リボトリール(成分名:クロナゼパム)は、抗けいれん薬であり、てんかんの発作を抑える効果があります。

リボトリールは抗けいれん薬の中でもベンゾジアゼピン系に分類され、神経伝達物質GABAの働きを強めることで、神経の過剰な興奮を抑えます。

また、この薬には、抗けいれん作用だけでなく、抗不安、催眠、筋弛緩などの作用もあるので、躁鬱病や睡眠障害の改善に用いられることもあります。

 

リボトリールは不安感や緊張感を和らげてくれるのですが、眠気やふらつきなどの副作用が現れやすいです。

また、急に服用を中止したり、減量したりすると、頭痛、不安、吐き気、イライラなどの離脱症状が現れることがあるので注意が必要です。

今回は、リボトリールの副作用や効果などについて説明します。

 

リボトリールの副作用

リボトリールには、以下のような副作用があります。

眠気、ふらつき、喘鳴、めまい、運動失調、神経過敏、無気力、情動不安定、筋緊張低下、頭痛、構音障害、寡動、運動過多、不眠、霧視、唾液増加、吐き気、尿失禁、脱力感、倦怠感など

 

リボトリールの添付文書によると、上記の副作用の発現率について、以下のように記載されています。

承認時迄の調査及び使用成績調査5,206例において、副作用は1,423例(27.3%)に認められた。

主な副作用は、眠気726件(13.9%)、ふらつき397件(7.6%)、喘鳴143件(2.7%)等であった。

出典:http://chugai-pharm.jp/hc/ss/pr/drug/riv_tab0200/pi/PDF/riv_pi.pdf#search=%27%E3%83%AA%E3%83%9C%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%AB+%E6%B7%BB%E4%BB%98%E6%96%87%E6%9B%B8%27

 

副作用では、眠気やふらつきの発現率が非常に高いことが分かります。

 

リボトリールの重大な副作用

リボトリールには、次のような重大な副作用が起こることがあります。

依存性、禁断症状、呼吸抑制、睡眠中の多呼吸発作、錯乱、興奮、肝機能障害、黄疸

 

ここで、聞き慣れない症状や疾患がある場合は、以下の記事をチェックしてみてください。

次の記事では、これらの副作用についてより詳しく説明しています。

薬の副作用まとめ

 

リボトリールで眠気が起きた場合の対処法

前述したように、リボトリールを服用すると、眠気が起こりやすいです。

軽いものであれば我慢すればよいのですが、生活に支障をきたすほどの眠気が生じる場合は、何らかの対処が必要です。

そこで、眠気を抑える対処法についていくつか紹介しておきます。

 

  • 1~2週間は様子をみる
  • 服用量を減らす(医師に相談)
  • 服用時間を変える(医師に相談)
  • 薬の種類を変える(医師に相談)
  • 睡眠を改善する

1~2週間は様子をみる

まず、服用してから間もないときは、身体が薬に慣れていないので、副作用が起こりやすいです。

一般的には、1~2週間くらいで、身体が薬に慣れて、副作用も徐々に少なくなると言われているので、生活に影響を及ぼさないほどの軽い眠気であれば、しばらく様子を見てください。

 

服用量を減らす(医師に相談)

服用量を減らすことで、効果は弱くなりますが、副作用も軽減できます。

また、薬の量が多すぎることで、副作用が強く現れていることも考えられるので、服用量を減量できないか処方医に相談してみてください。

 

服用時間を変える(医師に相談)

服用時間を変更することで、眠気が起こる時間をある程度コントロールすることができます。

後述しますが、リボトリールの効果発現は服用2時間後、効果の持続時間は27時間が目安となります。

リボトリールは、1日1~3回に分けて服用しますが、効き目の持続時間が27時間と長いので、1日1回の服用でも、十分に効果を発揮する場合があります。

 

そのため、眠気で困るならば、寝る前に1回まとめて服用できないか処方医に相談してみてください。

 

薬の種類を変える(医師に相談)

リボトリールは、人によっては眠気が強く出ることがあります。

眠気がひどい場合、薬が自分の身体に合っていないことも考えらます。

リボトリールよりも眠気が起こりにくい製剤もあるので、処方医に相談してみてください。

 

睡眠を改善する

日中に眠気が現れるのは、薬の副作用だけでなく、そもそも睡眠の質が悪いことも考えられます。

  • 寝る時間や起きる時間が不規則
  • 睡眠時間が短い
  • いびきなどの睡眠障害がある
  • 寝る前に睡眠を妨げる行為をしている(寝酒やスマホいじりなど)

 

このような場合、熟睡できずに、睡眠の質が低下するので、活動時間帯に眠くなるのは当たり前です。

眠気がひどいなら、まずは生活習慣を見直すことから始めましょう。

 

次に、リボトリールの働きについて説明します。

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リボトリールの働き

GABA(神経性アミノ酸)は、神経の過剰な働きを抑制する作用のある神経伝達物質です。

リボトリールは、GABAの受容体に結合することで、GABAの働きを強め、神経の過剰な興奮を抑えます。

そのため、リボトリールにはけいれん発作を抑える作用があり、てんかんの小発作やミオクロニー発作に効果を発揮します。

 

リボトリールの効果

まず、リボトリールには以下の作用があります。

  1. 抗不安作用
  2. 催眠作用
  3. 抗けいれん作用
  4. 筋弛緩作用

 

リボトリールは、他の抗けいれん薬と比べて、抗不安作用、催眠作用、抗けいれん作用が強いというメリットがあります。

ただし、抗不安作用と催眠作用が強いことから、薬を飲んで落ち着くと、急に眠気に襲われることがあります。

先に説明したように、リボトリールの副作用では、眠気とふらつきの発現率が非常に高いので、服用後は注意してください。

 

リボトリールの有効性

リボトリールの有効性について、添付文書には以下のように記載されています。

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出典:http://chugai-pharm.jp/hc/ss/pr/drug/riv_tab0200/pi/PDF/riv_pi.pdf#search=%27%E3%83%AA%E3%83%9C%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%AB+%E6%B7%BB%E4%BB%98%E6%96%87%E6%9B%B8%27

 

リボトリールは、上記のようなてんかんの症状に対して、改善効果を発揮します。

上表から、自律神経発作に対しては比較的高い有効性を示していますが、小型発作や精神運動発作に対する効果は、まずまずといったところでしょう。

 

効果の発現時間と持続時間

まず、リボトリールの効果が発現するまでの時間は、薬の最高血中濃度到達時間が目安となります。

また、薬の効き目の持続時間は、半減期(薬の血中濃度がMAXに到達してから、半減するまでにかかる時間)が目安です。

 

リボトリールの添付文書によると、最高血中濃度到達時間は2時間、半減期は約27時間と記載されています。

そのため、効果発現時間は服用2時間後、効き目の持続時間は27時間がおおよその目安となります。

このように、リボトリールは即効性が高く、服用から1日が経過しても薬の効果が持続します。

 

続いて、リボトリールを使用する際の注意点についてまとめておきます。

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使用上の注意

リボトリールを使用する際の注意点についてまとめておきます。

使用してはいけない人

以下に該当する人は、リボトリールを使用できません。

  • リボトリールで過去にアレルギー反応を起こしたことがある人
  • 急性狭隅角緑内障、重症筋無力症の人

 

使用に注意が必要な人

以下に該当する人は、リボトリールの使用に際して注意が必要です。

  • 心障害、肝機能障害、腎機能障害、脳の器質障害のある人
  • 呼吸機能が低下している人
  • 衰弱している人
  • 妊婦

 

服用方法

成人、小児は、1日0.5~6mgを1~3回に分けて服用します。

服用は少量から始め、症状を観察しながら、徐々に維持量まで増量されます。

併用してはいけない薬

併用してはいけない薬は、特にありません。

ただし、併用する薬があるときは、念のために処方医に相談してください。

 

その他の注意点

眠気が起こったり、注意力、集中力、反射運動能力などが低下することがあるので、車の運転は避けましょう。

 

定期検査

連用中は、定期的に肝機能や腎機能、血液の検査を受ける必要があります。

 

急な減量、中止

てんかんの人が本剤を連用中に急に服薬を中止したり、服用量を急激に減らすと、てんかん発作の重積状態が現れることがあります。

指示された用法、用量を厳守し、自己判断で減量や中止をしないようにしてください。

 

飲酒

飲酒により作用が増強する恐れがあります。

 

次に、リボトリールの離脱症状について解説します。

 

リボトリールの離脱症状

リボトリールの服用を急に中止したり、減量したりすると、以下のような離脱症状が現れることがあります。

イライラ、ソワソワ、無気力、頭痛、肩こり、不眠、筋肉の痙攣、不安、焦燥、興奮、めまい、しびれ、ふらつき、ふるえ、発汗、動悸、耳鳴り、吐き気など

 

離脱症状は、半減期が短いほど、薬の効果が強いほど、服用量が多いほど、服用期間が長いほど起こりやすいとされています。

以下は、よく使われる精神神経系の薬(抗不安薬)の効果の強さや作用の持続時間などについてまとめたものです。

 

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参考:http://mentalsupli.com/medication/minor-tranquilizer/clonazepam/cnz-effect/

青枠部のリボトリールは、抗不安作用は強いものの、半減期が27時間と長いです。

そのため、離脱症状の起こりやすさとしては、強・中・弱で言うと中と考えられます。

ちなみに、赤枠部のデパスという薬は、抗不安作用が強く、半減期も短いので、離脱症状が起こりやすいです。

 

なお、薬の効果が弱く、半減期が長い薬でも、服薬期間が長く、服用量が多いと依存しやすくなり、離脱症状が起こりやすくなります。

そのため、指示された用法、用量を厳守し、自己判断による勝手な増量などをしないようにしてください。

 

最後に、リボトリールの薬価について記載しておきます。

 

リボトリールの薬価

リボトリールの薬価は以下の通りです。

<細粒剤>

0.1% 1g 14円

0.5% 1g 51.6円

<錠剤>

0.5mg 1錠 9.1円

1mg 1錠 14.2円

2mg 1錠 24.8円

 

まとめ

リボトリールは、抗けいれん薬であり、てんかん発作に効果を発揮します。

この薬は、抗不安、催眠、筋弛緩などの作用があり、不安や緊張を和らげてくれます。

ただし、眠気やふらつきなどの副作用が起こりやすいので、服用後は車の運転などの危険な作業は避けた方がよいです。

 

また、急に服薬を中止したり、減量すると、イライラ、吐き気、頭痛などの離脱症状が現れることがあるので、指示された用法・用量を厳守しましょう。

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