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「おしっこすると痛い。」

「排尿時以外のときもズキズキと痛む。」

「急に、排尿回数が増えた。」

「尿が出にくい感じがする。」

 

このような症状でお悩みではありませんか?

おしっこするときに痛みを感じるとすぐに膀胱炎だと決めつける人がいますが、実は排尿時の痛みや違和感には、腎臓や泌尿器にかかる様々な病気が潜んでいる可能性があります。

今回は、排尿時痛の原因についてまとめておきます。

 

排尿痛の原因

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排尿時に痛みを感じるのは、次の疾患が原因と考えられます。

  1. 膀胱炎
  2. 尿道炎
  3. 腎盂腎炎
  4. 膀胱結石
  5. 前立腺炎
  6. 膀胱癌
  7. 尿道外傷
  8. 尿道腫瘍
  9. 尿道結石

では、順番に説明します。

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膀胱炎

膀胱に細菌が感染して、炎症が起こる病気です。

 

【原因】

10~40代の女性が発症しやすい疾患です。

女性は尿道が短く、開口しているため、性行為時などに尿道に細菌が入りやすいことが原因です。

男性が発症する場合は、後で説明する前立腺炎が原因になっていることが多いです。

また、おしっこを我慢しすぎても起こります。

特に、ストレス・過労の蓄積、生理、妊娠、体調不良、睡眠不足などで体の抵抗力が落ちているときにかかりやすいです。

 

【症状】

膀胱炎では、頻尿、排尿痛、残尿感、尿の濁り、血尿などが主な症状として現れます。

 

【治療】

なお、膀胱炎は原因となる細菌に有効な抗生物質などの薬物療法を行えば、たいていは2~3週間ほどで治ります。

薬を服用してから、1日~3日ほどで症状はすぐに改善します。

ただし、主治医から完治したと告げられるまでは、自己判断で治療を止めてはいけません。

というのも、膀胱炎は再発しやすい病気であり、症状が改善したときに薬の服用をやめてしまい、その後再発するケースが多く見られます。

 

膀胱炎が長引いたり、再発を防ぐためには、以下の点に注意することが大切です。

  • 薬を正しく服用する
  • 医師から完治を告げられるまでは治療を受ける
  • 睡眠や栄養をしっかりとる
  • 陰部を清潔に保つ
  • 水分を多く摂る
  • 下腹部を冷やさない

膀胱炎にかかっているときは、体の抵抗力が落ちていると考えられるので、規則正しい生活、栄養バランスのとれた食事、十分な睡眠を心がけましょう。

また、膀胱炎のときは、排尿時に痛みをともなうので、排尿することを嫌がり、水分を摂らない人がいますが、膀胱内の細菌を早く排出するためには、尿の回数を増やす必要があります。

そのため、こまめに水分をとることが大切です。

 

【市販薬】

膀胱炎の治療薬は、一般の薬局で市販薬として販売されていますが、できるだけ病院で診てもらうことをおすすめします。

膀胱炎の症状である頻尿、排尿痛、残尿感、尿の濁り、血尿などは、膀胱炎だけに見られる症状ではなく、これから紹介する他の病気にも似たような症状が現れます。

つまり、実際には膀胱炎ではなく、別の疾患にかかっている可能性もあるので、勝手に自己判断で膀胱炎と決めつけるのではなく、医師の診断をあおいだ方がよいです。

そのため、尿の異常や排尿痛などが見られた場合は、すみやかに泌尿器科で専門医に診てもらいましょう。

 

【自然治癒】

ネットでは、「水分を多く摂取して、下半身を温めて、安静にしていると排尿時痛などの症状がなくなった」などと解説しているサイトもあり、自然治癒に期待している人も多いようです。

しかし、膀胱炎は再発しやすい病気であり、完治したかどうかは医師の判断をあおぐ必要があります。

そのため、症状が改善されたからといって、勝手に治癒したと自己判断するのではなく、きちんと病院で医師の診断を受けましょう。

 

尿道炎

尿道に細菌などが感染して炎症が起こる病気です。

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出典:http://www.kyorin-u.ac.jp/univ/user/medicine/urology/wp-content/images/sick/images/nyodo_z01.gif

性交で淋菌が感染する淋菌性尿道炎が多いですが、クラミジアなどの微生物の感染でも起こります。

さらに、アレルギーや尿道内への異物の侵入なども原因となります。

 

尿道炎では、性交後1週間以内に尿道から黄色い分泌物のようなものが出たり、排尿痛(焼けるような痛み)、頻尿、残尿感、排尿時の不快感などが現れます。

細菌の感染が原因の場合は、抗生物質の投与による治療が行われます。

なお、完治するまでは性交や飲酒は避けるようにします。

 

尿道炎は放置すると、尿道狭窄の原因となり、重症化した場合は手術が必要となるので、早めに医者にかかった方がよいです。

 

腎盂腎炎(じんうじんえん)

腎盂腎炎には、急性と慢性があります。

【急性腎盂腎炎】

片側、または両側の腎盂や腎実質に細菌が感染する病気です。

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出典:http://www.shimaiin.com/image/05C8E7C7A2B4EFB2CA-04BFD5C2A1A4CEC9C2B5A4_B_BFDE1.jpg

細菌を運ぶのは血液やリンパ液もありますが、大部分は膀胱から尿管へ逆流していきます。

そのため、膀胱炎が原因となることが多いのです。

特に、女性の尿道は男性より短いので、細菌が感染しやすく、この病気にかかりやすいです。

 

膀胱炎の主な症状は、頻尿、排尿痛、残尿感ですが、腎盂腎炎では、これら3つのほかに、悪寒、高い発熱、腰痛といった症状があります。

さらに、腰の後ろを軽くたたくと、痛みを感じます。

尿に膿のようなものが混じることもあります。

 

急性腎盂腎炎では、安静にして水分を十分に補給することが大切であり、抗生物質の投与も行われます。

【慢性腎盂腎炎】

急性腎盂腎炎に何度もかかると、だんだん治りにくくなり、慢性化します。

腎・尿路系に奇形があったり、糖尿病を合併していると慢性化しやすくなります。

慢性の場合、腎機能障害が起こり、腎盂や腎杯の萎縮・変形を生じ、10年以上かけて腎臓は萎縮し、最終的には腎不全に陥ります。

 

慢性腎盂腎炎は、ゆっくり進行する場合、自覚症状がなく、あったとしても疲労感や食欲不振くらいです。

一方で、短期間で進行する場合は、悪寒、発熱、腰痛、尿の濁り、高血圧などが見られます。

 

この病気は、長期にわたって抗生物質の投与など薬剤療法が行われます。

尿の通路に障害がある場合は、手術が必要であり、腎不全に陥った場合は、透析療法が必要となります。

 

膀胱結石

結石が膀胱にできたり、尿管でできたものが膀胱に下りてくる病気です。

膀胱で結石ができるのは、前立腺肥大、膀胱頸部硬化症、尿道狭窄、膀胱内異物などが原因です。

結石ができると、排尿痛、頻尿、血尿などのほか、おしっこしているときに尿が途切れたりします。

膀胱結石は、膀胱炎の原因にもなります。

 

膀胱結石では、結石を作る原因となった病気の治療を行ないます。

また、外部から結石を破壊したり、手術して結石を摘出します。

 

前立腺炎

前立腺炎には、急性と慢性があります。

【急性前立腺炎】

主に尿道からの細菌の感染により、前立腺に炎症が起こる病気です。

 

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出典:http://www.kyorin-u.ac.jp/univ/user/medicine/urology/wp-content/images/sick/images/nyodo_z01.gif

細菌としては、淋菌、大腸菌、ぶどう球菌などです。

過度の飲酒や座ったままの姿勢を長時間続けていると、前立腺周囲が充血して、炎症を起こすことがあります。

 

前立腺炎では、前立腺が充血して腫れ、排尿の終わるころに、会陰部(えいんぶ)や下腹部にジーンとする痛みがあります。

病気が進行すると、頻尿、尿の濁り、血尿などが見られます。

また、悪寒、発熱、頭痛などの全身症状をともなうこともあります。

 

この病気では、全身症状が現れた場合、入院して抗生物質や抗炎症剤を投与します。

そうでなければ、通院して、抗生物質、抗炎症剤、鎮痛剤などを使用します。

【慢性前立腺炎】

慢性前立腺炎は、前立腺の炎症が慢性化している状態です。

急性前立腺炎が慢性化した場合と、最初から慢性前立腺炎として発症する場合があります。

この病気は、ストレスが原因で起こることがあります。

 

慢性前立腺炎は、軽い場合は自覚症状が現れません。

そうでない場合は、排尿時に会陰部や下腹部に痛みがあります。

 

抗炎症剤や抗生物質、精神安定剤を使用して治療にあたりますが、治るまでに数ヶ月以上を要します。

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膀胱癌

ほとんどが膀胱の内側の粘膜に発生する癌です。

癌全体の中では、膀胱がんの発生率は低い方ですが、泌尿器の癌の中では最も多く見られます。

特に、40代以上の男性に多く、再発率の高い病気であり、転移した場合は生命の危機も生じます。

 

膀胱癌では、発熱や痛みなどの自覚症状はありませんが、血尿が見られます。

しかし、この血尿は途中で自然に止まります。

そのため、治ったと勘違いしやすいのですが、病気の進行は止まっていません。

そのまま放置しておくと、水腎症を合併したり、癌が転移したりします。

なお、膀胱癌は、癌が発生する部位によっては、血尿以外に、排尿痛、頻尿などの症状も見られます。

 

膀胱癌では、放射線療法、抗がん剤による化学療法、温熱療法などが用いられ、場合によっては膀胱を摘出する手術が行われます。

 

尿道外傷

尿道外傷は、何らかの原因で尿道に損傷が生じる病気です。

主な原因は、交通事故、労働災害、スポーツにおける外傷などが挙げられます。

硬いものに会陰部を強打したとき、尿道に裂傷を負うことが原因となります。

また、手術を受けた際に、尿道にカテーテルを通したとき、尿道が傷ついて起こることもあります。

 

症状としては、血尿、排尿困難、排尿痛、などが挙げられます。

治療は、抗生剤や止血剤などが使われますが、手術が必要になることもあります。

 

尿道腫瘍

尿道に腫瘍が発生する疾患であり、性感染症などが原因とされています。

初期は、症状が全くでないこともあり、病気が進行すると、尿に膿のようなものが混じる、血尿、尿が出にくい、頻尿、会陰部のしこりなどが見られます。

尿道腫瘍では、腫瘍の切除など手術が主体となります。

 

尿道結石

ほとんどは、膀胱結石が尿道に下りてきたものですが、尿道で結石ができることもあります。

男性は、女性よりも尿道が長いので、この病気にかかりやすいです。

尿道に結石があると、排尿中に急に尿が途切れて、出なくなったり、尿道に痛みを感じます。

 

男性の場合は、痛みは性器の先端付近まで現れます。

結石が膀胱に近いところにある場合は、肛門の近くまで痛みが走ります。

自然に排出しない場合は治療が必要となります。

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排尿時に痛みや違和感を感じたときの対処法

排尿時に痛みが出るのは、腎臓や泌尿器などの疾患が疑われます。

そのため、排尿時痛が続くときは、泌尿器科で診察を受けましょう。

泌尿器の病気というとすぐに膀胱炎をイメージする人が多いですが、実際には本記事で紹介したように尿のトラブルには様々な疾患が潜んでいます。

中には、重症化すると手術が必要なものもあるので、できるだけ速やかに専門医の診断を受けた方がよいです。

 

尿トラブルの予防法

本記事で紹介した膀胱炎、尿道炎、腎盂腎炎、前立腺炎、尿道腫瘍などの腎臓や泌尿器にかかる病気は、細菌の感染が一因となっているので、普段の生活において次のようなことに気をつけましょう。

  • トイレを我慢しない
  • 陰部を清潔にする
  • 疲労、ストレスを溜めない
  • 適度に水分補給する
  • 体を冷やさない
  • 避妊具の装着

細菌の感染は、体の抵抗力や免疫力が低下しているときに怒りやすいので、疲労やストレスを溜め込まないことが大切です。

また、体温が下がると、免疫力の低下、自律神経の乱れ、癌細胞の増殖など体に様々な悪影響が現れます。

そのため、冷たい飲み物・食べ物の摂り過ぎなどに注意してください。

 

最後に

排尿時に痛みを感じたり、尿がいつもと違う場合は、泌尿器科へ行きましょう。

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