うつ病の治療薬・トリプタノールの副作用、効果、薬価について解説します。

トリプタノールの副作用

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トリプタノールには、以下のような副作用があります。

口の渇き、眠気、パーキンソン症状(ふるえ、歩行障害、立ちくらみ)、めまい、血圧低下、頻脈、運動失調、四肢の知覚異常、焦燥、発疹、吐き気、嘔吐、食欲不振、下痢、便秘、ふらつき、頭痛、倦怠感、発汗、排尿困難、目の調節障害など

 

トリプタノールの添付文書によると、トリプタノールの副作用で発現率が高いのは、口の渇きと眠気です。

総症例1, 962例

中副作用を集計した結果、主なものは口渇195件(9. 94%)、眠気165件(8. 41%)

出典:http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00003967.pdf#search=%27%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%97%E3%82%BF%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%AB+%E6%B7%BB%E4%BB%98%27

 

トリプタノールの重大な副作用

トリプタノールは、以下のような重大な副作用が起こることがあります。

悪性症候群、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群、再生不良性貧血、心筋梗塞、精神錯乱、せん妄、麻痺性イレウス、無顆粒球症

 

ここで、気になる副作用がある場合は、以下の記事にて調べてください。

次のページでは、薬の副作用について、詳細に解説しています。

薬の副作用まとめ

 

 

 

トリプタノールを服用すると太るのか?

SNSを見ていると、「トリプタノールを服用したことで太った」というコメントがチラホラ見受けられます。

では、なぜトリプタノールを服用すると太るのでしょうか?

 

これは、トリプタノールの抗ヒスタミン作用代謝抑制作用が関係しています。

まず、抗ヒスタミン作用とは、ヒスタミンを遮断する作用のことです。

ヒスタミンには、食欲を抑える働きがあるので、ヒスタミンがブロックされると、食欲を制御できなくなり、食べる量が増えて、太ってしまいます。

 

そして、代謝抑制作用は、身体をリラックスさせるため、呼吸がゆっくりとなり、心拍数も下がります。

すると、エネルギー消費量が少なくなるので、脂肪が燃焼しにくくなり、体に贅肉がつくというわけです。

 

トリプタノールの働き

トリプタノールは、代表的な抗うつ剤のひとつであり、アミトリプチリン塩酸塩の働きにより、脳神経の働きを高めて、精神活動を活発にしたり、自律神経を安定させたりします。

うつ病や心因性の夜尿症に用いられます。

 

アミトリプチリン塩酸塩を含むうつ病治療薬としては、日医工のトリプタノールの他に、沢井製薬のノーマルンがあります。

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薬の効果はいつ現れるのか?

トリプタノールの効果は、服用開始して1~3週間後に現れます。

そのため、効果を早急に期待しないようにしましょう。

 

また、効果がなかなか現れないからといって、処方医と相談することなく、勝手に薬の服用をやめてはいけません。

トリプタノールの服用量を急激に減らしたり、中止したりすると、吐き気、頭痛、倦怠感、情動不安、睡眠障害などが現れることがあります。

自己判断で減量や中止をしないでください。

 

使用上の注意

トリプタノールを使用する際の注意点についてまとめておきます。

 

使用してはいけない人

以下に該当する人は、トリプタノールを使用できません。

  • 緑内障の人
  • 心筋梗塞のお回復初期の人
  • トリプタノール、または他の三環系抗うつ薬で過敏症を起こしたことがある人
  • モノアミン酸化酵素阻害剤の投与を受けている人

 

使用に注意が必要な人

以下に該当する人は、トリプタノールの服用に際して、注意が必要です。

  • 排尿困難、眼内圧亢進、心疾患(心不全、心筋梗塞、狭心症、不整脈など)、甲状腺機能亢進症、てんかんのある人、またはその既往歴がある人
  • 脳の器質障害のある人
  • 統合失調症の素因のある人
  • 躁うつ病の人
  • 妊婦

 

服用方法

うつ病やうつ状態の人は、1日30~150mgを分けて服用します。

300mgまで増量が可能です。

 

夜尿症の人は、1日10~30mgを就寝前に服用します。

症状に合わせて服用量が調整されるので、指示された用法、用量を厳守しましょう。

 

併用してはいけない薬

トリプタノールは、パーキンソン病薬のセレギリン塩酸塩(エフピーなど)と併用してはいけません。

併用すると、トリプタノールの代謝を阻害するなどして、発汗、不穏、けいれん、異常高熱、昏睡などが現れることがあります。

 

その他注意点

本剤の服用後に、自殺念慮、興奮、攻撃性、易刺激性など行動の変化が現れることがあるので、患者の家族など周りの人は医師と緊密に連絡を取り合うようにしてください。

うつの症状がある人は、自殺企図の恐れもあります。

海外での臨床試験や疫学調査によると、抗うつ薬を服用すると、24歳以下の患者では、自殺念慮や自殺企図の発現リスクが高まると報告されています。

 

また、トリプタノール服用後に、眠気がおきたり、注意力・集中力・反射運動能力が低下することがあるので、車の運転など危険な作業は避けてください。

なお、トリプタノールは、飲酒により作用が増強する恐れがあるため、服用中は飲酒も控えた方がよいでしょう。

 

トリプタノールの薬価

トリプタノールの薬価は、以下の通りです。

10mg 1錠 9.6円

25mg 1錠 9.6円

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