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唾を飲み込んだときや、食事をしたときに、喉の痛みに加えて、耳に痛みが走ることはありませんか?

耳が痛くなる病気としては、急性中耳炎が有名であり、子供が発症しやすいものですが、大人でも普通感冒の合併症として起こることがあります。

 

一方で、耳に疾患がないのに、耳が痛むことがあります。

実は、その場合、喉に炎症が起きている疑いがあり、扁桃炎や咽頭炎を発症しているケースがよくありあります。

今回は、喉と耳が痛い原因や対処法についてまとめておきます。

喉と耳が痛い原因

喉と耳が痛むのは、次のような原因が考えられます。

  1. 急性扁桃炎
  2. 扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍
  3. 急性咽頭炎
  4. 舌咽神経痛
  5. 急性中耳炎
  6. 鼻咽腔炎

では、順番に説明します。

 

急性扁桃炎

急性扁桃炎では、喉と耳の両方に痛みが現れることがあります。

急性扁桃炎は、口蓋扁桃に急性の炎症が起こる病気です。

喉の衛生状態の悪化、過労や睡眠不足などのストレスが加わると、抵抗力のバランスが崩れて起こります。

 

原因

ほとんどは、細菌感染によるものですが、ウィルスによるものも一部見られます。

最近では、性行為によるクラミジア感染、単純ヘルペスウイルスII型の感染で、急性扁桃炎が起こることもあります。

 

症状

喉の痛みが強く、飲食物を飲み込めず、耳の周りに響くような痛みを感じることがあります。

また、ひどい寒気、だるさ、38度以上の高熱、手足や背中の関節の重さや痛みが起こることもあります。

口の中では、口蓋扁桃が周囲より赤く腫れ、しばしば表面に膿栓と呼ばれる小さい白いものがついています。

 

治療

抗生物質の使用が治療の中心です。

成人であれば、抗生物質の内服により、1週間程度でほとんど治癒しますが、ときに重症化することもあります。

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扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍

急性扁桃炎の炎症がひどくなり、口蓋扁桃をおおう皮膜と咽頭収縮筋の間にある隙間に炎症が見られるものを扁桃周囲炎、そこに膿がたまった状態を扁桃周囲膿瘍といいます。

 

症状

急性扁桃炎より症状が激しく、強い喉の痛みが生じて、口を開けることができず、つばも飲み込めなくなることがあります。

飲食物もほとんど飲み込めないので、脱水をともない、衰弱が激しくなります。

喉の腫れのため、ふくみ声になります。

発熱は38度以下の微熱であることが多いです。

 

治療

水分補給と抗生物質の使用が基本となります。

激しい痛みから飲食物が十分に摂取できず、脱水などで全身状態が悪いときは、入院して水分や栄養を点滴で補充したり、抗生物質の静脈内注射が必要です。

扁桃周囲膿瘍の場合は、注射針を用いて膿を排出させたり、腫れている部位を切開して排膿させる必要があります。

 

まれに、頸部に膿瘍が広がることがあり、この場合は頸部を切開して、早急に膿を取り出すことが必要になることもあります。

扁桃周囲炎を繰り返す場合は、口蓋扁桃の摘出手術を行ないます。

 

 

急性咽頭炎

急性咽頭炎では、喉の痛みと耳の痛みの両方をともなうことがあります。

急性咽頭炎は、急性炎症が咽頭粘膜全体に広がり、咽頭粘膜が赤くなり、腫れが現れる病気です。

一般的な病気であり、俗に喉風邪と呼ばれるものです。

急性咽頭炎は、かぜ症候群のうち、咽頭症状の強い状態が含まれます。

 

原因

鼻や喉から侵入したウィルスや細菌の感染によって起こります。

アデノウィルス、コクサッキーウイルス、インフルエンザウィルスなど、かぜ症候群を起こすウィルスの感染や、化膿性連鎖球菌、インフルエンザ菌、肺炎球菌などによる細菌感染の場合があります。

 

症状

感染する病原体の種類によって症状が異なります。

共通した症状としては、咽頭粘膜全体が赤くなり、リンパ濾胞(小リンパ球の集まる部位)の腫れがみられ、咽頭痛が起こります。

特に、咽頭後壁にある咽頭側索の炎症が強い場合は、ものを飲み込むときに耳の痛みを伴います

 

ウィルス感染では、発熱、関節痛、全身倦怠感などの全身症状を伴いやすいです。

また、首の後のリンパ節が、縦に連なって腫れることが多いです。

なお、口蓋扁桃に白い苔のようなものが付着して、赤い腫れが著しい場合は、急性扁桃炎です。

 

急性咽頭炎のあとには、二次感染による気管支炎が起こりやすく、咳や痰がしばらく続きます。

高齢者や免疫力が低下している人は、肺炎の併発にも注意が必要です。

 

治療

ウィルス感染の場合は、原則として抗生物質は用いませんが、二次感染が疑われる場合には使用します。

細菌感染の場合は抗生物質の内服が有効です。

 

舌咽神経痛

舌咽神経痛は、刺すような強い痛みが、舌の奥、咽頭を中心に起こる神経痛で、痛みが耳にまで響きます

さらに、痛みは数分続き、短時間の休みをはさんで、繰り返します。

ものを噛む、飲み込む、話をするといったことをきっかけとして痛みだすケースがよくあります。

中年の男性に比較的多く見られます。

 

治療には、抗けいれん薬を使用し、かんばしくなければ、神経をブロックしたり、手術したりします。

 

 

 

急性中耳炎

急性中耳炎は、原因として鼻や喉に炎症が起きている場合が多いです。

この病気は、中耳の病気の中で最も頻度が高く、特に子供が発症しやすいのが特徴です。

風邪などの上気道炎に続いて、発熱、耳痛、難聴、耳閉塞感などが現れます。

 

原因

上気道の炎症によって鼻腔や咽頭に炎症が生じると、鼻咽頭の粘膜が腫れて、細菌感染が起こります。

一般的には、肺炎球菌、インフルエンザ桿菌、ブランハメラ・カタラーシスという細菌が原因菌となることが多いです。

これらの原因菌が鼻腔や咽頭から耳管を通じて、中耳腔内に侵入することによって、中耳炎が発症します。

 

また、鼓膜に小さな穿孔がある場合は、洗髪、水泳、海水浴などの後に、外耳道側から細菌が侵入して中耳炎が生じる可能性があります。

 

症状

通常は、風邪または上気道炎の症状に続いて、中耳炎の症状が現れます。

鼻水、鼻づまり、咽頭痛、咳などの後に、耳閉塞感、激しい耳痛が起こります。

 

治療

原因菌に合わせて抗生物質を使用する必要があります。

ペニシリン系、セファロスポリン系抗生物質がよく用いられます。

痛みが激しく、中耳内に膿汁がたまって鼓膜が膨隆している場合は、中耳の減圧のために鼓膜切開を行ないます。

 

 

鼻咽腔炎

鼻咽腔に炎症が起こり、頭痛などの様々な症状が起こる疾患を鼻咽腔炎といいます。

頭痛、目の奥の痛み、顔面痛、耳痛、喉の違和感が現れます。

ときに立ちくらみなどの自律神経症状をともないます。

急性上気道炎(風邪)にかかったときに発症し、比較的短期間で治る場合と、慢性的に経過する場合があります。

通常は、数回の通院治療で完治します。

 

では、次に、喉と耳が痛いときの対処法について説明します。

 

対処法

喉の痛みがあるときに、食べ物を飲み込むと、耳に痛みが広がったり、耳に痛みが響いたりする場合、代表的な病気としては、扁桃腺(口蓋扁桃)の炎症が疑われます。

扁桃腺は被膜により囲まれていますが、その外側に迷走神経や舌咽神経等の神経があります。

喉の炎症が広がると、これらの神経が刺激されるため、耳の痛みが生じます。

特に、ものを飲み込んだときに、喉の痛みが増強されて耳に響くのです。

 

急性扁桃炎などの扁桃腺の炎症には、抗生物質がよく効くので、病院で処方してもらうのが最も確実な治療法です。

市販薬の場合は、トラネキサム酸やカンゾウエキスを含む内服薬は、扁桃腺の腫れや痛みを鎮める効果が期待できます。

例えば、ペラックT錠などが有名です。

また、扁桃腺の炎症には葛根湯小柴胡湯などの漢方もよく効くとされています。

病院は何科へ行けばいいのか?

喉と耳の両方に痛みが生じている場合は、耳鼻科または耳鼻咽喉科を受診した方がよいでしょう。

 

医療法人立石医院の公式サイトでも以下のようにアドバイスされています。

風邪は、内科ですか?耳鼻科?ですか?という質問は本当によくされます。

ノドも耳も痛いけど、中耳炎は起こしてないか?外耳に痛みの原因はないのか?咽は?扁桃腺(口蓋扁桃)は腫れてないのか?
風邪からきているのか?どうか?というときに、首から上のこれらがチェックできる、耳鼻咽喉科に相談するのはいい方法かもしれません。

大まかですが、咳やおなかの症状など首から下の症状が主な時は内科、首から上は耳鼻科という考えは、良いかもしれません。

出典:http://www.tateishi-ent-cl.com/20140607220124

 

 

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