本記事では、A型、B型インフルエンザ感染症の治療薬・リレンザの効果や使い方について解説します。

リレンザの効き目が発現するまでの時間、効果の持続時間、インフルエンザの症状が治まるまでにかかる時間などについて詳しく説明しています。

リレンザの効果は何時間後に出るのか?

リレンザの効果は、一般的に服用から約1~3時間後に発現すると考えられます。

 

まず、一般的に、薬を投与すると、その成分が吸収され、血液にのって全身を巡ります。

そして、血中の薬物濃度が上昇し、ある一定以上に達すると、薬の効果が現れ始めます。

その後、薬の吸収が終わるころには、薬物血中濃度が最大となり、薬が効いている状態となります。

この薬物血中濃度がMAXになるまでの時間(Tmax)が、効果発現時間の目安となります。

 

ここで、リレンザの添付文書から、ザナミビル水和物(リレンザの成分)の血中濃度が最大に達するまでの時間Tmaxを見てみましょう。

下図は、リレンザの添付文書を一部抜粋したものです。

 

%e3%83%aa%e3%83%ac%e3%83%b3%e3%82%b6%e3%80%80%e6%b7%bb%e4%bb%98%e6%96%87%e6%9b%b8%e3%80%80%e8%96%ac%e7%89%a9%e8%a1%80%e4%b8%ad%e6%bf%83%e5%ba%a6%e3%81%a8%e6%8a%95%e4%b8%8e%e5%be%8c%e3%81%ae%e6%99%82

 

出典:http://www.tecnoetica.org/wp-content/themes/template2/img/relenza_tenpu.pdf#search=%27%E3%83%AA%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B6+%E6%B7%BB%E4%BB%98%E6%96%87%E6%9B%B8%27

 

 

まず、上のグラフは健康な成人にリレンザを10mg投与したときの、薬物血中濃度と投与経過時間との関係を表したものです。

赤枠で囲んだように、薬を服用してから平均で1.67時間後(ばらつきを含めると0.84時間~2.5時間後)に薬物血中濃度が最大に達しています。

海外のデータでは、平均で1.25時間後(ばらつきを含めると0.75時間~1.75時間後)

以上から、リレンザの効果発現時間は、服用してからおおよそ1~3時間後と考えられます。

 

 

一方で、リレンザと同じくA型、B型インフルエンザの吸引薬であるイナビルは、Tmaxが約3~6時間なので、効果の発現時間は服用から約3~6時間後と予想されます。

つまり、添付文書のデータを比較すると、イナビルよりもリレンザの方が、早く効果が現れやすいとわかります。

ただし、効果が発現するまでの時間は、個人差もあるので、あくまでも目安程度に考えておいてください。

 

では、次に、リレンザの効果の持続時間について見ていきましょう。

sponsored link

効果はいつまで続くのか?

リレンザの効果は、約2~3時間続くと考えられます。

 

%e3%83%aa%e3%83%ac%e3%83%b3%e3%82%b6%e3%80%80%e5%8d%8a%e6%b8%9b%e6%9c%9f

出典:http://www.tecnoetica.org/wp-content/themes/template2/img/relenza_tenpu.pdf#search=%27%E3%83%AA%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B6+%E6%B7%BB%E4%BB%98%E6%96%87%E6%9B%B8%27

 

赤枠で示したように、リレンザの半減期は平均2.56時間(ばらつきを含めると2時間~3.12時間後)であることが分かります。

 

つまり、リレンザを吸引すると、約1~3時間後に、解熱などの効果が現れ始めると考えられます。

そして、そこから薬物血中濃度が半分に減少するまでには(薬の効き目が弱くなるまでには)、2~3時間くらいかかることになります。

 

よって、リレンザを1回10mg吸引すれば、少なくとも2~3時間は効果が持続すると考えられます。

 

ちなみに、イナビルの場合は、半減期が60~70時間なので、1回の吸入で約3日間も効果が持続するのです。

 

さて、ここまでの説明で、リレンザの効果発現時間と持続時間については、ご理解いただけたかと思います。

そこで、次は、リレンザを服用すると、何日で症状が治まるのかを説明します。

 

服用してから何日で症状が治まるのか?

添付文書によると、リレンザは、吸引から約4日後に、インフルエンザの主要な症状(発熱、頭痛、筋肉痛)が軽減※するとされています。

※軽減:発熱は腋窩体温が37.0°C未満、頭痛及び筋肉痛は「ほとんど気にならない」又は「症状がない」の状態が24時間以上持続した場合のこと。

 

以下の表は、リレンザ吸引後の主要症状の軽減率を調査した国内治療試験の結果です。

リレンザの添付文書より引用しています。

 

%e3%83%aa%e3%83%ac%e3%83%b3%e3%82%b6%e5%90%b8%e5%bc%95%e5%be%8c%e3%81%ae%e4%b8%bb%e8%a6%81%e7%97%87%e7%8a%b6%e3%81%ae%e8%bb%bd%e6%b8%9b%e7%8e%87

 

出典:http://www.tecnoetica.org/wp-content/themes/template2/img/relenza_tenpu.pdf#search=%27%E3%83%AA%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B6+%E6%B7%BB%E4%BB%98%E6%96%87%E6%9B%B8%27

 

赤枠で囲んだように、リレンザを吸引してから4日後が、主要症状の軽減人数が最も多くなっています。

反対に、投与後1~2日間では、軽減率は1割程度しかありません。

そのため、リレンザ吸引により、インフルエンザの症状が治まるまでの目安は、吸入から4日後ということになります。

 

ちなみに、イナビルの場合は、添付文書によると、服用からおおよそ73h後(3日後)に、インフルエンザの症状が快方に向かうと考えられます。

 

では、最後に、イナビルとリレンザの服用方法、効果、費用などを比較してみましょう。

イナビルとリレンザの比較

以下の表は、イナビルとリレンザにおいて、服用方法と効果を比較したものです。

 

%e3%82%a4%e3%83%8a%e3%83%93%e3%83%ab%e3%80%80%e3%83%aa%e3%83%ac%e3%83%b3%e3%82%b6%e3%80%80%e6%af%94%e8%bc%83%e8%a1%a8

 

まず、服用方法については、イナビルは1日(1回)の吸引で済みますが、リレンザは治療で5日間、予防にいたっては10日間も投与する必要があり、リレンザの方が手間はかかります。

 

続いて、効果の発現時間では、リレンザに分がありますが、持続時間ではイナビルの方が圧倒的に長いです。

また、インフルエンザの症状が治まるまでの期間については、イナビルの方が少しだけ早いのです。

 

最後に、リレンザの使い方について解説します。

リレンザの使い方(動画)

リレンザの使い方については、以下の動画をご覧ください。

まとめ

リレンザは、イナビルと同様にインフルエンザA型とB型のウィルス増殖を抑制する抗インフルエンザウィルス吸入薬です。

リレンザを吸入すると、約1~3時間後に解熱などの効果が発現すると考えられ、約2~3時間ほど効き目が持続します。

そして、おおよそ4日間ほど投与を続ければ、発熱、頭痛、筋肉痛などのインフルエンザの主要な症状は治まります。

sponsored link