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服を着たり、靴下をはこうとしたとき、指にさかむけが引っかかり、チクッとした痛みが走り、不快に感じたことはありませんか?

たかが指先の小さな傷なのに、生活の様々な場面で、チクチクと痛みを生じさせ、私たちを嫌な思いにさせてくれます。

さかむけは、家事などで水や洗剤に触れる機会が多い人に起こりやすいのですが、実は栄養不足、血行不良、ストレス、運動不足、睡眠不足など不健康な生活をしている人にも生じやすいのです。

 

また、さかむけは、対処を誤ると、腫れや膿などをともなう皮膚疾患に発展してしまうこともあります。

そこで今回は、さかむけの原因、対処法、予防法などについてまとめておきます。

さかむけの原因

さかむけは、以下の要因で起こります。

  1. 手の乾燥
  2. 栄養不足
  3. 血行不良
  4. ストレス

 

では、各要因について順番に説明します。

 

手の乾燥

手が乾燥するとさかむけが生じやすくなります。

皮膚を乾燥させる要因としては、冬の乾燥した空気、洗剤を使用する水仕事、手洗い、入浴などが考えられます。

 

皮膚の表面は、皮脂膜と呼ばれる皮脂と汗が混じってできた薄い膜で覆われています。

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出典:http://www.moltolice.co.jp/img1090.gif

 

皮脂膜は、外界からの有害物の侵入や角質層からの水分蒸発を防ぐ働きがあります。

ところが、洗剤、ハンドソープ、シャンプーなどにより、皮脂膜が壊されると、水分を保持している角質層から水分が逃げていきやすくなり、皮膚の乾燥を招きます。

 

通常、洗剤や石鹸などで皮脂が失われても、1~2時間くらい経てば、元の状態に戻ります。

しかし、その前に再び洗剤などを使うことが繰り返されると、皮脂膜が機能せず、皮膚から水分が失われ、肌がカサカサに乾燥してしまいます。

また、皮脂膜を失い、肌が乾燥すると、外界からの刺激を受けやすくなり、さかむけなどの皮膚トラブルが生じやすくなります。

 

栄養不足

栄養バランスの悪い食事により、栄養が偏ったり、不足したりすると、皮膚が弱くなり、さかむけができやすくなります。

特に、タンパク質、ビタミン、ミネラルは皮膚の健康を保つうえで非常に重要な栄養素です。

  • タンパク質:皮膚、爪、髪、血液、臓器、筋肉など体のもととなる
  • ビタミン:皮膚や粘膜の健康を保つ
  • ミネラル:皮膚の健康維持、ビタミンとの相互作用など

 

ちなみに、タバコを吸うと、ビタミンCが大量に消費されるので、喫煙する人はビタミンCが不足しやすくなります。

ビタミンCが不足すると、組織がもろくなり、肌トラブルが起こりやすくなります。

また、ビタミンCには、ストレスを和らげたり、コレステロール値を下げたり、免疫力を高めたり、老化や病気の原因となる物質を無毒化するなど、体の健康を維持するうえで、非常に重要な役割を果たしています。

 

血行不良

運動不足などにより血液の流れが悪くなると、細胞に酸素や栄養素が十分に行き渡らず、保水機能やバリア機能などの皮膚の働きが低下するため、肌トラブルが起こりやすくなります。

 

ストレス

過度なストレスを受けたり、ストレスがたまると、血管が収縮し、皮膚に取り込まれる酸素や栄養素が減少します。

また、皮膚の細胞が入れ替わるターンオーバーの周期が乱れ、肌のバリア機能や免疫機能が低下し、肌荒れを起こしやすく、治りにくい状態となります。

さかむけだけでなく、シミ、くすみ、シワ、たるみ、乾燥、小じわなどの症状も現れることがあります。

 

また、ストレスは自律神経のバランスを崩したり、ホルモンバランスにも影響を与えます。

男性ホルモンの分泌量が増えることで、皮脂分泌が通常より多くなり、ニキビ、毛穴のつまり、吹き出物などの原因となります。

 

肌は心の鏡と言われるほど、ストレスは肌にでます。

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さかむけが悪化したらどうなる?

さかむけは、皮膚疾患の一つです。

さかむけを無理に取ろうとしたり、服に引っかかるなどして、皮膚が裂けたり、皮膚を傷つけてしまうと、そこからウィルスや細菌が入りやすくなります。

傷口から病原菌が侵入すると、患部が炎症を起こして腫れたり、膿が溜まって化膿することがあります。

 

ささくれやさかむけが悪化した場合、以下のような皮膚病を起こすことがあります。

  • ひょうそ
  • 爪囲炎

 

ひょうそ

ひょうそは、手指や足指に細菌が感染して起こる病気です。

爪の周囲に傷があったり、手荒れなどがあると、そこに黄色ブドウ球菌や連鎖球菌などが感染することで発生します。

この病気では、手指、足指、爪の周りが赤く腫れて、ズキズキした痛みをともないます。

 

黄色ブドウ球菌や連鎖球菌に効果のある抗菌薬により、治療します。

 

爪囲炎

爪囲炎は、爪の周囲の皮膚が赤くなって腫れる病気です。

洗剤や薬品による接触皮膚炎、真菌症、細菌感染、ウィルス感染などが原因となることが多いものです。

爪の甲が厚くなったり、凸凹したりします。

細菌が感染すると、押すと痛んだり膿が出たりします。

 

治療では、真菌が原因なら抗真菌剤、細菌感染によるものなら抗生物質、ウィルス感染の場合は抗ウィルス薬を使用します。

 

さかむけができた場合の対処法

さかむけができたら、さかむけの部分を小さいハサミや爪切りなどでカットしておきましょう。

このとき、ばい菌が入らないよう、消毒液を含ませたガーゼで、ハサミや爪切りの刃先をきれいに拭いてから使用します。

そして、さかむけをカットし終えたら、液体絆創膏(サカムケアなど)を塗りましょう。

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通常の絆創膏だと、手洗い時に剥がれることがありますが、液体絆創膏であれば、すぐに乾いて皮膜を形成し、水をはじくので、傷口からばい菌が侵入するのを防いでくれます。

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さかむけの予防法

さかむけの予防には、以下の方法が効果的です。

  • 保湿
  • ゴム手袋を着用する
  • バランスのとれた食事
  • 生活のリズムを整える

では、順番に説明します。

 

保湿

水仕事や入浴の後など、皮脂が失われたときには、ワセリンなどの油性の外用剤を塗っておくと、皮脂膜の代用となって、皮膚の乾燥を防いでくれます。

また、尿素配合の外用剤には、角層の水分保持力を高める効果があります。

そのため、やはり水仕事や入浴の後に使用することで、角層の保湿に役立ちます。

 

特にお年寄りは、加齢にともなって皮脂の分泌が減り、角層の水分保持力も低下するため、日頃から保湿に留意することがとても大切です。

 

また、入浴剤にも注意が必要です。

硫黄入りの入浴剤は、角層を剥がす働きがあるため、入浴直後はお肌がスベスベになります。

しかし、もともと皮膚が乾燥しやすい人だと、角層をはがすことで乾燥を強めてしまうことがあります。

そのため、乾燥肌の人は、保湿成分の入った入浴剤を選んだ方が、さかむけなどの皮膚トラブルは生じにくくなるでしょう。

 

ゴム手袋を着用する

食器洗い、風呂掃除、窓拭き、床拭きなど洗剤を使用した水仕事のときは、ゴム手袋を着用し、肌の乾燥を防ぎましょう。

 

バランスのとれた食事

さかむけを予防するには、バランスよく栄養素を摂ることが大切であり、特にタンパク質、ビタミン、ミネラルを多く含む食べ物を摂ることが有効です。

そこで、これらの栄養素を多く含む食品を以下に紹介しておきます。

 

タンパク質

まず、タンパク質の含有量(100gあたり)が多い食品はこちらです。

1位:しらす干し(半乾燥) 40.5
2位:いわし(丸干) 32.8
3位:いくら 32.6
4位:すじこ 30.5
5位:牛肉(腱) 28.3
6位:たらこ(焼) 28.3
7位:あじ(焼) 27.5
8位:はまぐりの佃煮 27.0
9位:あゆ(天然/焼) 26.6
10位:本まぐろ/赤身 26.4

 

タンパク質は、肉、魚、卵、乳製品など動物性食品に豊富に含まれています。

 

ビタミン

<ビタミンA>

ビタミンAは、粘膜や細胞の再生を促し、皮膚、髪の毛、爪などを健康に保つ働きがあります。

他にも、抗酸化作用、免疫力アップ、目の機能維持、視力維持、生殖機能維持、骨や歯の形成などに貢献します。

ビタミンAは、鶏や豚のレバー、ホタルイカ、うなぎの蒲焼、しそ、モロヘイヤ、かぼちゃ、にんじん、パセリ、しゅんぎく、焼のり、あしたばなどに多く含まれています。

 

<ビタミンB2>

ビタミンB2は、粘膜の新陳代謝を促し、皮膚、爪、毛髪を上部にする働きがあります。

また、神経の働きを正常に保つ、視力アップ、成長促進、糖質・脂質・タンパク質の代謝促進、目の疲れをとる、免疫力を高めるなどの作用があります。

ビタミンB2は、うなぎ、さけ、すじこ、レバー、豚肉、卵黄、牛乳、のり、干ししいたけ、わらびなどに多く含まれています。

 

<ビタミンC>

ビタミンCは、皮膚や骨を丈夫にするコラーゲンの合成を助けたり、メラニン色素の生成抑制、ストレスへの抵抗力を高める、コレステロールの合成抑制、免疫力強化、老化防止、活性酸素除去などの働きがあります。

レモン、キウイ、いちご、アセロラ、グレープフルーツ、パセリ、赤ピーマン、ブロッコリー、カリフラワー、ゴーヤ、緑茶などに多く含まれています。

 

ミネラル

<亜鉛>

亜鉛は、細胞の新生や新陳代謝に不可欠であり、タンパク質の合成もサポートします。

また、アルコール解毒、免疫強化、味覚を正常に保つ、生殖機能維持などの働きもあります。

亜鉛は、カキ、かに、たこ、いか、にしん、いわし、はまぐり、うなぎ、牛肉、羊肉、卵黄、レバー、玄米、ごま、ナッツ類などに多く含まれています。

 

最後に、肌の乾燥を防ぎ、さかむけを予防に有効な食品を紹介しておきます。

それは、ヌルヌル・ネバネバ食品です。

ヤマイモ、サトイモ、オクラ、モズク、ワカメ、納豆、ナメコ、牡蠣、ナマコなどには、ムチンという成分が含まれています。

ムチンは優れた保水力を持ち、細胞内に水分を保ち続ける保水性をアップさせる効果があります

 

生活のリズムを整える

栄養バランスの乱れ、睡眠不足、ストレス、運動不足など不健康な生活は、さかむけの原因となります。

生活習慣を見直すことこそが、皮膚トラブルの最大の予防法ではないでしょうか。

 

まとめ

さかむけは、栄養不足や血行不良など健康状態が悪いことのサインでもあります。

そのため、さかむけを見つけたり、さかむけがなかなか治らないときは、まずは生活習慣を見直してみてください。

 

さかむけは、服に引っかかるなどして、皮膚が裂けたり、皮膚を傷つけてしまうと、そこからウィルスや細菌などの病原菌が侵入しやすくなります。

すると、ひょうそや爪囲炎などを発症し、患部が腫れたり、膿が出ることもあります。

「たかがさかむけ」と軽く見てはいけません。

 

さかむけの予防には、保湿、栄養バランスのよい食事、ストレス解消、適度な運動、十分な睡眠などにより、皮膚を健康に保つことが大切です。

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