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リフレックス(成分名:ミルタザピン)は、ノルアドレナリンやセロトニンを増やすことでうつ状態を改善する抗うつ薬です。

抗うつ効果が強く、速効性もあり、1週間ほどで安定した効果を得られるメリットがあります。

しかし、体重増加や眠気が起こりやすいデメリットもあります。

 

また、急に服用を中止したり、減量すると離脱症状が起こることがあるので、服用にあたっては注意が必要です。

今回は、リフレックスの副作用、効果、薬価などについてまとめておきます。

リフレックスの副作用

リフレックスには、以下のような副作用があります。

体重増加、倦怠感、傾眠、浮動性めまい、頭痛、便秘、口渇など

 

リフレックスの添付文書によると、上記の副作用の発現率について、以下のように記載されています。

うつ病・うつ状態の患者を対象とした国内臨床試験において、総症例330例中273例(82.7%)、914件に臨床検査値の異常変動を含む副作用が報告された。

その主なものは傾眠165例(50.0%)、口渇68例(20.6%)、倦怠感50例(15.2%) 、便秘42例(12.7%) 、アラニン・アミノトランスフェラーゼ増加41例(12.4%)であった。

出典:http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00066193.pdf#search=%27%E3%83%AA%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9+%E6%B7%BB%E4%BB%98%E6%96%87%E6%9B%B8%27

 

よって、副作用では傾眠や口渇などが起こりやすいと考えられます。

 

リフレックスの重大な副作用

リフレックスには、次のような重大な副作用が起こることがあります。

セロトニン症候群、無顆粒球症、血小板減少、好中球減少症、けいれん、劇症肝炎、肝機能障害、黄疸、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群、QT延長、心室頻拍

 

ここで、上記の副作用の詳細については、以下の記事にて説明しています。

薬の副作用まとめ

 

リフレックスの効果

リフレックスは、ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)という新しいタイプの抗うつ薬です。

今までの三環系、四環系、あるいはSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRI(選択的セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)といった抗うつ薬は、不足しがちなセロトニンあるいはノルアドレナリンの再取り込みを阻害することで効果を発揮していました。

それに対し、リフレックスは脳内のノルアドレナリンやセロトニンの遊離を増加させる作用と、同時に不安、うつに関係する受容体への刺激を増強する作用を示します。

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使用上の注意

リフレックスを使用する際の注意点についてまとめておきます。

使用してはいけない人

以下に該当する人は、リフレックスを使用できません。

  • リフレックスの成分で過敏症を起こしたことがある人
  • MAO阻害薬を服用中または服用中止後2週間以内の人

 

使用に注意が必要な人

以下に該当する人は、リフレックスの使用に際して注意が必要です。

  • 肝機能障害、腎機能障害のある人
  • 自殺念慮または自殺企図の既往歴のある人
  • 脳の器質的障害または統合失調症の素因のある人
  • 躁うつ病の人
  • 衝動性が高い併存障害のある人
  • てんかん等のけいれん性疾患またはこれらの既往歴のある人
  • 心筋梗塞や狭心症、伝導障害などの心疾患または低血圧のある人
  • 緑内障または眼圧亢進、排尿困難のある人
  • QT延長またはその既往歴のある人
  • QT延長を起こすことが知られている薬剤を投与中の人
  • 著明な徐脈や低カリウム血症などがある人
  • 妊婦または妊娠している可能性のある人
  • 授乳婦
  • 高齢者
  • 小児

 

服用方法

1日15~45mgを就寝前に1回服用します。

 

併用してはいけない薬

モノアミン酸化酵素阻害剤と併用してはいけません。

併用すると、セロトニン症候群が現れることがあります。

 

その他の注意点

うつ病の症状がある人は、自殺企図の恐れがあるので、家族など周りの人は本人の様子を注意深く見守ってください。

不安、焦燥、興奮、パニック発作、不眠、易刺激性、敵意、攻撃性、衝動性、アカシジア、精神運動不穏、軽躁、躁病などが現れることがあり、これらの症状から基礎疾患を悪化させるなどの例が報告されているので、家族など周囲の人は、これらの行動の変化や基礎疾患の悪化が現れるリスクについて十分に医師から説明を受け、医師と緊密に連絡を取り合ってください。

服用後に症状や行動の変化が認められた場合は、速やかに医師に報告してください。

 

眠気やめまいなどが現れることがあるので、車の運転や危険な作業などは避けてください。

服用を急にやめると不安、焦燥、興奮、浮動性めまい、錯覚感、頭痛、悪心などが現れることがあるので、自己判断で服用をやめてはいけません。

服用を中止する場合は、医師の指示に従い、徐々に減量していきます。

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リフレックスで太る原因と対策

リフレックスは、抗うつ薬の中でも太りやすい薬とされており、添付文書の副作用欄にも体重増加と記載さています。

さらに、体重増加の発現率は5%以上と高く、見過ごせない数字です。

SNSでも、実際にリフレックスを服用したところ、太ったとするコメントは少なくないです。

 

 

リフレックスで太るのは、抗ヒスタミン作用が原因として挙げられます。

抗うつ薬は、ヒスタミン受容体を遮断する作用があります。

ヒスタミンには、食欲を制御する働きがあるので、薬がヒスタミン受容体に拮抗して働くと、食行動を抑制できなくなります。

そのため、結果として食欲が促進され、食べる量が増えて太ってしまうというわけです。

 

リフレックスによる体重増加や肥満を予防するには、以下のような方法があります。

  • 毎日体重を測定し、体重の変化に敏感になる
  • 食事を見直す
  • 運動習慣をつくる
  • リフレックスを減量する(主治医に相談のこと)
  • 他の抗精神病薬に変更する(主治医に相談のこと)

 

リフレックスは太りやすい薬ですが、体重増加や肥満を安易に薬のせいにしたり、副作用だから仕方ないと諦めるのではなく、まずは生活習慣を見直すことが大切です。

「栄養バランスのとれた食事をしているか?」

「運動しているか?」

「規則正しい生活ができているか?」

「間食や夜食などしていないか?」

 

まずは、健康的な生活を心がけ、それでも体重が増える場合は、別の体重増加の副作用が起こりにくい抗うつ薬に変更できないか、処方医に相談してみてください。

 

リフレックスで眠気が起こる理由と対策

前述したヒスタミンは、覚醒にも関わっている物質です。

そのため、抗ヒスタミン作用により、ヒスタミンが遮断されると、眠気が起こりやすくなります。

 

日中に眠気が持ち越されるなど、生活に支障をきたす場合は、次のような対処法があります。

 

  • 薬を増やすペースを落とす
  • 薬を減量する
  • 他の抗うつ薬に変更する
    etc

 

ただし、これらの方法は、自己判断で勝手に実施してはいけません。

必ず処方医に相談してください。

 

 

リフレックスの離脱症状

抗うつ薬を減量すると、以下のような離脱症状が現れることがあります。

イライラ、ソワソワ、無気力、頭痛、肩こり、不眠、筋肉の痙攣、不安、焦燥、興奮、めまい、しびれ、ふらつき、ふるえ、発汗、動悸、耳鳴り、吐き気など

 

この離脱症状は、薬の効果が強いほど、半減期(作用時間)が短いほど、服用量が多いほど、服用期間が長いほど起こりやすいです。

 

リフレックスは、抗うつ効果はやや強い薬ですが、半減期は平均31.7時間(15mg単回投与時)と長く、離脱症状は起こりにくいとされています。

リフレックスで離脱症状が問題になるのは、たいていは患者が自己判断で服用を中止したり、減量した場合がほとんどです。

そのため、指示された用法、用量を厳守し、勝手に服薬をやめないようにしましょう。

 

リフレックスの薬価

リフレックスの薬価は以下の通りです。

15mg 1錠 170.8円

 

まとめ

リフレックスは、意欲を高める作用のあるノルアドレナリンと、不安感を和らげる作用のあるセロトニンという2つの神経物質に作用して、うつ病やうつ症状を改善します。

抗うつ効果に優れ、効果発現も早いのですが、体重増加や眠気などの副作用が起こりやすいです。

生活に支障をきたすほどの強い眠気が現れる場合は、主治医に相談のうえ、別の抗うつ薬への変更を検討してみてください。

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