ノロウィルスは潜伏期間でも他人にうつることがあるのでしょうか?

赤ちゃんや幼児がいる家庭だと、子供にウィルスをうつしてしまわないか心配になりますよね。

今回は、潜伏期間中におけるノロウィルスの二次感染の可能性について解説するとともに、ウィルス感染の予防策についてもまとめておきます。

ノロウィルスの潜伏期間に二次感染することはあるのか?

先に結論から言うと、ノロウィルスは潜伏期間中でも他人にうつる可能性があります。

まず、ノロウィルスに感染すると、ウィルスが小腸の上皮細胞内で急速に増殖し始め、15時間後には便の中にウィルスが排出されるようになります。

ノロウィルスの潜伏期間は24時間から48時間なので、嘔吐や下痢などの症状が現れていなくても、便の中にはすでにウィルスが存在していることになります。

 

このとき、感染した人の便1gには100万個のウィルスが含まれています。

そもそも、ノロウィルスの特徴の1つとして、感染力が非常に強いことが挙げられ、10個~100個というごく少数のウィルスで感染してしまいます。

そのため、ノロウィルスに感染した人が用をたした後、手洗いをする前に触れる可能性のある場所、便座、便座カバー、レバー、ドアノブ、洗面台のハンドルなどには、ウィルスが付着している恐れがあります。

また、自宅であれば、家族が共有しているハンドタオルにもウィルスが潜んでいるかもしれません。

 

以上から、ノロウィルスに感染すると、潜伏期間中であったとしても、便の中には大量のウィルスが存在しているので、トイレなど感染者の便に触れる危険性のある場所では、二次感染を起こす可能性があります。

では、次にノロウィルスに感染するリスクが高い場所や状況をいくつか紹介します。

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感染の危険が高い場所や状況

ここでは、ノロウィルスに感染するリスクが高い場所や状況を紹介するので、予防や対策の参考にしてください。

銭湯や温泉で感染するケース

大浴場

まず、銭湯や温泉など不特定多数の人が集まる場所では、水を介してノロウィルスにかかる可能性があります。

例えば、ノロウィルスに感染した人が用をたした後に、おしりをよく拭かずに入浴したとします。

 

先に説明したように、感染者の便には、1gあたり100万個以上のノロウィルスが存在しているので、それが湯船の中に広がることで、体にウィルスが付着します。

湯の温度は、通常40℃前後くらいであり、この程度の温度ではノロウィルスは不活化しません。

ちなみに、ノロウィルスを死滅させるには、85℃で1分以上加熱する必要があります。

 

そして、湯からあがった後に、ノロウィルスが付着した手で飲料水を飲んだり、食事をすることで、口からウィルスが体内に入り込み、感染する危険があります。

もちろん、これは家庭のお風呂場においても想定されるケースです。

お風呂から出た後は、誰しも体が清潔な状態になっていると考えがちですが、体中にウィルスがくっついている可能性があります。

お風呂から出る前に、シャワーで全身を洗い流したり、バスタオルを共用しないなどの対策が必要です。

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嘔吐物の処理で感染するケース

嘔吐物 床を拭く

ノロウィルスにかかった人の嘔吐物を処理する過程で感染する二次感染にも気をつけなければなりません。

ノロウィルス胃腸炎を発症すると、1日数回から多いと十数回の嘔吐を繰り返します。

ここで、嘔吐物1gの中には100万個のノロウィルスが含まれており、吐物が細かいしぶきとなって空気中を浮遊することもあります。

 

さらに、ノロウィルスは乾燥に強く、吐物が乾燥すると、ノロウィルスが埃や塵とともに舞い上がり、それらを一緒に吸い込むことで感染するケースも多いです。

 

そこで、嘔吐物を処理する際には、使い捨てマスク、ビニール手袋(ゴム手袋)を着用し、ボロ布などに染み込ませるようにして、綺麗に拭き取りましょう。

また、ウィルスが目の粘膜に付着することを防ぐため、念のためにゴーグルやメガネを着用して、目の周囲を防護することをおすすめします。

そして、使用した布やタオルなどは、ビニール袋に入れて二重に密封し、処分してください。

 

また、吐物が広がっていた場所は、塩素系の消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム溶液等)を染み込ませた布などで拭いて、消毒します。

次亜塩素酸ナトリウム溶液の場合、濃度が200ppmであれば、励行5分間浸すことでノロウィルスを死滅させる効果があると言われています。

そして、嘔吐物の処理が終わったら、石鹸で綺麗に手を洗います。

 

なお、嘔吐物で汚染された衣類は、そのまま洗濯すると、洗濯槽内や他の衣類にウィルスが付着してしまいます。

そのため、嘔吐物や下痢便などで汚れた衣類は、バケツでいったん水洗いした後、塩素系消毒剤で消毒しましょう。

まとめ

 

ノロウィルスに感染すると、潜伏期間中でも、便にウィルスが含まれるので、ウィルスに汚染されたモノに触れることで、間接的に他人にうつる可能性があります。

特に、ノロウィルスは感染者の嘔吐物や下痢便に多く潜んでおり、1gの中に100万個のノロウィルスが含まれています。

そのため、糞便や吐物が付着した物品等に触れたり、嘔吐物のしぶきを吸い込むことで、ウィルスに感染する恐れがあります。

手洗い

いずれにせよ、ノロウィルスのヒトへの感染経路としては、最終的には経口感染となる場合が多く、ウィルスに汚染された手指を口に入れることによって、体内にウィルスが入り込むというケースが目立ちます。

これを防ぐには、手を清潔な状態にしておくしかないので、ノロウィルスが流行する11月から3月までの時期は、特に手洗いやうがいを励行するようにしましょう。

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