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精神安定剤・リスパダール(成分名:リスペリドン)の副作用、効果、作用機序などについてまとめておきます。

リスパダールの副作用

リスパダールには、以下のような副作用があります。

アカシジア(静座不能)、パーキンソン症候群、不眠、ジスキネジア、眠気、不安、焦燥、けいれん発作、興奮、ふらつき、抑うつ、頭痛、便秘、吐き気、倦怠感、口渇、頻脈、動悸、目の調節障害、下痢、腹痛、排尿障害、貧血、月経異常など

 

リスパダールの添付文書によると、上記の副作用の発現率について、以下のように記載されています。

統合失調症患者を対象とした承認時及び再審査終了時における総症例4,625例中、副作用(臨床検査値異常を含む)は1,445例(31.24%)3,675件に認められた。

その主なものはアカシジア229例(4.95%)、不眠症190例(4.11%)、振戦142例(3.07%)、便秘138例(2.98%)、易刺激性138例(2.98%)、傾眠118例(2.55%)、流涎過多117例(2.53%)、不安110例(2.38%)、倦怠感106例(2.29%)、筋固縮93例(2.01%)であった。

出典:http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/800155_1179038C1027_1_32.pdf

 

よって、副作用では、アカシジア、不眠症、ふるえなどが起こりやすいです。

 

リスパダールの重大な副作用

リスパダールには、次のような重大な副作用が起こることがあります。

悪性症候群、肝機能障害、黄疸、低血糖、高血糖、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群、遅発性ジスキネジア、麻痺性イレウス、持続性勃起症

 

ここで、上記の副作用の詳細については、以下の記事にて説明しています。

薬の副作用まとめ

 

リスパダールの作用機序

統合失調症の症状発現には、神経細胞同士の情報伝達を担うドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質の機能異常が大きく関与しています。

リスパダールは、ドーパミンとセロトニンの受容体を遮断して機能の異常を改善することから、SDA(セロトニン-ドーパミン遮断薬)と呼ばれています。

定型抗精神病薬でよくおこる錐体外路症状などは比較的少ないとされています。

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効果

リスパダールの効果について、添付文書では以下のように説明されています。

国内で実施された二重盲検比較試験を含む総計727例における臨床試験の結果、統合失調症722例に対する中等度改善以上の改善率は51.5%(372/722例)であった。

また、二重盲検比較試験によって統合失調症に対する本剤の有用性が認められている。

出典:http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/800155_1179038C1027_1_32.pdf

 

統合失調症の改善効果については、まずまずといったところでしょう。

 

リスパダールで太る理由と対策

精神科の薬は太りやすいと言われており、リスパダールも例外ではありません。

SNSを見ると、リスパダールを服用後に太ったというコメントが見受けられます。

 

 

リスパダール服用により体重が増加するのは、抗ヒスタミン作用が影響していると考えられます。

ヒスタミンには、食欲を抑える働きがあるので、ヒスタミンがブロックされると、食欲を制御できなくなり、食べる量が増えて、太ってしまうのです。

リスパダールによる体重増加や肥満を予防するには、以下のような方法があります。

  • 毎日体重を測定し、体重の変化に敏感になる
  • 食事を見直す
  • 運動習慣をつくる
  • リスパダールを減量する(主治医に相談のこと)
  • 他の抗精神病薬に変更する(主治医に相談のこと)

 

リスパダールを服用する際には、太る可能性があることをしっかりと頭に入れておき、まずは健康的な生活習慣を維持するようにしましょう。

それでも体重が増える場合は、処方医に相談して減薬したり、他の抗精神病薬に切り替えられないか検討してください。

 

使用上の注意

リスパダールを使用する際の注意点についてまとめておきます。

使用してはいけない人

以下に該当する人は、リスパダールを使用できません。

  • 本剤の成分およびパリペリドンで過敏症を起こしたことがある人
  • アドレナリンの投与を受けている人

 

使用に注意が必要な人

以下に該当する人は、リスパダールの使用に際して注意が必要です。

  • 心血管疾患、低血圧、パーキンソン病、けいれん性疾患またはその既往歴、肝機能障害、腎機能障害、薬物過敏症のある人
  • 脱水、栄養不良状態などで疲弊している人
  • 妊婦

 

服用方法

1日2~6mg(液剤2~6ml)を原則として2回に分けて服用します。

1日最大12mg(12ml)までとなります。

服用は少量から始め、徐々に維持量まで増量されるので、指示された用法、用量を守りましょう。

併用してはいけない薬

アドレナリンと併用してはいけません。

アドレナリンの作用を逆転させ、重い血圧低下が起こることがあります。

 

その他の注意点

その他の注意点についてまとめておきます。

服用初期

起立性低血圧が起こることがあります。

立ちくらみ、めまいなどの低血圧症状が起こるようなら、処方医へ連絡してください。

陽性症状の悪化

興奮、非協調性、緊張、誇大性、敵意などの陽性症状を悪化させることがあります。

悪化に気づいたら、すぐに処方医に連絡してください。

危険作業の中止

眠気が起こったり、注意力、集中力、反射運動能力などが低下することがあるので、車の運転や危険な作業は避けましょう。

アルコール

飲酒により作用が増強する恐れがあります。

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リスパダールの薬価

リスパダールの薬価は以下の通りです。

<リスパダール>

(細粒剤)

1% 1g 247.8円

(錠剤)

1mg 1錠 28.7円

2mg 1錠 50.3円

3mg 1錠 69.3円

(液剤)

0.1% 1ml 80.4円

 

リスパダールには、リスペリドンというジェネリック医薬品があります。

こちらは、複数の製薬メーカーが同じ名前の商品を販売しており、薬価は以下の通りです。

<リスペリドン>

(細粒剤)

1% 1g 84.7~149.5円

(錠剤)

0.5mg 1錠 9.6~9.9円

1mg 1錠 9.9~16.9円

2mg 1錠 14.4~29.9円

3mg 1錠 13.5~44.4円

(液剤)

0.1% 1ml 36.5~56.7円

0.1% 0.5ml 1包 25.3円

0.1% 1ml 1包 56.7円

0.1% 2ml 1包 73.9~79.3円

0.1% 3ml 1包 105.8円

 

まとめ

リスパダールは統合失調症の治療薬であり、従来から汎用されているフェノチアジン系薬剤やブチロフェノン系抗精神病薬に対して、非定型抗精神病薬と呼ばれています。

ドーパミンやセロトニンなどの脳内神経伝達物質の働きを抑えて中枢神経系を調整し、統合失調症にともなう症状を改善します。

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