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おだやかな精神安定剤・ソラナックスの副作用、作用機序、効果、依存性、使用上の注意点、薬価などについて解説します。

ソラナックスの副作用

ソラナックスには、以下のような副作用があります。

傾眠、眠気、めまい、ふらつき、倦怠感、脱力感、口の渇き、頭痛、吐き気、嘔吐、便秘、腹痛、腹部不快感、食欲不振など

 

ソラナックスの添付文書によると、上記の副作用の発現率について、以下のように記載されています。

アルプラゾラム製剤の調査症例数8,459例中、副作用発現症例は564例(6.67%)であり、副作用発現件数は延べ778件であった。

その主なものは、傾眠365件(4.31%)、めまい117件(1.38%)、倦怠感45件(0.53%)、ALT(GPT)上昇28件(0.33%)、口渇25件(0.30%)等であった。

出典:http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00002845.pdf#search=%27%E3%82%BD%E3%83%A9%E3%83%8A%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9+%E6%B7%BB%E4%BB%98%E6%96%87%E6%9B%B8%27

 

よって、傾眠やめまいなどの副作用が発現しやすいと言えます。

 

ソラナックスの重大な副作用

ソラナックスには、次のような重大な副作用が起こることがあります。

禁断症状、呼吸抑制、錯乱、興奮、ショック、アナフィラキシー、肝機能障害、黄疸

 

ここで、聞き慣れない症状や疾患がある場合は、以下の記事をチェックしてみてください。

こちらの記事では、上記の副作用についてより詳しく説明しています。

薬の副作用まとめ

 

 

 

ソラナックスの働き

神経の過剰な働きを抑制する方向に働く神経伝達物質としてGABAという物質があります。

ソラナックスは、GABAの受容体に結合することで、GABAの働きを強め、神経の過剰な興奮を抑えるように作用します。

 

ここで、ソラナックスの成分・アルプラゾラムに合う形のGABA受容体は、主に大脳辺縁系に多いです。

そのため、ソラナックスは情動と密接な関係にある大脳辺縁系や視床下部に作用し、意識や精神活動に影響をおよぼさない用量で不安や緊張などを取り除きます。

また、ソラナックスには、軽い催眠作用や筋弛緩作用もあります。

 

次に、ソラナックスの効果について解説します。

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ソラナックスの効果

まず、ソラナックスは、心身症(胃・十二指腸潰瘍、過敏性腸症候群、自律神経失調症)における身体症候、不安、緊張、うつ、睡眠障害に効果を発揮します。

また、これらの症状の改善率については以下の表の通りです。

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出典:http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00002845.pdf#search=%27%E3%82%BD%E3%83%A9%E3%83%8A%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9+%E6%B7%BB%E4%BB%98%E6%96%87%E6%9B%B8%27

 

よって、心身症の改善率は約66%となっています。

 

また、ソラナックスの添付文書によると、不安、緊張、うつ、睡眠障害の症状に対して、投与開始後1週間で効果の発現が見られるとのことです。

 

ソラナックスの作用時間

まず、ソラナックスなどの精神安定剤は、半減期により大きく4つに分類されます。

半減期とは、薬の血中濃度が最大に到達した後、濃度が半分に低下するまでにかかる時間です。

この半減期が薬の作用時間の目安となります。

 

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参考:http://for-guests.com/solanax-1608/

 

添付文書によると、ソラナックスの半減期は約14時間であり、上表の通り中間型に分類されます。

 

なお、ソラナックスの薬物血中濃度は、投与約2時間後に最高値に到達します。

この薬物血中濃度がMAXに達するまでの時間が、薬の効き目が現れるまでにかかる時間の目安となります。

 

次に、ソラナックスの離脱症状と薬への依存性について解説します。

 

ソラナックスの離脱症状と依存性

まず、ソラナックスは、抗不安薬の中でもベンゾジアゼピン系に分類されます。

そして、このベンゾジアゼピン系の薬には、離脱症状と呼ばれる副作用があります。

これは、長期間、大量にソラナックスの服用を続けていると、身体がソラナックスに依存してしまい、途中で止めることができなくなってしまうものです。

このときに、服薬を中止したり、服用量を減らすと、イライラ、頭痛、ふるえ、不安などの症状が現れることがあります。

 

ここで、離脱症状の起こしやすさ(薬への依存性の強さ)については、以下のように言われています。

  • 半減期が短いほど起こりやすい
  • 薬の効果が強いほど起こりやすい
  • 服用量が多いほど起こりやすい
  • 服用期間が長いほど起こりやすい

 

ソラナックスは、半減期が14時間であり、先の表に示したように、抗不安薬の中では中間型に分類されます。

そのため、リーゼ、コレミナール、デパスのような短時間型よりも、離脱症状は起こりにくいと言えます。

また、ソラナックスは、おだやかな薬であり、効き目はほどほどなので、用量を逸脱して、必要以上に服薬したり、長期間使用しなければ、薬に依存する可能性は低いでしょう。

 

続いて、ソラナックスを使用する際の注意点について解説します。

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使用上の注意

ソラナックスを使用する際の注意点についてまとめておきます。

使用してはいけない人

以下に該当する人は、ソラナックスを使用できません。

  • ソラナックスで過敏症を起こしたことがある人
  • 急性狭隅角緑内障、重症筋無力症の人
  • 抗HIV剤(インジナビル、リトナビル)を服用している人

 

使用に注意が必要な人

以下に該当する人は、ソラナックスの使用に際して注意が必要です。

  • 心障害、肝機能障害、腎機能障害、脳の器質障害、呼吸障害のある人
  • 衰弱している人
  • 妊婦

 

服用方法

1日1.2~2.4mgを3~4回に分けて服用します。

併用してはいけない薬

HIVプロテアーゼ阻害薬(インジナビルなど)と併用してはいけません。

ソラナックスの血中濃度が大幅に上昇し、過度の鎮静や呼吸抑制などが起こることがあります。

 

その他の注意点

連用中に急に服用を中止したり、服用量を急激に減らすと、けいれん発作、せん妄、ふるえ、不眠、不安、幻覚、妄想などが現れることがあるので、指示された用法、用量を守りましょう。

眠気が起きたり、注意力、集中力、反射運動能力などが低下することがあるので、車の運転や危険な作業は避けてください。

アルコールと併用すると、精神機能、知覚・運動機能の低下、を起こす恐れがあるので、服用するときは、できるだけ飲酒を控えてください。

 

ソラナックスの薬価

ソラナックスの薬価は以下の通りです。

<ソラナックス>

0.4mg 1錠 8.5円

0.8mg 1錠 14.2円

 

なお、ソラナックスと同じく、アルプラゾラムを含む先発品として、コンスタンという薬があります。

こちらの薬価は、以下の通りです。

<コンスタン>

0.4mg 1錠 8.7円

0.8mg 1錠 14.2円

よって、0.4mg錠の薬価は、コンスタンの方がわずかに安いです。

 

ちなみに、ソラナックスやコンスタンのジェネリック医薬品として、アルプラゾラムという薬があります。

<アルプラゾラム>

0.4mg 1錠 5.6円

0.8mg 1錠 7.4円

 

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