Pocket
LINEで送る

「いつからともなく手の甲が痛い!!」

「痛くて耐えられないというほどではないが、地味な痛みが続く」

手を使い過ぎると腱鞘炎で手の甲が痛くなることは誰にでもよく起こることです。

しかし、実は腱鞘炎ではなく、もっと重大な病気が潜んでいることもあるので、たかが手の甲の痛みと侮ってはいけません。

 

今回は、手の甲が痛い原因についてまとめておきます。

 

手の甲が痛い原因

手の甲が痛いのは、次のような原因が考えられます。

  1. 腱鞘炎
  2. 末梢神経障害
  3. 血管炎性ニューロパチー
  4. 手根管症候群
  5. 中手骨骨幹部骨折
  6. ガングリオン

では、順番に説明していきます。

 

腱鞘炎

腱鞘炎は、筋肉と骨をつなぐ腱の外側を包んでいる腱鞘に起こる炎症のことです。

手指の腱、アキレス腱などで起こります。

最も頻度が高いのは、腱鞘の中が狭くなるために、腱のすべりが悪くなって摩擦が起こる狭窄性腱鞘炎であり、主に手指で起こります。

 

末梢神経障害(ニューロパチー)

末梢神経は、脳や脊髄から分かれたあとの、体中に分布する神経のことをいいます。

末梢神経には、筋肉を動かす運動神経、感覚神経、自律神経の3種類があります。

ここで、運動神経に障害が起こると、筋力が低下したり筋肉が萎縮します。

 

感覚神経の障害では、しびれや痛みが現れたり、反対に痛みや熱さ、冷たさなどの感覚が鈍くなったりします。

深部感覚の障害では、手足の位置関係が分からなくなる、体のバランスが崩れるといった症状が現れます。

自律神経の障害では、立ちくらみ、排尿障害、発汗異常などが現れます。

 

神経症状の現れ方は、障害の分布によって、全身の末梢神経が障害を受ける多発性神経炎と、1つの神経だけに障害が起こる単神経炎、および単神経炎があちこちに起こる多発性単神経炎に分類されます。

sponsored link

血管炎性ニューロパチー

結節性動脈周囲炎、アレルギー性血管炎、全身性エリテマトーデスなどのアレルギー疾患にともなうニューロパチーです。

末梢神経に栄養を送る血管が炎症を起こすので、このように呼ばれています。

基本的には、多発性単神経炎のかたちをとりますが、経過が長いと多発神経炎と区別がつきにくくなります。

単神経炎では、障害をうけた神経に応じた症状が現れます。

 

治療では、原因となる病気を治すことが先決です。

免疫反応を鎮めるために、副腎皮質ホルモンなどを用います。

 

手根管症候群

腕から手先に伸びる正中神経が、手首の手のひら側で、手の骨と横手根靭帯からなるトンネル(手根管)の中で圧迫されるために起こる正中神経障害です。

全体の40%は両手に起こります。

10:1の割合で女性に多く、特に閉経期前後の中年女性によく起こります。

ただし、妊娠中や出産後に発病することもあります。

 

原因

約半数の手根管症候群は、はっきりした原因が不明です。

手をよく使う仕事の人、例えば同じ動作を繰り返す、低温での作業、振動をともなう作業に従事している人が発症しやすいと言われています。

また、中年女性に多いことから、ホルモンの影響も考えられています。

その他、関節リウマチによる屈筋腱滑膜炎などがあります。

 

最近増加しているのは、長期に人工透析を着けている人の手根管症候群です。

これはアミロイドというタンパク質が沈着することによって起こる屈筋腱滑膜炎が原因です。

 

症状

手のひらの親指側、親指から薬指にかけてのしびれ感、ピリピリ、ヒリヒリした痛みが現れます。

しびれと痛みは、夜間に強くて眠れなかったり、早期の起床時に強いことがあります。

さらに進行すると、手のひらの親指側の筋肉が萎縮して、膨らみがなくなったり、親指と小指を使ってものをつかむことができなくなります。

 

治療

手をできるだけ使わないようにして、安静を保つために装具で手首を固定します。

また、消炎鎮痛剤やビタミン剤の内服、正中神経の周囲へ副腎皮質ホルモン剤を注射したりします。

ときには手術が必要になることもあります。

 

中手骨骨幹部骨折

スポーツをしているときに受傷することの多い骨折です。

打撲だと思っていたものの、腫れが強く、痛みが長引くことから受診して判明することがよくあります。

左右の手の甲を比べると、骨折している方が明らかに不自然なので、目視でも異常が分かります。

 

ガングリオン

手関節、足関節、手足の指の付け根によくできる腫瘍で関節や腱にくっついています。

大きくなると皮膚を下から押し上げて皮膚表面がドーム状に隆起して見えますが、皮膚とはくっついていません。

腫瘍はゼリー状の物質を内部に入れた袋のような形で、袋の細胞がゼリーを作り出すため徐々に大きくなります。

 

針で腫瘍を刺して、内部からゼリー状の物質が出てきたら診断がつきます。

針で腫瘍を穿刺して穴を開け、内容物を押し出したり、注射器で吸い出したりします。

何度も再発する場合には、腫瘍本体を摘出することもあります。

 

まとめ

手の甲が痛いのは、次のような疾患が原因の可能性があります。

  1. 腱鞘炎
  2. 末梢神経障害
  3. 血管炎性ニューロパチー
  4. 手根管症候群
  5. 中手骨骨幹部骨折
  6. ガングリオン

なかなか痛みが引かない場合や治りが遅い場合は、お近くの整形外科に足を運んでみてください。

sponsored link

Pocket
LINEで送る