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暖かい季節になるとスズメバチの活動が活発化し、夏本番に入ると攻撃性が高まり、スズメバチによる被害が増えていきます。

スズメバチは山林内だけでなく、住宅の軒下、床下、屋根裏などの閉鎖的な空間に巣を作ることがあり、近年では都市部でも被害が報告されています。

今回は、スズメバチに刺されたときの症状や対処法についてまとめておきます。

 

スズメバチに刺されたときの症状

一般的に、スズメバチに刺されると、患部が腫れて痛みをともないます。

スズメバチにはいくつかの種類があり、オオスズメバチは毒が強く、刺されると患部が腫れ上がります。

 

 

 

さらに、体質によっては全身にアレルギー症状が現れることがあります。

特に、以前同じハチに刺されたことのある人は重篤な症状であるアナフィラキシーを起こすことがあります。

アナフィラキシーは激烈な症状を示すアレルギー反応であり、全身的な症状が短時間(数分から15分)のうちに起こるのが特徴です。

以下にアナフィラキシーの主な症状をまとめておきます。

 

皮膚症状:蕁麻疹、発疹、皮膚蒼白全身症状:だるさ、頭痛、悪寒、冷や汗

循環器症状:脈が浅い、脈が速い、血圧低下

消化器症状:腹痛、嘔吐、尿・便失禁、下痢

呼吸器症状:呼吸困難、咳、くしゃみ

神経症状:口の周りのしびれ、めまい、けいれん、昏睡

 

アナフィラキシーは口や手足のしびれ、蕁麻疹、冷や汗などで始まり、次第に脈が非常に弱くなり、血圧が急激に低下するのが特徴です。

このまま放置すると、呼吸困難、※チアノーゼ、意識を失うなどの激烈な反応が現れます。

※チアノーゼ:動脈血の酸素不足のために皮膚や粘膜が青白くなる反応のこと

 

こうした病変の進行は非常に速く、治療が遅れると死亡することがあります。

アナフィラキシーを疑われる症状が現れた場合は、迅速な診断と治療が必要です。

 

次に、キイロスズメバチは、オオスズメバチより毒性は弱いのですが、住宅の軒下などに巣をつくることも多く、オオスズメバチ同様に多くの被害が報告されています。

 

 


上のツイートをした方は、キイロスズメバチに足を刺されてしまい、数日間ズキズキする痛みが続いたとのことです。

 

続いて、スズメバチに刺されたときの対処法について解説します。

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対処法

スズメバチに刺されたときは、1~2箇所であれば以下の手当を行ないます。

まず、可能ならば皮膚に残った毒針を毛抜きで丁寧に取り除きます。

このとき、毒針を皮膚の中に押し込んでしまう恐れがあるので、強くこするのは厳禁です。

 

最近では、インセクトポイズンリムーバーというハチや毒虫などに刺された場合に、毒を簡単に吸い出すことができるキットも販売されています。

 

 

 

アウトドアへ行く場合はインセクトポイズンリムーバーを携帯しておくと安心で便利です。

 

 

次に、刺された箇所に傷があれば水道水などで洗い流します。

毒針を取り除けたら、傷口の周りをつまむようにして毒液を血液と一緒に押し出します。

このとき口で毒を吸い出してはいけません。

歯茎などから毒が体内に侵入する可能性があります。

 

そして、刺された箇所を再びよく洗い、消毒します。

刺された箇所を冷やすと、腫れや痛みが和らぎます。

虫刺されの市販薬(ムヒアルファEXなど)がある場合は、薬を塗っておきます。

虫刺されの薬は、抗ヒスタミン成分を含むステロイド軟膏が適しています。

腫れや痛みなどの症状がひどいときは、医療機関を受診しましょう。

 

ただし、スズメバチに何箇所も刺された場合や、アナフィラキシーの徴候が現れたときは、119番通報してすぐに医療機関にかかり、早急にアドレナリンを注射する必要があります。

アドレナリンの自己注射薬・エピペンを携帯している場合は、そちらを使用します。

 

 

エピペンは、病院での治療を受けるまでの間に、アナフィラキシーの症状の進行を一時的に抑えるための補助治療剤です。

エピペンがない場合は、現場で気道確保や口対口人工呼吸などの一次救命処置が必要になることもあります。

 

 

 

予防法

ここでは、スズメバチの被害に遭わないための予防法について解説します。

知らずにスズメバチの巣に近づくと、まず数匹のハチが大顎をカチカチと鳴らす警告音を発します。

この音を聞いたときは、背をなるべく低くして、ハチを刺激しないようにゆっくりとその場を離れます。

 

また、スズメバチは黒いものを攻撃する習性があるので、野山に行くときは黒い服の着用を避けてください。

 

まとめ

スズメバチに刺されると患部が腫れて痛みを生じます。

人によっては全身にアレルギー症状が現れたり、アナフィラキシーのような急激な反応を起こすことがあります。

アナフィラキシーは呼吸困難などによる死亡例も多く報告されています。

 

疑わしい症状が見られた場合は迷わず119番通報して、ただちに医療機関で適切な治療を受ける必要があります。

アナフィラキシーは同じハチに刺されたときに起こりやすいと言われており、2回目以降刺された人の約1割にアナフィラキシーの症状が起こると言われています。

 

一度刺されたことがある人がアウトドアで野山へ行く場合などは、万が一のことを考えて、エピペンを携帯しておくと安心です。

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参考にした書籍

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