授業中、会議中など静かな場面や、テスト中、プレゼン中など緊張を強いられる場面で、いつもおならが出そうになり、困ってはいませんか?

恐る恐る「すかしっぺ」をしてはみたものの、周りの人に鼻をすすられたり、眉間にシワを寄せられると、バレたのではないかと心配になりますよね。

 

おならは、口から飲み込んだ空気や、食べ物が腸内で分解されたときに発生するガスなどにより構成されています。

そして、7~8割前後は口や鼻から取り込まれた空気によるものです。

特に、早食いなど食べ方が悪い人は、より多くの空気を腸に送り込むこととなるので、おならがよく発生します。

 

また、ストレスを受けると、無意識のうちに空気を飲み込むため、やはり腸にガスが溜まりやすくなります。

さらに、ストレスが蓄積すると、過敏性腸症候群に発展し、下痢や便秘などを繰り返す恐れもあります。

たかがおならと侮ってはいけません。

 

今回は、おならが止まらない原因や、おならが出ないようにする方法について解説します。

おならが止まらない原因

おならが止まらないのは、次のような原因が考えられます。

  1. 食べ方によるもの
  2. 歯列接触癖
  3. 食べ物から発生したガス
  4. ストレス
  5. 過敏性腸症候群

では、各要因について順番に説明します。

 

食べ方によるもの

1日に腸で作られるガスは、大人で400~1500mlであり、私たちはそれを5~20回に分けて放っています。

腸内のガスのもとは、7~8割前後が、口や鼻を通って入ってくる空気中の酸素や窒素です。

 

そして、実は飲食しているときは、食べ物と一緒に空気も一緒に飲み込んでおり、これも腸内にガスを溜める原因となっています。

特に、以下のような食べ方をすると、飲み込む空気の量が多くなるので、おならの回数も増えます。

  • ラーメン、うどん、そばなどをすすって食べる
  • ガムを噛む
  • 飲料水をゴクゴクと飲む
  • 炭酸飲料を飲む
  • 早食いする

 

早食いは、空気をガブ飲みすることになります。

ゆっくりよく噛んで食べることで、空気が唾液と混ざって、ガス抜きできるため、飲み込む量も少なくなります。

 

歯列接触癖

歯列接触癖は、上下の歯を持続的に接触させる癖のことです。

噛むことは、唾液を分泌させるスイッチであり、噛み続けていると、唾液が出るため、唾液を飲み込む回数が多くなります。

そもそも、唾液を飲み込む際には、空気も一緒に飲み込んでいます。

 

おなかに溜まるガスには、口から飲み込まれるガスと腸内で発生するガスの2種類のガスがあります。

前述したように、このうち約70~80%は口から飲み込まれるガスなのです。

そのため、歯列接触癖のある人は、空気を飲み込む量が多いので、おならやげっぷなどが起こりやすくなります。

 

歯列接触は、基本的に以下のような緊張している場面で起こりやすいとされています。

  • ゲーム
  • パソコン作業
  • 精密作業
  • 家事

 

歯列接触癖を是正するには、「歯を離す」と書いたメモを部屋の壁やドアなど、よく目につくところに貼っておくと効果的です。

本来、何もしていない状態では、口を閉じていても、上下の歯には2~3mm程度の隙間があります。

上下の歯が触れるのは、会話や食事をするときだけです。

そのため、噛み締め、食いしばり、歯ぎしりなどの癖がない人でも、知らず知らずのうちに噛んでいる可能性はあります。

上下の歯が触れていることに気づいた際には、口を開くなどして、意識的に歯を離すようにしましょう。

 

食べ物から発生したガス

腸で、腸内細菌が食べ物を分解するとき、ガスが発生します。

特に、消化の悪い食べ物や食物繊維の摂り過ぎは、ガスを発生させやすくなります。

例えば、牛乳を飲んだときに、お腹がゴロゴロと鳴る人は、牛乳を消化しにくい体質であるため、牛乳を飲むことでたくさんのガスが発生します。

また、腹鳴、腹痛、下痢などを伴うことがあります。(乳糖不耐症

 

また、焼き芋を食べるとおならがよく出ると言われますが、これは食物繊維が腸内で発酵しガスが発生したことが原因です。

食物繊維の摂り過ぎには注意してください。

 

ちなみに、芋や豆類などの炭水化物が腸内細菌によって分解されると、二酸化炭素やメタンなどのガスが発生します。

これは発酵型のガスで、ほとんど臭いません。

一方、肉や卵などのタンパク質が分解されると、アンモニア、硫化水素、インドール、スカトール、揮発性アミンなどの腐敗型のガスが発生し、臭いのもととなります。

とりわけ便秘と組み合わさると、鼻をつまみたくなるような強烈な臭いのガスが発生します。

また、脂肪も分解されると、揮発性の脂肪酸になり、汗のような臭いが生じます。

 

なお、おならの臭いを解消する方法については、以下の記事で説明しています。

おならが臭い5つの原因と解消法10選

 

ストレス

ストレスは、腸の働きや蠕動運動(便を先に送り出す働き)を妨げるので、ガスが溜まりやすくなります。

また、緊張やイライラなどのストレスを受けると、無意識のうちに空気を飲み込んでしまいます。

 

過敏性腸症候群

ストレスにより過敏性腸症候群になると、腸の働きが悪くなり、腸にガスが溜まりやすくなります。

 

胃腸は精神的な影響を受けやすい臓器なので、悩みやトラブルなどの精神的なストレスによって、自律神経系統が乱れ、腸の運動や分泌機能が過敏になって便秘や下痢といった便通異常を起こすのがこの病気です。

 

便秘や下痢のほかに、腹痛、腹部不快感、腹鳴などが起こります。

また、頭痛、めまい、動悸、肩こり、不眠など自立神経失調の症状も現れます。

 

次に、おならが出ないようにする方法について説明します。

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おならが出ないようにする方法

放屁を予防するには、次の方法が有効です。

  1. 排便時の腸もみ
  2. 腸をゆるめるストレッチ
  3. 音楽療法で腸の緊張を解く
  4. マッサージでガス抜き
  5. お腹を締め付けない
  6. 偏食を改善
  7. 食べ方の改善

では、各方法について順番に説明します。

 

 

排便時の腸もみ

腸内ガスの多くは、便と一緒に排出されるので、排便時に腸をもむ(下腹の両脇を中心にもむ)ことで、できるだけ多くのガスを一緒に出してやることができます。

 

腸をゆるめるストレッチ

ストレスは胃腸の働きを悪くするなどして、腸にガスが溜まる原因となります。

腸へのストレスをはねのけるには、腸をゆるめるストレッチがおすすめです。

 

まず、仰向けになります。

腰を床から浮かせないようにつけたまま、両膝を手で胸のほうに引き寄せて抱え込みます。

このとき、お尻の筋肉が伸びるのを感じてください。

あごを軽く引き、深くゆったりとした呼吸を5回程度行ないます。

手足を伸ばしてリラックスした姿勢に戻ります。

 

緊張してストレスを感じたときや、便秘などでお腹の調子が悪いと感じたら、1日の終わりにゆっくり時間をかけてストレッチをして、緊張をといてあげましょう。

 

音楽療法で腸の緊張を解く

腸のストレス解消には、音楽も有効です。

音楽を聴いているときの脳波には、心が落ち着いてリラックスしているときに出るα波が出ていることが分かっています。

そして、腸をリラックスさせるためには、副交感神経を優位にしてくれるような音楽が良いとされています。

 

それには、適度なビートがあり、スローテンポで、親しみやすいメロディを持つ音楽が相応しいです。

例えば、カフェのBGMとして流れるボサノヴァのようなタイプがおすすめです。

ゆったりとしたテンポの楽曲に合わせて、ゆっくり大きく深呼吸することで、自然に心拍数が低下し、体は徐々にリラックスモードに入ります。

 

また、音楽は歌うことも腸の緊張を解くのに効果的な療法となります。

カラオケなどで大きな声を出して歌えば、呼吸機能を高め、血液の循環を促進させ、ストレス発散にもなります。

便秘の解消にも効果的なので、過度の疲労やストレスなどによって交感神経が緊張を強いられたときには、ぜひ試してみてください。

 

マッサージでガス抜き

お腹のガスが抜けにくい場合は、腸もみマッサージが効果的です。

 

まず、横になって、左半身を上にして、リラックスします。

おへその周りから、手のひらで時計回りに円を広げていくように、ゆっくりとマッサージします。

これを5分ほど行ってください。

 

このとき、手には力を入れすぎないように、優しくさするのがコツです。

刺激が強すぎると、腸をほぐすどころか、逆に緊張させてしまいます。

リラックスした状態でこそ、腸の蠕動運動をコントロールする副交感神経が活発に働いてくれるのです。

しだいに、ゆったりとした深い呼吸になれば、腸が動き出し、溜まっていたガスも自然に抜けていくでしょう。

 

便秘がなかなか解消されないという方も、毎日続けているうちに、徐々に効果が表れてきます。

 

お腹を締め付けない

ベルトをきつく締めたり、ゴムウエストのきつい下着などは、お腹を圧迫し、腸の働きを抑制してしまうので、お腹にガスが溜まりやすくなります。

腹部の締め付けには注意してください。

 

偏食を改善

前述の通り、食物繊維の摂り過ぎは、おならの回数が多くなる一因です。

食物繊維は、以下の食品に多く含まれています。

干しひじき、干し柿、おから、納豆、ごぼう、ぶなしめじ、かぼちゃ、きくらげ、玄米、大豆など

 

食物繊維は、穀類、豆類、野菜、果物などに豊富です。

これらの食品の摂り過ぎには気をつけましょう。

 

ただし、おならが増える原因になるからといって、食物繊維を全く摂らないのはよくありません。

食物繊維には、以下のように様々な健康効果があります。

  • 整腸作用
  • 便秘改善
  • コレステロール値低下作用
  • 血糖値上昇抑制作用
  • 肥満予防
  • 下痢の緩和
  • 痔の予防、改善
    etc

食物繊維が不足すると、便秘を起こしやすくなるので、おならが臭くなる原因となります。

 

また、タンパク質や脂肪を摂り過ぎると、腐敗ガスが発生するため、おならが出やすくなったり、臭くなったりします。

特に、ダイエット中の人や、一人暮らしのサラリーマンなどは、栄養が偏りがちであり、腸内でガスが発生したり、ガスが溜まりやすいです。

そのため、放屁が起こりやすく、回数も多くなるので、バランスのよい食事を心がけてください。

 

食べ方の改善

早食いやすすり食べは、空気を多く飲み込んでしまうので、ゆっくりとよく噛んで食べましょう。

また、早食いは、消化不良を起こし、未消化の食べ物を腸に送り込むこととなります。

すると、悪玉菌が、タンパク質や脂肪を分解、発酵させて腐敗物とすることで、腐敗ガスが発生します。

そのため、おならの臭いがキツくなります。

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おならを我慢するとどうなる?

人は、授業中、会議中、満員電車の中など、おならが出てはいけない場面で出そうになったとき、我慢するものです。

おなら恐怖症や過敏性腸症候群の人、または自分のおならの臭いを特に気にしている人ならなおさらです。

おならを我慢し続けていると、おならは腸内から吸収され、血液にのって体内を巡り、肺や肝臓に運ばれて、尿、呼気、汗として体外に排出されます。

呼気にニオイが混じると口臭が発生し、皮膚に送られると汗と一緒に排泄されて体臭となります。

 

最終的に体外に排出されるならおならをしなくても問題ないのではと思われるかもしれませんが、肝臓に余計な負担がかかりますし、腸内ガスには発がん性があるものも含まれているので、長く腸内にとどまったり、腸内の環境が悪化すると大腸癌の原因にもなります。

また、おならをすることを極端に嫌っていると、おならをしてはいけないという気持ちがストレスとなり、さらに腸内にガスを溜めてしまう悪循環を生むことにもなります。

なるべく腸内にガスを作らないためには、睡眠をしっかりとり、規則正しい生活をすること、栄養バランスのとれた食事をすること、食事はゆっくりよく噛んで食べること、軽い運動を心がけることが大切です。

 

また、食物繊維や乳酸菌を含む発酵食品は便秘の改善に効果があり、腸内に便を溜め込まないことで、ガスの発生を抑制します。

先に説明したように、腸内のガスの大部分は食事の際に飲み込んだ空気なので、ゆっくり食事をすれば、空気の飲み込みも防げます。

 

まとめ

腸内のガスの約7~8割は、口から飲み込んだ空気によるものなので、早食いやすすり食べなどの食べ方を改善することが先決と言えます。

また、最近では便秘解消のために食物繊維を積極的に摂る人が増えましたが、摂り過ぎは腸内でのガス発生を招きます。

さらに、ストレスを受けると、無意識のうちに空気を飲み込むことがあるので、ストレス解消もおならの回数を減らすためには必要となります。

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