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毎年、冬に流行し、嘔吐・下痢・発熱などの症状で、私たちを苦しめるノロウィルス。

今回は、ノロウィルスの2016-2017シーズンの流行時期や流行状況などについてまとめておきます。

※最新情報が入り次第、記事を更新します。

 

ノロウィルスはいつから流行するのか?

まず、一般的なノロウィルスの流行時期について確認しておきましょう。

厚生労働省が公表しているノロウィルスによる食中毒発生状況をまとめたグラフを見ると、ここ5年間では、毎年10月から11月にかけて、急激に事件数が伸びていることが分かります。

 

【ノロウィルスによる食中毒発生数の推移】

厚労省 ノロウィルス 食中毒発生状況 2011-2015

出典:http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html

 

つまり、ノロウィルスは10月から流行し始めると考えられます。

そして、12月から1月にかけてピークを迎え、その後は3月くらいから徐々に収束へと向かっていくものと予想されます。

 

さらに、別の機関のデータも確認しておきましょう。

以下のグラフは、大阪府における感染性胃腸炎(ノロウィルス、ロタウィルス)の流行状況を表しています。

 

大阪 感染性胃腸炎 流行状況 2013-2016

出典:http://www.pref.osaka.lg.jp/iryo/osakakansensho/kansenseiichoen.html

 

このグラフからも、10月から11月にかけて感染性胃腸炎の発生数が急増していることが伺えます。

赤い実線で示された2016年の発生状況を例年と比較すると、同じような動きをしていることから、2016-2017シーズンのノロウィルスも、10月くらいから感染者数が増えていくと予想できます。

 

では、次に最新のノロウィルス感染の発生状況について説明します。

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2016-2017最新のノロウィルスの流行状況

ここでは、2016-2017シーズンのノロウィルス感染症の流行状況を確認しておきましょう。

 

ノロウィルス 感染者数 2017

 

 

出典:http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/gastro/gastro/

 

上のグラフは、感染性胃腸炎の患者数の推移を表しています。

これは、東京都感染症情報センターが公表している2017年1月8日時点における最新データです。

赤線が2016-2017シーズンの患者数を示しており、例年よりも早く患者数が急増したことがわかります。

ただし、すでにピークは過ぎ、患者数は急減しており、収束に向かっているように見えます。

 

続いて、こちらは感染性胃腸炎の都内流行マップであり、東京都感染症情報センターのサイトより引用しています。

ノロウィルス 都内流行マップ

 

出典:http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/gastro/gastro/

 

12月時点では、都内全域が真っ赤の状態であり、ノロウィルスが猛威を振るっていました。

しかし、現在は黄色に変わっており、感染性胃腸炎は収束に向かっていると考えられます。

 

次に、感染性胃腸炎の集団発生についても見ていきます。

以下のグラフより、10月から11月にかけて、保育所で患者数が激増していることが分かります。

ただし、12月から1月にかけて、集団発生の施設数が大きく減少しており、やはり感染性胃腸炎の流行はピークを過ぎていることが伺えます。

 

ノロウィルス 集団発生状況

 

出典:http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/gastro/gastro/

 

 

なお、ノロウィルス感染の発生状況については、最新の流行情報が更新され次第、順次、最新情報を追記していきます。

続いて、2016-2017シーズンに流行が予想されているノロウィルスの特徴と症状について説明します。

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2016-2017ノロウィルスの特徴と症状

まずは、2016-2017シーズンのノロウィルスの特徴について解説します。

 

1.新型ウィルス「GⅡ.17」の感染者数増が危惧される

従来、ノロウィルスは「GⅡ.4」と呼ばれるタイプが主要でした。

しかし、2014年に川崎市で「GⅡ.17」という新型が発見されてからは、2015年に入ると新型ノロウィルスの感染者数が急激に増えています。

 

以下の表は、2013-2015年におけるノロウィルスの発生件数をタイプ別にまとめたものです。

 

ノロウィルス G2.4 G2.17 事例数 2013-2015

 

出典:http://www.nih.go.jp/niid/ja/id/778-disease-based/na/norovirus/idsc/iasr-news/5903-pr4273.html

 

この表からも、2015年に入ると、従来の「GⅡ.4」より新型の「GⅡ.17」の発生件数が大きく伸びていることが分かります。

よって、2016-2017シーズンも、「GⅡ.4」だけでなく、新たなタイプ「GⅡ.17」の流行に注意しておかなければなりません。

 

なお、ネットでは「血液型がB型とAB型の人はノロウィルスに感染しない」などと言われていますが、これはNorwalk/68(GI/1)というタイプにのみ言えることです。

GII/4やGII/17の遺伝子型のノロウィルスについては、血液型の種類に関係なく、感染の危険性があるので注意しましょう。

血液型とノロウィルスへの感染のしやすさの関係については、以下の記事で詳細に説明しています。

ノロウィルスに感染しない血液型はB型とAB型?血液型抗原によって感染率が変わるぞ

 

それでは、これら2つのタイプのノロウィルスに感染した場合の症状について説明します。

 

2.ノロウィルスの症状

ノロウィルスに感染した場合、「GⅡ.4」と「GⅡ.17」において、症状に大きな差はありません。

しかし、「GⅡ.17」については、新型のため免疫を持っている人が少ないので、過去にノロウィルスに感染したからといって油断していると、痛い目にあう可能性があります。

どちらのタイプも、感染すると1~2日で発症します。

 

そして、激しい嘔吐、下痢、腹痛、発熱などの症状が表れ、1~3日後には快方へと向かいます。

 

ただし、体調が回復した後も、1~2週間くらいは、便の中にウィルスが潜んでいるので、周りの人への二次感染を防ぐための配慮が大切です。

しばらくは、トイレで用をたした際には、石鹸を使って綺麗に手を洗うなど、清潔な状態を保つよう心がけましょう。

 

また、ノロウィルスは潜伏期間中でも他人にうつる可能性があります。

詳しくは、以下の記事で解説しています。

ノロウィルスは潜伏期間でもうつるのか?感染から発症までの期間も要注意!

 

次に、ノロウィルスの予防方法について、解説します。

 

ノロウィルスの予防法

マスクをする女の子

ノロウィルスの予防策を理解するためには、ウィルスの感染経路を把握しておく必要があります。

ノロウィルスは、主に以下のような経路で人に感染します。

 

  1. ノロウィルスに感染した人の便や吐物に触れたことによる、手を介した二次感染
  2. 人から人への飛沫感染、直接感染
  3. 食品を取り扱う人や調理器具などが汚染されていることによる、食品を介した感染
  4. 十分な加熱調理がされていない生の食べ物を摂取したことによる感染

 

そのため、ノロウィルスについては、次のような対策が有効と言えます。

  • 用をたした際や感染者の便、吐物を処理した場合は、必ず石鹸を使って手を洗う
  • 感染者の汚物を処理する際には、ビニール手袋を着用する
  • トイレはレバーや便座などを除菌してから使う
  • 帰宅した際には、手洗い、うがいを励行する
  • 生の魚介や肉、生卵は控える
  • 食品は85℃以上で中心部まで加熱調理を行う
  • 不要な外出は避ける
  • 外出する際には、マスクを着用する

 

様々な予防策が考えられますが、行き着くところは、手洗い、うがい、マスクの着用など基本的なウィルス感染対策となります。

なお、ノロウィルス感染症の予防には、ラクトフェリン入りのヨーグルトを食べることも有効です。

ノロウィルス予防にヨーグルトが効果的な理由|ラクトフェリン100mgでノロ対策を始めよう!

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それでも感染した場合はどうする?

ノロウィルスの予防策を講じていたとしても、飛沫感染など防ぎようがない状況で感染してしまうことは想定しておかなければなりません。

感染してから、アタフタしないためにも、あらかじめ対処法を把握しておくことが大切です。

 

先に説明したように、ノロウィルスに感染すると、激しい嘔吐と下痢に襲われ、場合によっては発熱を伴うこともあります。

また、下痢と嘔吐に同時に襲われることもあるので、トイレに駆け込む際には、バケツ、ゴミ袋、ビニール袋、紙袋などが必要になります。

そのため、特に一人暮らしの方は、冬にはノロウィルスに感染することを想定して、ゴミ袋などを少し多めにストックしておくことをおすすめします。

 

ノロウィルスには特効薬などがないので、症状が落ち着くまでの1~3日間は安静にしておかなければなりません。

下痢や嘔吐などの体の防御反応によって、ウィルスを体内から排出していくのです。

ただし、飲んでもすぐに吐いてしまったり、下痢が続くようならば、口から栄養を摂取することができないので、病院にて点滴を受ける必要があります。

 

また、下痢をすると体力を消耗するとともに、脱水症に陥ることもあります。

そのため、経口補水液を常備しておくことも大切です。

さらに、下痢を繰り返すと、体力が大きく低下し、ぐったりした状態になるので、早めに医者にかかった方がよいでしょう。

少しでも疑わしい症状が表れた段階で、病院へ行くことをおすすめします。

 

ちなみに、ノロウィルス感染症が完治するまでの期間については、以下の記事で説明しています。

ノロウィルスの完治までの期間は?目安となる日数を解説

 

まとめ

2016-2017シーズンのノロウィルスは、例年通り10月から11月の間に、感染者が急増することが予想されます。

また、昨年と同様に、従来型の「GⅡ.4」と新型の「GⅡ.17」が猛威をふるう可能性が高く、「GⅡ.17」タイプについては、免疫を持っている人が少ないので、過去にノロウィルスに感染した人も注意が必要です。

 

ノロウィルス感染の予防法としては、手洗い、うがい、マスク着用などの基本的なウィルス対策を実施するしかありません。

また、ノロウィルスについては、特効薬がないので、感染した場合は、安静にして下痢や嘔吐などの症状が止まるのを待つしかないのです。

ただし、下痢を繰り返すと、大幅に体力が低下してしまったり、脱水症に陥る危険性もあるので、ベッドから動けなくなってしまう前に、医者へ行きましょう。

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