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最近、喉が詰まった感じがして、喉に違和感や不快感を覚えることはありませんか?

喉のつかえ感は、食べ過ぎたり飲みすぎたりしたとき、ストレスが溜まっているとき、首が凝っているときなどに起こります。

たいては一時的なものですが、長く続く場合は、厄介な病気が潜んでいることがあります。

 

今回は、喉が詰まる原因と解消法について、まとめておきます。

喉のつかえ感の原因

喉が詰まる感じがするのは、次のような原因が考えられます。

  1. 首こり
  2. 自律神経の乱れ
  3. 胃酸の逆流
  4. ウィルスや細菌への感染
  5. アレルギー
  6. 異物の誤飲
  7. その他の病気

では、各要因について順番に説明します。

 

 

首こり

喉の違和感の要因として、首こりが挙げられます。

これは、胸鎖乳突筋斜角筋という筋肉の凝りが原因です。

強いストレスを感じたり、奥歯を強く噛みしめたりすると、これらの筋肉が緊張します。

また、デスクワークなどで、長時間パソコン画面を見続けることで、猫背で顎を突き出した姿勢となり、これが首周りの筋肉を緊張させ、疲労させます。

 

首の筋肉の緊張が続くと、首にいつまでも解消されないコリが残り、これが喉の違和感、異物感、つかえ感の原因になっていることがあります。

 

自律神経の乱れ

自律神経は、様々な臓器や器官の働きを自動的に調整しています。

私たちが食べ物を飲み込むとき、食道に入った物は、食道の筋肉の蠕動運動により、胃に向かって押し出されていきます。

そのため、たとえ逆立ちしていても、食べ物は胃へと到達します。

 

ところが、ストレスなどにより、自律神経のバランスが乱れると、食道の働きが悪くなり、食べ物を飲み込みにくく、つかえた感じが起こることがあります。

 

胃酸の逆流

食べ過ぎったり、アルコールを飲みすぎたりすると、食道下部の筋肉が緩みやすくなります。

お酒を飲みすぎたときに、喉の奥から酸っぱいものがこみ上げてくることがありますが、これは胃酸が逆流しているためです。

そして、逆流した胃酸が喉の粘膜を傷つけると、炎症が起きて、喉のつかえ感、違和感、痛みなどを感じることがあります。

 

ウィルスや細菌への感染

風邪やインフルエンザなどのウィルスや、細菌に感染すると、喉に炎症が起こるため、痛み、イガイガした感じ、つかえ感などがあらわれます。

 

アレルギー

喉の詰まりは、アレルギーにより、気管に炎症が生じることでも起こります。

アレルゲンは、家のホコリ、ダニ、ペットの毛、花粉、食べ物(卵、牛乳、そば)など様々です。

 

異物の誤飲

魚の骨などの異物が喉に引っかかることで、つかえ感を生じさせている可能性があります。

大きめの錠剤やカプセル剤などを服用した際に、薬が喉の粘膜に張り付いたり、喉の凹みに引っかかることで、つかえ感や違和感が起こることがあります。

口の中が乾燥していたり、薬と一緒に飲む水の量が少ないと、喉にひっかかりやすくなります。

また、寝転がって服用した場合も、喉にくっつく可能性が高くなるので、要注意です。

 

その他の病気

喉に詰まりやつかえを感じるのは、病気が原因の可能性もあります。

こちらについては、次項で詳しく説明します。

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喉に詰まりを感じる病気

喉に詰まった感じ、違和感、異物感などが起こる病気には、次のようなものがあります。

  1. 咽喉頭異常感症
  2. 甲状腺機能の異常
  3. 慢性咽頭炎
  4. 慢性喉頭炎
  5. 慢性扁桃炎
  6. 食道炎
  7. 神経性胃炎
  8. 食道アカラシア
  9. 食道アトニー
  10. 食道憩室
  11. 躁鬱病
  12. 声帯ポリープ
  13. 食道癌
  14. 喉頭癌
  15. 仮声帯肥大
  16. 気管支喘息
  17. 鉄欠乏性貧血
  18. シューグレン症候群
  19. 筋萎縮性側索硬化症
  20. 進行性球麻痺

では、順番に説明します。

 

咽喉頭異常感症

咽喉頭異常感症は、耳鼻咽喉科医が診察や検査を行って、咽頭や喉頭に異常が認められないと判断したのにもかかわらず、患者が喉の異常を訴えている状態の総称です。

 

原因

原因は不明であり、多くの場合は心理的な要因が関わっています。

神経質な人に多く、ストレスや抑うつ傾向、更年期障害との関連も疑われています。

癌を心配するなどの感情的な要因が関与しているとも言われています。

 

症状

喉の違和感、閉塞感、異物感などがありますが、常に現れるわけではなく、食事中や何かに熱中しているときは、忘れているといった特徴があります。

 

治療

特に決まった治療法はありません。

しばらく経過を観察しても症状が軽快しない場合には、抗不安薬が用いられることもあります。

また、咽頭や喉頭の早期癌が発見できずに咽喉頭異常感症として治療されてしまう場合もまれにあるので、症状がよくならない場合は、あらためて検査する必要があります。

 

甲状腺機能の異常

甲状腺機能亢進症や甲状腺機能低下症の症状の一つで、喉に違和感を感じることがあります。

 

 

慢性咽頭炎

咽頭粘膜の炎症、赤らみ、腫れなどの症状が慢性化して続くものです。

 

原因

急性咽頭炎にかかった後、二次感染を起こして症状が長引く場合や、慢性副鼻腔炎による後鼻漏により咽頭が刺激されて炎症が起こる場合などがあります。

また、喫煙、花粉などのアレルゲンによる刺激や、夜間に鼻がつまって口呼吸するために喉が乾燥して起こることもあります。

最近では、睡眠時に、喉に胃酸が逆流して、咽喉頭に慢性炎症が引き起こされることが増えているようです。

これは、遅い時間帯での夕食、高脂肪食やアルコール摂取などが関係しており、咽喉頭酸逆流症と呼ばれています。

 

症状

比較的軽い咽頭痛、喉の違和感、痰がからむなどの症状が長く続きます。

 

 

慢性喉頭炎

咽頭粘膜の軽い炎症が長期間続いている状態です。

中高年の男性に多く見られる病気です。

 

原因

急性喉頭炎を繰り返したり、治る過程で、喫煙、声の酷使、後鼻漏などが加わったために、治りが遅れて起こります。

乾燥やホコリの多い環境で仕事をしている人、鼻の病気などで口呼吸する人に起こりやすく、アレルギーが原因になることもあります。

また、最近では逆流性食道炎も原因の一つとされています。

 

症状

声がかれる、咳、痰、喉の異物感・不快感などが起こります。

 

治療

消炎酵素薬、去痰薬、、抗アレルギー薬の内服や、副腎皮質ホルモン剤などをネブライザーで吸入することがあります。

喫煙や飲酒など生活習慣の改善や加湿器の使用も有効です。

 

慢性扁桃炎

扁桃腺に軽い炎症が持続する状態です。

喉の痛み・違和感・乾燥感などの症状が長く続きます。

治療では、陰窩の洗浄、膿栓の吸引、薬物塗布、うがいなどを中心に、症状や状態に合わせて少量の抗生物質、消炎薬などの内服を行ないます。

飲酒や喫煙により症状が悪化することが多いので、控えましょう。

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食道炎

何らかの刺激によって、食道に炎症を起こしたものです。

食道炎の原因は、逆流性食道炎、感染性食道炎、薬剤性食道炎、放射線性食道炎など様々です。

胸やけ、ものを飲み込みにくいなどの症状が現れます。

 

神経性胃炎

ストレスや過労により、自律神経のバランスが崩れて起こる胃炎です。

気分低下、喉がつかえる、胸やけ、胃の痛みなどの症状が現れます。

 

食道アカラシア

食べ物を食べたときに、食道下部から胃の噴門(胃の入り口)にかけての筋肉がゆるまず、食べ物を胃に送り込めない状態です。

食べ物が食道にとどまるため、食道が膨れてしまいます。

 

症状

食べ物が飲み込みにくかったり、食道に物がつかえているような感じがします。

食べ物は固形物より流動物の方が飲み込みにくく、食道にたまっている食べ物を嘔吐したり、就寝中に気管に逆流して、咳き込んだりします。

精神的なストレスによって症状が悪化することがあります。

 

治療

薬物療法、物理的療法、外科的療法があります。

薬物療法では、抗コリン剤などを利用して括約筋を弛緩させます。

鎮静剤や精神安定剤が有効な場合もあります。

 

 

食道アトニー

食道は、管の壁にある輪状筋と縦走筋が波のように蠕動運動をしているため、たとえ横になっていても食べ物は胃に送られますが、この運動機能が低下したために食べ物が飲み込みにくくなった状態です。

 

食道憩室

食道憩室は、食道壁が袋状になって、外側へ張り出したものです。

下咽頭部や食道の中部、横隔膜のすぐ上で起こりやすく、それぞれ下咽頭憩室、中部食道憩室、横隔膜上憩室と呼ばれています。

 

症状

中部食道憩室、横隔膜上憩室では、憩室内部に食べ物がたまることが少なく、症状のないことがほとんどです。

下咽頭憩室では、喉の違和感、食べ物が逆流しているような感じ、胸やけ、咳、飲み込みにくさなどを覚えることがあります。

また、誤嚥性肺炎を合併すると、重い状態になることがあるので注意が必要です。

 

治療

特に、症状がない場合は、治療は行ないません。

症状がある場合は、手術をして、憩室を切除します。

憩室の中に癌が発生することもあるので、定期的な検査が必要です。

 

 

躁鬱病

躁鬱病では、気分の落ち込み、意欲の低下、頭痛、便秘、肩こり、不眠などが見られますが、身体症状の一つで、喉に異常感を感じることがあります。

 

声帯ポリープ

声帯にポリープ(腫瘤)が発生する病気で、歌手や教師など日常的に大きな声を出す人によく見られます。

女性よりも男性に多いのが特徴です。

 

症状

喉に異物感を覚えて、しきりに咳払いをし、声がしわがれます。

また、ポリープが大きくなると呼吸が苦しくなることもあります。

 

治療

喉を酷使せず、楽な発生をするよう努めるうちに自然に治癒することもありますが、長期間治らなかったり、ポリープが大きくなる場合には切除手術を行ないます。

 

食道癌

喉の下から胃の入り口までの間のどこかに癌ができるものです。

特に、60、70代の男性に多い病気で、長年にわたり飲酒喫煙していたり、辛いものをよく食べる人に多く見られると言われています。

進行が早く、周囲の臓器やリンパ節への転移も起こります。

 

症状

この病気の初期には、自覚症状がないことが多いのですが、自覚症状があったとしても胸痛、食欲不振、胸やけなどです。

進行すると、喉のつかえ感がひどくなり、飲食物を飲み込みにくくなります。

また、ものを飲み込むときに、しみる、痛む、つかえる、異物感、圧迫感などを感じます。

 

治療

食道を切除する手術療法が有効ですが、進行の状態に応じては、放射線療法や化学療法などを組み合わせて行ないます。

 

喉頭癌

喉頭は、喉仏のあたりの部分で、声門、声門上部、声門下部の3つの部分に分かれます。

喉頭癌は、この喉頭に発生する上皮癌です。

なかでも声門には声帯があり、喉頭癌の7割ほどがこの声門に発生します。

女性よりも男性に多い病気であり、大声を出す仕事の人や、喫煙者が極めてかかりやすいものです。

空気感染などの環境悪化が誘発すると考えられています。

 

症状

声帯にできる癌は、数ミリと小さいものでも、かすれ声になったり、声が出なくなります。

声帯より上にできれば、声のかすれよりも、喉の異物感の方が多く現れます

声帯より下にできれば、腫瘍の拡大で喉頭の中が狭くなり、呼吸困難が起こります。

なお、癌ができる場所によらず、進行すると、声がれや呼吸困難などが起こります。

 

治療

初期であれば、放射線療法でほとんどのものは治ります。

進行したものは手術療法で摘出しますが、喉頭全部でなく一部摘出で機能を保存する方法もあります。

 

仮声帯肥大

大声や高い声を出したり、日常的に喉を酷使する人に見られる病気で、仮声帯が炎症を起こして、腫れるものです。

 

症状

声がかすれて、喉に異物感を覚えます。

 

治療

喉を酷使せず、楽な発声法を心がけることが大切です。

薬剤のスプレーまたは吸引で、仮声帯の炎症を緩和します。

声帯ポリープ、声帯結節、仮声帯肥大は、いずれも良性の喉頭疾患であり、ポリープや結節が悪性腫瘍に変化することはありません。

 

気管支喘息

ぜんそくは、気管支を取り囲む筋肉が収縮したり、分泌物が増加したために、肺への空気の出入りが悪くなる病気です。

初期症状として、喉や胸が詰まる感じが起こります。

 

鉄欠乏性貧血

体内の鉄分が不足するために起こる貧血です。

 

原因

鉄欠乏性貧血の原因には、次のようなものがあります。

  • 出血
  • 食品中の鉄分の不足
  • 胃腸での鉄分の吸収不足
  • 鉄欠乏性貧血をお起こす病気

まず、痔、胃腸の潰瘍や癌、腸管の傷などによって、少量の出血が長期にわたって続いている場合は、鉄欠乏性貧血を起こしやすいです。

また、無理なダイエットや偏食などによっても鉄分は不足します。

そして、胃腸の粘膜に異常があると、鉄分の吸収がうまくいかずに、鉄不足になります。

胃炎、胃下垂などの病気がある人は、鉄分の吸収が妨げられて、鉄欠乏性貧血を起こすことがあります。

 

 

症状

だるさ、息切れ、動悸など貧血の一般症状がだんだんと現れてきます。

まれに、ものが飲み込みにくくなる嚥下困難をともなうことがあります。

 

治療

鉄欠乏性貧血そのものは、鉄剤の内服で治ります。

たいていは、2~3ヶ月の服用が必要です。

 

シューグレン症候群

全身の外分泌腺に炎症が起きて、涙や唾液の分泌が低下してしまう病気です。

はっきりした原因はわかりませんが、免疫異常で起こるもので、膠原病の一つです。

 

症状

乾燥症状が特徴です。

目がゴロゴロしたり、目ヤニが多くなっったり、口が乾いたり、唾液が出なくなったりします。

また、ものが飲み込みにくいなどの症状が現れます。

他にも関節痛などが起こります。

 

治療

涙腺や唾液腺の症状だけなら、人工涙液や人工唾液を使用します。

関節痛などには、非ステロイド系の消炎鎮痛剤を使います。

 

筋萎縮性側索硬化症

運動神経が障害される疾患であり、40~60代の男性に多い病気です。

 

症状

通常は、片側の手または足の筋力の低下と筋萎縮で始まります。

手足が動かせなくなる、構音障害、嚥下障害などが現れます。

 

治療

現在のところ、根本的な治療法は確立されていません。

 

進行性球麻痺

筋萎縮性側索硬化症の特殊型で、延髄の運動ニューロンから病変が始まります。

 

鼻声になる、構音障害、嚥下困難(ものを飲み込みにくい)、舌の萎縮などが起こります。

また、会話と食事ができないため、心理的負担が大きく、栄養障害を起こしやすいため、予後は不良で、多くは発病から3年くらいで肺炎などにより死亡します。

 

喉の詰まりを解消する方法

喉のつかえを解消するには、次の方法があります。

  • うがいをする
  • 市販薬を使う

 

うがいをする

まず、喉の粘膜が腫れたり、炎症を起こしている場合は、安静にして、よくうがいをします。

うがいにより、喉を消毒・殺菌しましょう。

また、空気の乾燥に注意し、タバコやお酒を控えます。

 

市販薬を使う

 

喉のつかえ感や異物感には、武田薬品のストレージタイプHという薬がおすすめです。

ストレージタイプHは、喉の異物感の解消に特化した薬です。

 

まとめ

喉が詰まる感じがするのは、次のような原因が考えられます。

  1. 首こり
  2. 自律神経の乱れ
  3. 胃酸の逆流
  4. ウィルスや細菌への感染
  5. アレルギー
  6. 異物の誤飲
  7. その他の病気

 

喉の詰まった感じが長引く場合は、本記事で紹介したように、様々な疾患が隠れている場合があるので、耳鼻咽喉科や内科を受診しましょう。

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