薬などが用いられます。

局所治療では、ステロイド剤や抗生物質を噴霧器で喉に噴霧します。

特に、細菌感染が疑われる場合は抗生物質が有効です。

sponsored link

急性扁桃炎

口蓋扁桃に急性の炎症が起こる病気です。

喉の衛生状態の悪化、過労や睡眠不足などのストレスが加わると、抵抗力のバランスが崩れて起こります。

喉の痛みが強く、飲食物を飲み込めず、耳の周りに痛みを感じることがあります。

また、寒気、だるさ、38度以上の高熱、手足や背中の関節が痛むこともあります。

 

扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍

急性扁桃炎の炎症がひどくなり、口蓋扁桃をおおう皮膜と咽頭収縮筋の間にある隙間に炎症が見られるものを扁桃周囲炎、そこに膿がたまった状態を扁桃周囲膿瘍といいます。

急性扁桃炎より症状が激しく、強い喉の痛みが生じて、口を開けることができず、つばも飲み込めなくなることがあります。

飲食物もほとんど飲み込めないので、脱水をともない、衰弱が激しくなります。

発熱は38度以下の微熱であることが多いです。

 

 

舌咽神経痛

舌咽神経痛は、刺すような強い痛みが、舌の奥、咽頭を中心に起こる神経痛で、痛みが耳にまで響きます。

ものを噛む、飲み込む、話をするといったことをきっかけとして痛みだすケースがよくあります。

 

 

亜急性甲状腺炎

ウィルス感染などをきっかけに、甲状腺に炎症が起こり、一時的に甲状腺ホルモンが増加する病気です。

風邪のあとに発熱が続き、頸部(甲状腺部分)に痛みがでてきます。

 

原因

風邪などの上気道感染後に起こることが多いため、なんらかのウィルス感染の関与が疑われていますが、原因は不明です。

 

症状

喉の痛みなどの風邪症状のあと、38~39度の発熱が続き、頸部の痛みや腫れが現れます。

他にも、動悸、手の震え、倦怠感などの甲状腺機能亢進症の症状が現れます。

 

治療

自然に治ることが多く、症状が強くなければ、とくに治療の必要はありません。

 

風疹

風疹は、風疹ウィルスによる感染症です。

 

症状

発熱(成人では38度前後)、発疹、耳の後ろや首のリンパ節の腫れ、目の充血、軽い咳、喉の痛みなどが主な症状であり、頭痛や関節痛などが起こることがあります。

 

治療

対症療法が中心となります。

頭痛がひどい場合や、発熱が長引くときは髄膜炎を合併している可能性があるので、受診する必要があります。

 

なお、風疹は春から夏にかけて流行します。

現在の流行状況については、以下の記事をご覧ください。

2017年の風疹の流行状況まとめ

 

猩紅熱

溶連菌が喉に感染して起こる病気で、3歳から9歳くらいの子供がよくかかります。

 

症状

1週間以内の潜伏期間を経て、まず高熱と喉の痛みが現れてから、リンパ節が腫れます。

舌が赤くなり、1日ほどで全身に赤い発疹が現れます。

発疹のつぶは、麻疹より小さく数が多いため、皮膚が赤く見えます。

発疹は1週間ほどで消えて熱も下がります。

 

治療

治療には抗菌薬が使用されます。

まれに急性糸球体腎炎やリウマチ熱を合併することがあります。

 

伝染性単核症

全身のリンパ節が腫れる感染症です。

 

原因

原因はEBウィルスであり、ほとんどがキスなどによる経口感染ですが、成人ではその8割程度に免疫があるので、感染しても発症はしません。

 

症状

感染後、約1ヶ月以上の潜伏期間を経て、全身倦怠感や食欲不振が起こり、発熱(高熱の場合もある)、筋肉痛、喉の痛み、悪寒などが現れます。

そして、症状が現れ始めてから、およそ1週間ほどで首などのリンパ節が腫れ始め、肝臓や脾臓の腫れも起こります。

また、全身に発疹が現れることがあります。

 

治療

基本的に安静にして、発熱には解熱剤、痛みには鎮痛剤といった対症療法で自然治癒します。

 

喉頭癌

喉頭は声を出すための声帯がある器官です。

喉頭癌は、喉仏の奥にある声帯やその上下にできる癌のことです。

喉頭癌は、60歳以上に発病のピークがあり、発症率は10万人に3人程度です。

男女比は15:1であり、圧倒的に男性が多いのです。

 

原因

喉頭癌の危険因子は、タバコとお酒です。

これらの継続的な刺激が発がんに関係すると言われており、喉頭癌の人の喫煙率は97.3%にものぼります。

アルコールの飲み過ぎは、声帯より上に発生する声門上がんの発生に関係するとされています。

また、胃酸の逆流(逆流性食道炎)も喉頭癌の原因になると考えられています。

 

症状

初期症状は、癌が発生する部位により異なります。

声帯そのものに癌が発生する場合は、癌が小さいうちから、声帯の振動が悪化することで、声がれが現れます。

声門上がんの場合は、固形物や刺激物を飲み込んだときに、喉に痛みや異物感を感じます。

 

治療

喉頭癌の治療では、主に放射線治療と手術が中心となります。

 

咽頭カンジダ症

カンジダ菌が喉に繁殖し、炎症を起こす病気です。

初期には、喉に痛みや乾燥感をともない、炎症が広がると、ものを飲み込むのが困難になります

 

中・下咽頭腫瘍

中咽頭、下咽頭に腫瘍が生じるものです。

悪性の場合は腫瘍が大きくなると、神経が圧迫されて、喉に強い痛みを生じ、嚥下が困難になります。

 

再生不良性貧血

血液は骨髄でつくられますが、骨髄の働きが衰えて、赤血球が十分につくられなくなるために起こる貧血を再生不良性貧血といいます。

全身の倦怠感、歯肉や鼻から出血しやすい、発熱、喉の痛みなどの症状が現れます。

軽症であれば輸血の必要はありませんが、輸血が必要になることも多いです。

 

さて、ここまでは、喉がイガイガして痛む病気について説明しました。

次は、喉のイガイガや痛みに加えて、咳が止まらない原因について解説します。

sponsored link

喉がイガイガして咳が止まらない原因

喉のイガイガや痛みだけでなく、咳が長く続く場合は、次のような病気の疑いがあります。

  1. 気管支喘息
  2. 咳喘息
  3. 慢性閉塞性肺疾患
  4. 副鼻腔炎気管支症候群

 

では、順番に説明します。

 

 

気管支喘息

気管支喘息は、気管支を取り囲む筋肉が収縮したり、分泌物が増加したために、肺への空気の出入りが悪くなる病気です。

そのため、苦しい息をするたびに、ゼーゼー、ヒューヒューといった喘鳴がします。

風邪にかかってから、咳が止まらない、そのうちに喘鳴が聞こえるようになった、息苦しくなったというときは、喘息が疑われます。

 

なお、喘息の症状は、夜、とくに明け方に悪化します。

大きな発作では、呼吸困難を起こし、死亡することもあります。

 

咳喘息

気管支喘息では、喘鳴や呼吸困難などの症状を伴いますが、咳だけを症状として訴える人がいて、これを咳喘息と呼びます。

女性に多く、咳喘息の人は近年増えていると言われています。

症状は、咳のみで、就寝時、深夜、あるいは早朝に強いことが多く、咳き込んで眠れない、咳で目が覚めて横になれないなどの訴えがしばしば聞かれます。

 

上気道炎がきっかけで悪くなることが多く、その他に気温の変化、受動喫煙、香水や線香の煙の刺激やにおい、会話、運動、過労、睡眠不足で悪くなることもあります。

 

慢性閉塞性肺疾患

慢性閉塞性肺疾患は、喫煙や粉塵などの有害な粒子、ガスの吸入などによって肺に炎症が起こり、次第に呼吸が困難になっていく病気です。

しつこい慢性の咳や痰、体を動かしたときの息切れ、喘息で見られるゼーゼーという呼吸を特徴とします。

 

副鼻腔炎気管支症候群

慢性副鼻腔炎に、慢性気管支炎、気管支拡張症、びまん性汎細気管支炎などが合併したものをいいます。

慢性副鼻腔炎で膿性の鼻水が喉に落ちてくると、気管支にも影響を与えることがあります。

鼻づまり、鼻水、後鼻漏、嗅覚障害、頭重感、せき、痰、呼吸困難などの症状が現れます。

 

 

 

では、最後に喉の痛みを治す方法について紹介します。

 

喉のイガイガの治し方

喉のイガイガの治し方については、こちらの記事で詳しく説明しています。

喉の痛みの治し方13選

 

まとめ

喉のイガイガは、空気の乾燥や、チリ・ホコリ・煙などの物理的刺激による一時的なものから、病気による慢性的なものまで、原因は幅広いです。

いずれにしても、症状がなかなか治まらない場合は、本記事で説明したように病気が潜んでいる疑いもあるので、早めに医療機関にかかってください。

sponsored link