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A型、B型インフルエンザ感染症の治療剤であるリレンザの副作用、作用機序、使用上の注意点、予防投与の費用、薬価などについて解説します。

まずは、リレンザの副作用や重大な副作用について見ていきましょう。

リレンザの副作用

リレンザには、以下のような副作用があります。

頭痛、下痢、嗄声(させい)、手指のしびれ、不眠症、咽喉乾燥、口渇、口内炎、舌の荒れ、食欲不振、胃部不快感、吐き気、嘔吐、咽喉・鼻道の刺激感、喘鳴、鼻出血、痰、耳鳴り、嗅覚障害、動悸、発汗、発熱、頸部痛、背部痛など

 

ここで、聞き慣れない症状や疾患がある場合は、以下の記事をチェックしてみてください。

次の記事では、これらの副作用についてより詳しく説明しています。

薬の副作用まとめ

 

なお、リレンザの添付文書によると、上記の副作用の発現率について、以下のように記載されています。

5393例中、68例(1.3 %)に副作用が報告された。その主なものは下痢13例(0.24%)、発疹7例(0.13%)、悪心・嘔吐7例(0.13%)、嗅覚障害6例(0.11%)であった

出典:http://www.tecnoetica.org/wp-content/themes/template2/img/relenza_tenpu.pdf

 

よって、リレンザの副作用としては、下痢、発疹、吐き気、味覚異常などが比較的現れやすいことがわかりますが、いずれも発現率は1%未満と低いです。

 

リレンザの重大な副作用

リレンザには、次のような重大な副作用が起こることがあります。

ショック、アナフィラキシー、気管支けいれん、呼吸困難、中毒性表皮壊死融解症、スティーブンス・ジョンソン症候群、多形紅斑

 

ここでも、聞き慣れない症状や疾患がある場合は、以下の記事にて詳細説明を読んでください。

薬の副作用まとめ

 

リレンザの効果

リレンザの効果については、説明すると長くなるので、以下の記事にまとめました。

主に、リレンザを吸引してから効果が発現するまでの時間、効果の持続時間、服用から治癒までの期間などについて解説しています。

リレンザの効果の発現時間、持続時間、回復までの期間を解説

 

続いて、リレンザを服用する際の注意点について解説します。

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使用上の注意

リレンザを使用する際の注意点についてまとめておきます。

使用してはいけない人

以下に該当する人は、リレンザを使用できません。

  • リレンザによりアレルギー反応を起こしたことがある人
  • 妊婦

 

服用方法

リレンザを治療目的で服用する場合の用法、用量は以下の通りです。

小児および成人は、1回10mg(5mgブリスターを2ブリスター使用する)を、1日2回、計5日間、専用の吸引器を用いて吸引します。

 

併用してはいけない薬

併用してはいけない薬は、特にありません。

ただし、併用する薬があるときは、念のために処方医に相談してください。

 

その他の注意点

薬との因果関係は不明ですが、小児・未成年者に異常行動が発現する恐れがあるので、服用後少なくとも2日間は、患者が1人にならないように配慮してください。

また、吸入器の使い方を十分に理解したうえで、正しく使用してください。

 

次に、リレンザの薬価について記載しておきます。

 

リレンザの薬価

リレンザの薬価は以下の通りです。

吸引剤:5mg 1ブリスター 159.2円

 

薬価のデータは、後でリレンザの予防投与にかかる費用を算出するのに使います。

次に、リレンザの予防投与に関して説明します。

 

リレンザの予防投与

まず、リレンザを予防を目的に用いるのは、原則として65歳以上の高齢者、慢性心疾患患者、糖尿病等の代謝性疾患患者、腎機能障害患者のいずれかにあてはまり、その同居家族、または共同生活者がインフルエンザウィルス感染症を発症している場合です。

 

服用方法

リレンザを予防投与する場合、小児および成人は、1回10mg(5mgブリスターを2ブリスター使用する)を、1日1回、計10日間、専用の吸引器を用いて吸引します。

 

注意点

予防に用いる場合は、インフルエンザウィルス感染症の人に接触後、1.5日以内に服用を開始する必要があります。

リレンザの添付文書によると、接触後36時間経過後にリレンザを吸引した場合、その有効性は証明されていません。

 

保険適用の有無

リレンザの予防投与は治療ではないので、自費診療となり、保険は適用されません。

 

リレンザの予防投与にかかる費用

先に説明したように、リレンザを予防投与する場合、1回10mg(5mgブリスターを2ブリスター使用する)を、1日1回、計10日間、専用の吸引器を用いて吸引します。

まず、1回で2ブリスター使用するので、1回の吸引で318.4円(薬価159.2円✕2)かかります。

1日1回吸引するので、1日の費用は318.4円となります。

計10日間吸引するわけですから、薬価分の費用は3184円となります。

これに、調剤料、基本料、薬剤服用歴管理指導料などを加えると、薬の費用だけで4000円ほどになります。

 

そして、薬の費用に加えて、病院での受診料金が加算されるので、リレンザの予防投与にかかる費用は、おおよそ8000~9000円くらいと考えられます。

 

リレンザとイナビルの費用比較

リレンザと同じくA型、B型のインフルエンザウィルス感染症の治療薬にイナビルという薬があります。

イナビルの薬価は以下の通りです。

20mg 1キット 2139.9円

 

イナビルの場合、予防投与では、成人は40mg(2キット分)を使用するため、薬価分の費用は4279.8円となります。

これに、調剤料、基本料、薬剤服用歴管理指導料などを加えると、薬の費用だけで5000円ほどになります。

そして、薬の費用に加えて、病院での受診料金が加算されるので、イナビルの予防投与にかかる費用は、おおよそ9000~10000円くらいと考えられます。

 

つまり、予防投与にかかる費用は、リレンザの方が少しだけ安くなると考えられます。

ただし、予防投与は自由診療の扱いとなるため、クリニックや薬局によって、価格がまちまちとなり、ばらつきも大きいので、注意してください。

 

ちなみに、リレンザを予防投与する場合は、10日間も服用しなければなりませんが、イナビルは1回のみの吸引で良いので、リレンザよりも吸引回数が少ないメリットがあります。

なお、イナビルの副作用や効果などについては、以下の記事で説明しています。

イナビルの副作用や効果について解説

 

まとめ

リレンザは、A型およびB型インフルエンザウィルスの増殖を抑制する抗インフルエンザウィルス吸入薬です。

リレンザの副作用としては、下痢、発疹、吐き気、味覚異常などが比較的現れやすいですが、いずれも発現率は1%未満と低いです。

ただし、小児が吸入する場合、異常行動が現れることがあるので、治療開始後の少なくとも2日間は、小児が1人にならないように保護者が配慮する必要があります。

 

なお、リレンザは、イナビルよりも予防投与にかかる費用が少ないのですが、10日間吸引しなければならないので、手間はかかります。

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