Pocket
LINEで送る

最近、吐き気や嘔吐をともなうような酷い咳でお悩みではありませんか?

咳や吐き気などの症状は、自律神経の乱れや胃酸逆流などが原因で起こることもありますし、風邪やインフルエンザなどのウィルス感染症が原因となることもあります。

また、風邪やインフルをこじらせて肺炎を発症したときにも、よく見られます。

 

今回は、咳と吐き気(嘔吐)が止まらない原因についてまとめておきます。

 

咳と吐き気(嘔吐)が止まらない原因

咳と吐き気(嘔吐)が止まらないのは、次のような原因が考えられます。

  1. 風邪
  2. インフルエンザ
  3. 髄膜炎
  4. 咳喘息
  5. 気管支炎
  6. 肺炎
  7. 百日咳
  8. 逆流性食道炎
  9. 自律神経失調症
  10. 胃腸炎
  11. 食物アレルギー

では、順番に説明します。

 

風邪

咳と吐き気が続くのは、風邪の可能性があります。

風邪は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、喉の痛み、咳など呼吸器の症状や、発熱、頭痛、倦怠感、寒け、食欲不振などの全身症状が特徴です。

しかし、ときに腹痛、下痢、吐き気、嘔吐など消化器系の症状をともなうこともあります。

sponsored link

インフルエンザ

続いて、咳と吐き気に襲われるのは、インフルエンザの疑いもあります。

冬に流行するインフルエンザは、高熱、悪寒、倦怠感、筋肉痛、関節痛などの強い全身症状が特徴です。

そして、全身症状が出現した後、やや遅れて鼻水、喉の痛み、咳、痰などの呼吸器の症状が現れます。

また、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などの消化器系の症状をともなうこともあります。

 

髄膜炎

喉の痛み、咳、鼻水など風邪によく似た症状の後に、吐き気、ひどい頭痛、首の後ろの張り・硬直などが現れた場合は、髄膜炎の疑いがあります。

髄膜炎は、脳と脊髄を包む髄膜に炎症が起こるもので、細菌、真菌、ウィルスなどが髄膜に感染して生じることが多いです。

喉の痛み、咳、鼻水などで始まり、発熱、寒け、頭痛、吐き気、嘔吐が現れ、徐々に首の後ろが張って硬くなります。

 

髄膜炎では、髄膜炎を起こす原因となった病気(基礎疾患)を見つけて治療することに加え、細菌感染による細菌性髄膜炎では抗生物質が、真菌による真菌性髄膜炎には抗真菌薬が、それぞれ用いられます。

ウィルス性髄膜炎では、発熱や頭痛に対する対症療法が行われます。

 

咳喘息

吐き気をもよおすほど咳がひどくて、えずく場合は、咳喘息の可能性があります。

ぜんそくの典型的な症状は、喘鳴(ヒューヒュー、ゼーゼー)、呼吸困難、激しい咳ですが、咳だけを症状として訴え場合を咳喘息と呼びます。

症状は咳のみで、夜間から早朝に強いことが多く、咳き込んで眠れない、咳で目が覚めて横になれないなどの訴えが聞かれます。

 

上気道炎がきっかけで悪くなることが多く、その他に寒暖の差、乾燥した空気、タバコの煙、香水や線香の煙の刺激やにおい、会話、運動、過労、睡眠不足で悪くなることもあります。

咳喘息の人は、血液検査や皮膚テストなどで、約60%に何らかの吸入性抗原(ハウスダスト、ダニ、スギ花粉など)への感作が認められます。

また、咳が毎年同じ季節に繰り返して悪化することが多いため、何らかのアレルギーによって咳が生じることが多いと考えられています。

 

しかし、何に対するアレルギーが咳の原因になっているのかを証明するのは、通常は困難です。

以下に咳喘息を発症した人の体験談で、参考になりそうなものを紹介しておきます。

 

気管支炎

鼻水、鼻づまり、くしゃみなど風邪の症状の後に、咳が強く起こり、長引く場合は急性気管支炎の疑いがあります。

急性気管支炎は、急性の炎症が気管支の粘膜に起こる病気です。

ほとんどはウィルス感染が原因で起こり、かぜ症候群に含まれます。

 

かぜ症候群では、鼻汁、鼻づまり、くしゃみなどの上気道症状、咳や痰などの下気道の症状などが見られます。

急性気管支炎では、これらの症状の後に、弱った気管支に病原微生物が感染することで、咳や痰の症状が強くなるものです。

ウィルス性の急性気管支炎では、ウィルスに直接効く薬はありませんが、ほとんどの急性気管支炎は自然に回復します。

 

そのため、治療は発熱に対する解熱薬の服用など、対症療法に限られます。

しかし、肺炎球菌による感染が原因の場合は、肺炎に発展する可能性があるので、それを予防するために抗生物質が用いられることもあります。

以下に、気管支炎と診断された人の体験談を紹介しておきます。

 

肺炎

咳が激しく、長引く場合は、前述の気管支炎に続き、肺炎の可能性があります。

インフルエンザウィルスなどによって上気道に炎症が起こると、上気道に細菌が定着しやすくなり、二次的に細菌による肺炎が起こりやすくなります。

細菌以外の微生物では、マイコプラズマやクラミジア、ウィルスなども肺炎の原因となります。

 

肺炎では、咳、膿性痰、発熱、寒け、息苦しさ、胸の痛みなどが現れてきます。

吐き気をともなうような咳が止まらなくなり、病院で肺炎と診断される例はよく見られます。

百日咳

吐き気や嘔吐をともない、コンコンという短い咳が続く場合は、百日咳の可能性があります。

 

百日咳とは?

百日咳は、百日ぜき菌の飛沫感染で起こる感染症です。

百日咳は、咳が特徴的であり、発作が起こったり、治まったりを長期間繰り返します。

3歳以下の乳幼児がかかりやすく、一度かかれば終生免疫ができます。

夏に流行しやすいですが、一年中感染の可能性はあります。

近年は、成人での流行が報告されているので、大人も油断できません。

 

症状

百日咳の潜伏期間は1~2週間です。

初めは、咳が出るだけです。

熱はなく、痰もほとんどないのに、咳だけが次第に増加し、夜間に多くなります。

この時期はカタル期と呼ばれ、1~2週間ほど続きます。

 

その後、特有な咳の出る発作期に入ります。

コンコンと短い咳が10回以上連続して起こり、それにともなって顔が赤くなり、目が充血して、唇が紫色になり、吐き気や嘔吐することがあります。

1回の咳発作は、2分ほどですが、1日に数十回起こることがあり、夜間に頻発するので、夜眠れなくなります。

咳が激しいのは、最初の2~3週間であり、その後は程度も回数も徐々に減少して治まります。

 

治療

百日ぜき菌に効果のある抗生物質や、鎮咳薬、去痰薬などを用います。

 

逆流性食道炎

逆流した胃酸により、喉が刺激を受けると、咳が出ることがあります。

吐き気に加えて、咳や喉のイガイガなどの症状が現れる場合は、逆流性食道炎の可能性があります。

最近では就寝中に喉に胃酸が逆流して、咽喉頭に炎症が生じるケースも報告されています。

これは、遅い時間帯での夕食、高脂肪食、寝る前のアルコール摂取などが関連しています。

sponsored link

自律神経失調症

咳と吐き気は、自律神経失調症の症状に含まれます。

病気のような症状があるのに診察や検査で原因となる疾患が特定できないことがあります。

この場合、自律神経失調症という病名が用いられることがありますが、とりあえずの診断名であって、原因がはっきりすれば、その病名が用いられます。

 

自律神経失調症では、一般的に症状が強いのは午前中で、午後になると軽くなり、夜になると元気になる傾向にあります。

若い女性や更年期の女性に多く、夏に悪化しがちだとされています。

以下に自律神経失調で見られる症状についてまとめておきます。

 

全身

疲れやすい、だるい、冷えなど

脳神経系

めまい、頭痛、集中力低下など

循環器系

立ちくらみ、胸の苦しさ、動悸など

呼吸器系

息切れ、喉の違和感、あくび、せきなど

消化器系

食欲不振、便秘、下痢、吐き気、嘔吐、げっぷ、胃の不快感など

運動器

後頭部の筋肉痛、肩こり、腰痛など

皮膚

発汗の異常、手足の冷えなど

泌尿生殖器

頻尿など

 

胃腸炎

咳と嘔吐が続く場合、ノロウィルスなどによる感染性胃腸炎の疑いがあります。

冬はノロウィルス、夏は腸炎ビブリオなどの細菌性のものやカンピロバクター食中毒などにより、胃腸炎の患者が増加します。

吐き気、嘔吐、腹痛、発熱などが主な症状です。

 

食物アレルギー

咳や嘔吐などの症状は、食物アレルギーによっても起こります。

食物アレルギーは、特定の食物によってアレルギー症状を引き起こす疾患です。

卵、牛乳、小麦がアレルギーの三大原因とされています。

 

皮膚、粘膜、消化器、呼吸器などに様々な症状が出現します。

原因となる食べ物を食べてすぐに症状が現れる即時型と、食べてから48時間経過して発症する遅延型があります。

即時型では、皮膚の症状が多く、蕁麻疹や発疹、かゆみなどが起こります。

 

また、呼吸器の症状では、喘鳴や咳などが見られます。

食物アレルギーの主な症状は、次の通りです。

 

消化器

唇や口腔の違和感・腫れ、腹痛、吐き気、嘔吐、下痢

呼吸器

くしゃみ、鼻水、咳、呼吸困難、喉の腫れ

充血、眼瞼浮腫、流涙

皮膚

蕁麻疹、かゆみ、湿疹

神経

頭痛

泌尿器

血尿、おねしょ

全身

アナフィラキシー

 

病院は何科?

前述したように、咳と吐き気が続く場合、様々な病気が考えら、素人が症状から病名を判断するのは難しいです。

そのため、このような場合は総合病院を受診することをおすすめします。

総合病院の受付に電話で相談すれば、受診すべき診療科をアドバイスしてもらえます。

 

仮に、症状の原因がその診療科の専門外であったとしても、総合病院であれば専門医(診療科)を多く抱えているので、他科にすぐに回してもらえます。

よって、咳と吐き気が続く場合、まずは総合病院を受診した方がよいでしょう。

sponsored link

参考にした書籍

Pocket
LINEで送る