Pocket
LINEで送る

ノロウィルスに感染してから完治するまでの期間についてまとめておきます。

もし、あなたがノロウィルスに感染して、嘔吐や下痢で苦しんでいるなら、苦痛から解放されるまでの時間を知ることで、少しでも希望が持てるはずです。

また、この記事を読んでいる人の中には、次のような悩みを抱えている人もいることでしょう。

  • 症状は収まったものの、完治したのか判断がつかなくて困っている
  • いつになったら出社してよいのか分からなくて悩んでいる
  • 病院で完治証明書(治癒証明書)を発行してもらえるのか分からない

 

今回は、ノロウィルスに関する上記のようなお悩みに回答しています。

 

ノロウィルスが完治するまでの期間

ノロウィルス感染から完治するまでの期間を知るには、症状が継続する日数やウィルスが体内にとどまっている期間について把握しておく必要があります。

まず、ノロウィルスに感染すると、24時間~48時間の潜伏期間を経て発症します。

そして、嘔吐や下痢などの症状に繰り返し襲われますが、たいていの人は数日程度で自然に快方へと向かいます。

 

ただし、症状が収まっても体内にノロウィルスは残されており、10日から1ヶ月間くらいの間、便からウィルスが排出され続けます。

そのため、発症してから、約1ヶ月間はウィルスが体内に生存していると考えられ、二次感染の危険があります。

では、どの段階で完治したと判断すればよいのでしょうか?

 

ここで、ノロウィルス感染症において、「完治した」とされる状態については、次のようにいくつかの解釈ができます。

 

  1. 下痢や嘔吐などの主な症状が止まった
  2. 日常生活を普通に送れる状態まで回復した
  3. ノロウィルスが体内から完全に排出された
  4. 医師に治癒証明書を発行してもらった

 

そこで、各項目について1つずつ説明していきます。

sponsored link

1.下痢や嘔吐などの主な症状が止まった

下痢の男性

まず、老人や小さな子供を除いて、普通に体力のある大人であれば、2~3日程度で主な症状は収まります。

ノロウィルスの潜伏期間は、1日~2日とされているので、下痢や嘔吐などの症状が落ち着いた状態を「完治した」と定義するのであれば、完治までの期間は、感染してから3~5日程度ということになります。

 

2.日常生活を普通に送れる状態まで回復した

ノロウィルスに感染してから、日常生活を普通に送れるまでに回復するには、下痢や嘔吐などの症状が落ち着いてから、さらに2~3日程度かかります。

というのも、ノロウィルスに感染すると、ウィルスによって胃腸がダメージを受けるため、治ったように思えても、その後症状がぶり返すことがあります。

また、下痢を繰り返したことにより体内の水分が奪われ、体力も大きく低下しているので、症状が落ち着いたからといって、すぐに動きまわることは難しいでしょう。

 

まずは水分を摂取することから始めて、徐々に消化の良い食物を摂るようにして、体力を回復させる必要があります。

そして、通常の食事に戻した時点で、下痢などの症状が表れないことを確認してから、「完治した」判断することとなります。

そのため、症状が収まってからも、2日~3日くらいは安静にしていなければなりません。

 

よって、日常生活を送れる状態まで回復したことを完治とするなら、発症してから完治するまでの期間は、おおよそ1週間となります。

つまり、ノロウィルス感染症の治癒を自己判断するなら、完治までの日数は7日くらいと考えておけばよいでしょう。

 

3.ノロウィルスが体内から完全に排出された

次に、ウィルスが体外へすべて排出されたことをもって、完治とする判断について説明します。

まず、ノロウィルスの検査では、次の2通りの方法が一般的とされています。

  • ノロウイルス抗原検査
  • ウィルス学的診断

 

我々が利用する最寄りの医療機関(病院)では、ノロウイルス抗原検査により、患者の便に含まれるノロウィルスを専用の検査キットを用いて検出します。

この検査方法は、ウィルス学的診断と比べて、検査結果が出るまでの時間が短いというメリットがあります。

ただし、ノロウイルス抗原検では、少量のウィルスでは検査キットが反応しないことがあるので、感染者の体内から完全にウィルスが排除されたことを確認するのは難しいです。

また、この検査は、3歳未満、65歳以上を除いて、保険の適用外であるため、1万円ほどを自己負担しなければなりません。

 

一方で、ウィルス学的診断では、患者の便を電子顕微鏡法やRT-PCR法といった特殊な測定法を用いて、ウィルスの検出を行ないます。

この方法では、より確実かつ容易にノロウィルスを検出することができるのですが、一般の病院などでは行うことができません。

集団食中毒など大規模な感染の原因究明のために、研究機関や行政機関などでのみ実施されます。

 

以上から、我々が病院にてノロウィルス感染の検査を受ける場合、ノロウイルス抗原検査が適用されますが、実際のところ、この検査法でウィルスが体内から完全に排出されたことを証明することはできません。

 

4.医師に治癒証明書を発行してもらった

診察する男性医師

続いて、医師にノロウィルス感染症の治癒証明書を発行してもらうことで、完治を判断する方法について説明します。

先に説明したように、一般の医療機関で受けるノロウイルス抗原検査では、ウィルス感染について医学的に陰性だと証明することができません。

そのため、医師からノロウィルス感染症に対して、治癒証明書を発行してもらうことは難しいと言えます。

 

ただし、会社の就業規則などで、ノロウィルス感染後に出社する際に、医師の診断書が必要な場合は、病院で事情を説明すれば、診断書を発行してもらうことは可能です。

 

さて、ここまでの説明をまとめると、ノロウィルス感染症の完治の判断は、日常生活が送れる状態まで回復したことをもって、完治したと判断するのが現実的と言えます。

そして、ノロウィルス感染による症状が現れてから、嘔吐や下痢などの典型的な症状が収まり、普段の状態まで体力が回復するまでには、1週間ほどかかります。

つまり、ノロウィルスが完治するまでの期間は、目安として7日間くらいと考えておけばよいでしょう。

sponsored link

いつから出勤しても良いのか?

ノロウィルス感染症については、法律による出勤停止の期間などは具体的に定められていないので、自分が勤めている会社の就業規則に則ることとなります。

一般的には、嘔吐や下痢などの症状が回復すれば、出社可能としている会社が多いので、発症してから3~4日くらいで職場に復帰する人もいます。

ただし、先に説明したように、ウィルスによって胃腸が弱っていたり、体力が低下しているので、1週間くらいは安静にしておいた方がよいでしょう。

 

会社の就業規則が厳しくて、出社するために、証明書などが必要な場合は、最寄りの病院で医師に診断書を発行してもらってください。

その際には、次の2点が重要となります。

  • ノロウィルスに感染した疑いがあるという点
  • 嘔吐や下痢などの症状がなくなるまで、自宅療養が必要であるという点

 

これら2点を抑えていれば、診断書としては有効だと考えられます。

診断書を発行してもらうためには、3000円ほどかかり、自己負担となるので、その点はご注意ください。

 

続いて、ノロウィルス感染症の完治後に注意すべきポイントについて解説します。

 

完治後に気をつけるべきこと

重要ポイントを解説する男性

もともと、ノロウィルスは「GⅡ.4」と呼ばれるタイプが主流でしたが、2015年頃から「GⅡ.17」という新しいタイプの感染者が急激に増えています。

また、ノロウィルスは他にもいくつか種類があるため、一度感染したからといって、次にかからないというわけではありません。

完治後に、油断して手洗い、うがい、外出時のマスク着用などの基本的なウィルス感染症対策を怠っていると、別のノロウィルスに感染して、下痢と嘔吐を同時に起こす地獄の苦しみに再度襲われる可能性があります。

 

また、最初に説明したように、症状が収まっても体内にはノロウィルスが生き残っており、10日から1ヶ月間ほど、便にはウィルスが混じった状態となります。

そのため、用をたした後には、必ず石鹸で綺麗に手を洗うなど、周囲への気配りを忘れないようにしましょう。

あなたが会社に復帰した直後に、職場でノロウィルスの集団感染が起きたら、真っ先にあなたからの二次感染が疑われ、周囲からの心証が悪くなる恐れもあるので、気をつけましょう。

 

まとめ

ノロウィルス感染症の完治までの期間については、目安として1週間程度だと考えておいてください。

完治したかどうかの判断については、病院の検査による医学的判断が難しいので、自己判断により、普通に生活できるレベルまで回復した時点で、治癒したと判断するのが現実的と言えます。

ただし、会社によっては、医師の診断書等が必要な場合があるので、お勤めの会社の総務部などに確認しておいてください。

 

ノロウィルスは、毎年11月くらいから流行するので、「自分は大丈夫だろう」と過信せず、あらかじめ就業規則に目を通しておき、ノロウィルスに感染後に出社する際に、医師の診断書が必要かどうかくらいはチェックしておくことをおすすめします。

また、余談ですが、ノロウィルスにかかると少なくとも1週間は病欠することになるので、普段からズル休みを疑われるような方は、一応医師の診断書をもらっておいた方がよいかもしれませんね。

sponsored link

Pocket
LINEで送る