「最近、急にトイレが近くなった。」

「1時間に1回、ひどいときは30分に1回のペースで尿意をもよおす。」

こんな症状でお悩みではありませんか?

 

年をとると、更年期障害などの影響から頻尿に悩む人が多いです。

老人の病気と思われている頻尿ですが、ネットの質問サイトを見ると、最近では中学生や高校生の中にも、トイレが近いことで困っている人がいるようなのです。

 

排尿回数が多いのは、体の冷え、緊張、むくみなどによる一時的な症状ではなく、ストレスによって過活動膀胱や神経性頻尿という疾患を患っている可能性もあります。

また、トイレが近いのは、腎臓や泌尿器の病気を持っている人にもよく見られる症状です。

 

そこで、今回はトイレが近い原因、頻尿の対策・予防、疑われる病気について解説します。

排尿回数が多い原因

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トイレが近いのは、次のような原因が考えられます。

  1. 冷え
  2. ストレスや緊張
  3. 利尿作用のある食べ物
  4. 体を冷やす食べ物
  5. 過活動膀胱
  6. むくみ
  7. 加齢
  8. 腎臓や泌尿器の病気

では、順番に説明していきます。

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冷え

夏にエアコンがギンギンに効いたオフィスで仕事をしていたり、寒い季節になるとトイレが近くなります。

これは、次のような原因からです。

  • 体から出ていく水分が減り、体内の水分が多くなるから
  • 手足など末端の血管が収縮し、体の中心部(腎臓)の血液量が増えるから
  • 交感神経の働きが強くなり、膀胱が収縮するから

冷えによる頻尿を防ぐには、体を冷やさないようにすること、体の中から温めることが大切です。

具体的な方法については、次項で解説します。

 

ストレスや緊張

子供の頃、運動会の徒競走で自分の番を待っているときに、尿意をもよおしたことはありませんか?

緊張すると、尿意が起こります。

また、緊張するような場面でない、普段の生活の中で頻繁に尿意が起こるのは、神経性頻尿が原因の可能性があります。

ストレスを溜め込みやすい人や神経質な人が発症しやすいとされています。

神経性頻尿については、「頻尿で疑われる病気」の項で説明します。

 

利尿作用のある食べ物

次のような利尿作用がある成分の含まれた食べ物を摂取すると、トイレが近くなります。

  • カフェイン
  • アルコール
  • カリウム
    etc

各成分が多く含まれる食べ物をいくつか紹介しておきます。

【カフェイン】

コーラ、緑茶、紅茶、ウーロン茶、チョコレート、栄養ドリンク、コーヒーなど

【アルコール】

ビール、日本酒、焼酎、ウィスキー、ワイン、チューハイなど

【カリウム】

干しひじき、大豆、アボカド、ほうれん草、納豆、さつまいも、キウイ、柿、スイカ、メロン、きゅうり、アサリ、海藻など

 

体を冷やす食べ物

体を冷やす食べ物を摂り過ぎると、冷えからおしっこが近くなります。

漢方の世界では、次のような飲食物は体を冷やすとされています。

バナナ、パイナップル、みかん、レモン、トマト、メロン、きゅうり、スイカ、コーヒー、天ぷら、鰻、酢、牛乳、ビール、ウィスキー、コーラ、ジュース、緑茶、パン、バター、マヨネーズ、青汁、豆乳、砂糖、化学調味料など

 

なお、体を冷やす飲食物には、以下のような特徴があります。

  • 南で穫れる
  • 柔らかい
  • 水や油を多く含む
  • 青、白、緑色をしている

果物は例外はあるものの、体を冷やす代表的な食べ物であり、水分を多く含むものには注意が必要です。

また、天ぷらなど油を多く含む食べ物も体を冷やします。

そのため、揚げ物を食べた後に、水分の多い果物などを食べると、相乗効果で余計に体が冷えて、お腹を壊しやすくなります。

 

過活動膀胱

過活動膀胱は、頻尿や夜間頻尿などの症状を起こす排尿疾患です。

原因は、加齢、前立腺肥大症、脳・脊髄神経の病気、ストレスなどが影響していると考えられていますが、解明されていないことも多いです。

過活動膀胱では、膀胱に尿が溜まっていないのに、膀胱の収縮にかかわる排尿筋が過剰に収縮するために、強い尿意を感じ、トイレの回数が増えます。

 

 

 

過活動膀胱の治療には、膀胱訓練や薬物療法が行われます。

膀胱訓練とは、自分で尿を我慢する練習であり、尿意を感じてもすぐにはトイレに行かない、夜中目覚めたついでにトイレに行かないなどを実践します。

頻尿が習慣化している人は、少ししか尿がたまっていないのにトイレへ行く癖がついており、膀胱が縮小していたり、過敏になっていたりして、膀胱が尿をたくさん蓄えることができなくなっていることもあります。

そこで、膀胱にきちんと尿をためる訓練をして、膀胱の機能をもとに戻してあげる必要があります。

 

最初は、尿意を感じたら、5分間我慢してからトイレへ行くことを1週間ほど続けます。

そして、10分、15分と我慢する時間を長くしていき、2時間くらい我慢できるようになれば目標達成です。

 

まずは、排尿日誌をつけて、1日のうちで自分がどれくらいの頻度でトイレに行っているのか把握することからスタートします。

ただし、膀胱訓練は、過活動膀胱の人には有効ですが、前立腺肥大症などを患っている人には症状を悪化させる危険があります。

最後の項で説明しますが、排尿回数が多いという症状には、腎臓や泌尿器の疾患が潜んでいる可能性もあります。

そのため、泌尿器科などで診断を受け、専門医の指導に従って行ってください。

 

むくみ

足のむくみは、夜間頻尿の原因となります。

長時間立ち仕事をする人や血液のめぐりが悪い人は、昼間に摂った水分がむくみとして、下肢にたまります。

そして、夜寝ているときには、下半身に溜まった水分が上半身に戻ります。

すると、上半身の水分が増えるので、体は余分な水分を排出させようとして、尿意を起こします。

そのため、夜間頻尿を防ぐには、寝る前に足のむくみをとっておくことが大切です。

 

加齢

加齢により、男性であれば男性ホルモン、女性であれば女性ホルモンの分泌量が減少すると、体や心に様々な不調が現れます。

いわゆる更年期障害にかかると、泌尿器には、頻尿や残尿感などの症状が起こります。

 

腎臓や泌尿器の病気

排尿回数が多い、尿の量が多い、尿が出にくい、排尿時に痛みがあるといった症状は、腎臓や泌尿器の病気のサインである可能性があります。

こちらについては、最後の項で詳しく説明します。

 

トイレが近い人のための対策法

頻尿を予防するには、次の対策が有効です。

  1. 体を温める
  2. むくみをとる
  3. 骨盤底筋を鍛える
  4. ストレスを発散させる

では、各項目について順番に説明します。

 

体を温める

体が冷えるとトイレが近くなるので、体を温めることが頻尿の予防につながります。

体を温めるには、次の方法が有効です。

  1. 手浴
  2. 生姜を摂る
  3. 湯船につかる
  4. 下半身を鍛える
  5. サウナ
  6. 腹八分目
  7. 体を温める食べ物をとる
  8. 腹巻き

それでは、各方法について順番に説明します。

 

1.手浴

手っ取り早く体を温める方法としては、手浴がおすすめです。

洗面器に42℃くらいのお湯をはり、手首から先を10分ほど湯につけます。

湯がぬるくなったら、熱い湯を加えます。

この10分の手浴を2~3回繰り返すと、体全体が温まり、心身ともに気分がよくなります。

特に、冷えが原因で夜間頻尿や不眠になっている人は、就寝前に手浴をおすすめします。

 

2.生姜を摂る

生姜は、体を温めて、血流をよくする以外にも健胃、鎮痛、抗菌、鎮静、安眠、肝機能強化など様々な健康効果があります。

生姜湯、生姜紅茶にして飲むと、飲んでいる間に体が温まり、元気が出てきます。

 

3.湯船につかる

忙しいサラリーマンは、風呂に入らずに、シャワーで済ませる人も多いですが、湯船にきちんと浸かることで、全身の血行がよくなり、臓器や細胞の新陳代謝も促進されます。

その結果、体熱が上昇し、発汗を促して、冷えの原因となる体内の余分な水分を排泄してくれます。

また、ぬるめの風呂につかると、アセチルコリンというホルモンが分泌され、リラックスしたときに出るアルファ波という脳波も出て、心身ともにゆったりとしてきます。

 

4.下半身を鍛える

筋肉は熱を生み出すので、筋肉量が低下すると、冷えの原因となります。

人間の筋肉の70%以上は、腰から下に存在しているため、下半身の筋肉が衰えると、産熱量が低下してしまいます。

そのため、冷えを改善し、頻尿を予防するには、下半身の筋肉を鍛えることが重要です。

下半身の筋力を強化するには、ウォーキングとスクワットがおすすめです。

 

普段スポーツをしていない人は、手軽に始められて、負担の少ないウォーキングがよいでしょう。

スクワットは、下肢の筋肉を鍛えるのにうってつけの筋トレであり、ふくらはぎや太ももの筋肉が強化されることで、全身の血液の流れがよくなります。

 

5.サウナ

サウナに入ると、温熱刺激による血管拡張作用で、血液の流れがよくなります。

そして、内蔵や筋肉への栄養補給がスムーズになり、老廃物の排泄も盛んになり、血液が浄化されます。

また、甲状腺の働きがよくなるため、体全体の新陳代謝も活発になります。

その結果、冷えだけでなく、水毒からくる自律神経失調、関節痛、むくみ、筋肉疲労なども解消されます。

 

6.腹八分目

食べ過ぎると、それを消化吸収するために、胃腸に血が集まります。

すると、産熱量の多い骨格筋、脳、心臓など胃腸以外の器官や細胞への血流量が減るため、体熱が低下してしまいます。

そのため、腹八分目で抑えておきましょう。

 

7.体を温める食べ物をとる

頻尿の一因である冷えを防ぐには、体を温める食べ物が有効です。

体を温める食べ物には、次のような共通点があります。

  • 北方産
  • 硬い
  • 塩分が多い
  • 赤、黒、黄、橙色をしている
  • 熱を加えている
  • 発酵させている

体を温める食べ物をいくつか紹介しておきます。

チーズ、せんべい、漬物、肉、卵、塩鮭、明太子、黒豆、味噌、醤油、ごぼう、にんじん、レンコン、山芋、和菓子、そば、りんご、さくらんぼ、ぶどうなど

 

8.腹巻き

頻尿の人は、普段の服装にも気を配り、体を冷やさないようにしましょう。

特に、下腹部の冷えは頻尿をまねくので、はらまきをしたり、アンダーシャツをズボンにINするなどして、下腹部を冷やさない工夫が必要です。

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むくみをとる

足のむくみは夜間頻尿の原因となります。

むくみを解消するには、次の方法が効果的です。

  • つま先立ち
  • 貧乏ゆすり
  • 空中自転車こぎ

つま先立ちは、ふくらはぎの筋肉を強化することで、血流が改善し、むくみがとれます。

デスクワークが多く、普段ふくらはぎの筋肉を使わない人は、貧乏ゆすりがおすすめです。

こちらもふくらはぎの筋肉を刺激して、血行を促します。

空中自転車こぎは、お腹、お尻、太ももの筋肉を鍛えることができます。

ベッドや床に仰向けに寝て、足を上げて、自転車をこぐように、足を動かすだけでOKです。

 

骨盤底筋を鍛える

骨盤まわりについている骨盤底筋は、排尿のコントロールを担う筋肉であり、衰えると過活動膀胱など頻尿を招く原因となります。

 

 

 

骨盤底筋を鍛えるには、次のエクササイズがおすすめです。

  1. 立った状態でおしりにえくぼを作るイメージで、肛門をきゅっと締めます。
  2. この状態で10秒キープします。
  3. 10秒たったら、力を抜いてゆるめます。
  4. これを朝、昼、夜に3セットずつ、1日合計9セット行ないます。

 

ストレスを発散させる

ストレスがかかると、緊張のホルモンであるアドレナリンやノルアドレナリンの分泌が高まり、血管が収縮して、血行が悪くなり、体温が低下していきます。

また、ストレスは神経性頻尿や過活動膀胱の原因にもなるので、溜め込まないようにすることが大切です。

【ストレス発散法】

  • 読書する
  • 泣けるドラマや映画を見る
  • お笑い芸人のネタをyoutubeで見て笑う
  • 散歩する
  • 布団を思いきり殴る

etc

では、次に頻尿で疑われる病気について解説します。

頻尿で疑われる病気

頻尿の人で、次のような症状が現れている場合は、腎臓や泌尿器の病気の可能性があります。

  • 尿が出にくい
  • 尿の量が多い
  • 排尿時に痛みがある

そこで、各症状で疑われる病気についてまとめておきます。

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尿が出にくい

急に尿が出にくくなった場合は、前立腺肥大症や膀胱結石などが疑われます。

詳細は以下の記事をご覧ください。

尿が出にくい!12の病気の疑いが…

 

尿の量が多い

尿の量が多い場合は、神経性頻尿や尿崩症などの可能性があります。

これらの病気の詳細は、以下の記事を見てください。

多尿に潜む5つの病気|尿の量が多い原因はコレだった

 

排尿時に痛みがある

おしっこしたときに痛みを感じる場合は、膀胱炎や尿道炎などが疑われます。

病気の詳細は、以下の記事で解説しています。

おしっこすると痛い原因|排尿時痛には9つの病気が潜んでいるぞ

 

まとめ

冷え、ストレス、緊張、利尿作用のある食べ物、体を冷やす食べ物、むくみなどは一時的な症状であり、自力で改善可能です。

しかし、過活動膀胱、腎臓や泌尿器の病気が疑われる場合、専門医の診断を受けて、正しい治療を行わないと症状は治まりません。

頻尿が続くようなら、まずは泌尿器科にかかってみることをおすすめします。

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